『三途の川アウトレットパーク』は心にしみる名作

フジテレビで定期的に新作が放送されている長寿番組『世にも奇妙な物語』は初放送から三十年以上続いている人気番組。

個人的に好きな番組ではあるのだけど最近は観る機会が無くて、2021年6月26日に放送された『世にも奇妙な物語’​21 夏の特別編』を本当に久しぶりに観賞。

といってもリアルタイムではなく気まぐれで録画しておいたものを観たのだけど、良かったです。

今回の4つの物語は「死」にまつわるテーマの作品で構成されている。

その中でも二番目の作品が非常に印象深かった。

三途の川アウトレットパーク

現世で命の灯が消えてしまった人達が三途の川を渡る前に、アウトレットパークで来世に備えて買い物ができるという発想が面白いじゃないですか。

三途の川を渡る為の船が到着するまでの間に、目の前のアウトレットパークで様々な買い物ができる訳ですよ。
容姿・才能などありとあらゆる物が揃っていて、この時に購入した品目が生まれ変わった時に反映されるという仕組み。

プロ野球選手やノーベル賞級の才能も売っています。
スゴイですね。

買い物をする際のルール

・生前にどれだけ徳を積んだかによって手持ちの資金が変わってくる。
・病気や不慮の事故で命を落とした人には保険制度のような仕組みがあるので、結構な額の資金が与えられる。
・自ら命を絶った場合はゼロ(重罪の為)。

ただし、前提として人間に生まれ変わらないと恐らく意味が無い。
来世にどの種族に生まれ変わるかは運任せ。
抽選方法は商店街の福引で使うガラガラを回して決めていました。

最近は閻魔様が裁定を下すのではなくて、この様なシステムなんですね。
という事は地獄行きというのはなくなったのかな?

私の考えでは生前に苦労した人は天国行き、好き放題に生きた人は地獄行きなんですが、そういうのはすっ飛ばしてスグに輪廻転生になるのでしょうか。

現世と同様に、あの世も構造改革の波が押し寄せたのかも知れませんな。
今どき天国とか地獄という考え方は古い!
という感じですかね。

それか天国も地獄も定員オーバー状態!?
世話役の鬼が不足している可能性も。

そもそも閻魔大王は全ての魂を裁くのではなくて、生前に何かしらの罪を犯した元人間を裁くだけなのかも知れない。
人間の世界でも裁かれるのは悪人だけなのと同様に、あの世で閻魔様に裁かれるのは悪人だけというシステムだったりして。

あの世で世話役をしている鬼たちは、懲役刑を言い渡された元人間なのかも。
数千年奉仕すれば罪が許されて転生のチャンスが与えられるとか。
でも、せっかく刑期を終えたとしても直後に虫に生まれ変わるのだけは御免被りたい(笑)

抽選のガラガラを回して人間・虫・ヘビとか生まれ変わり先が決まってしまうのも恐ろしいですが、虫だと寿命が短いので転生のサイクルが早い!?

運悪くセミに生まれ変わったら、土の中で幼虫時代を年単位で過ごさないといけないのが辛い。
しかもやっと外の世界に出たと思ったら、長くて一ヶ月くらいであの世行きって。
ある地域では土から出た瞬間に捕獲されて串刺しにされて油で揚げられるって話ですよ?
一体何のために生まれて来たのか・・・。

虫として生きている内にどうやって徳を積めば良いのかは謎ですね。

ふと思ったのですが可能性の一つとして抽選の結果、鬼や死神に転生とかがあるかも。
こうなってしまうと永遠なのか数千年か、数万年か・・・長い奉仕活動が予想されます。

地獄少女も元は人間ですからね。

地獄の鬼も元人間です。

そう考えると虫に転生できるのは運が良い方かもしれない。

作中では人間と虫しかクローズアップされなかったので、他の転生先が非常に気になります。

人間・虫・魚類・鳥類・植物・鬼・死神・・・
こんなのが抽選で決まったら堪ったものじゃないですね。

勝手に妄想してみた

三途の川アウトレットパークには、とにかく何でも売っているという話です。

となれば、ある程度手持ちの資金がある状態ならイイ感じで来世が迎えられるという事。

作中には描かれていなかったけれど、生まれる国・性別もさることながら、どのような家庭環境かも非常に重要な要素。
このへんの選択は可能なのでしょうか。

まあ何でもあるという触れ込みだから、可能なのでしょうね。

あと気になるのは、三途の川を渡った後にどれ位の時間が経過してから生まれ変わるのかという事。
5年後や10年後なら問題ないけど、数百年後に文明が滅びた後とかなら最悪ですよね。
機械軍と人間の戦争中に生を受けるのも怖いし、とにかく平和な時代に生まれたい。

もしかすると、生まれる時代も選択可能!?
仮にできたとしても、多くの人が資金不足で諦めざるを得ない可能性が高そう。

あれこれ考えているとキリがないですね。
私は昔から妄想癖があるので楽しいですけど♪

実写化作品はフジテレビ系列の『FOD PREMIUM』という有料動画配信サービスで配信されているので、興味のある方は下記からどうぞ。
※諸事情で配信が停止になる場合があります。

原作者・寺田浩晃さんについて

『三途の川アウトレットパーク』の原作漫画はYouTubeで無料公開されています。

原作者の寺田浩晃という漫画家さんが仲間たちの力を借りて立ち上げた「スタジオGARAGE」というYouTubeチャンネルでは、寺田さんの詳しいプロフィールが紹介された動画があるのですが、国指定の難病を患っていることが公表されていて、体調と相談しながら活動を続けているそうです。

体調の問題があるので定期連載の仕事をこなすのが難しいと考えて、YouTubeで作品を発表するようにしたという話や漫画を描いている時が何よりも楽しく生きがいであるとの事。

作品数は現時点でそんなに多くはないけれど、人生を見つめ直すような感じのものが多い印象。
個人的に色々と興味深い作家さんです。

特に『三途の川アウトレットパーク』は物語として心温まる内容でとても良作なのですが、私の妄想心が非常に掻き立てられたのが生まれ変わる前に買い物ができるという部分。

多くの人は登場人物の人間関係に注目すると思うのだけど、私は別の部分に目が行ってしまった。
もちろん私も人並みの心は持っているつもりなので、感動はしましたよ。

アウトレットパークを活用すれば、ある意味でRPGを一度クリアした後に気に入った装備でもう一度最初からプレイし直す感じかな。
人間に転生できるかどうかは運任せだけど。
その前に、しっかりと徳を積んでおかないといけない。

ちなみにノーベル賞級の才能は1000万文、野球選手の才能は80万文だったかな?
通貨の単位は文(もん)です。

船に乗る時に渡し賃として6文必要なはずだから、買い物で全部使い果たしてしまったら抽選で人間に当たったとしても乗せて貰えないのでご注意を!

上手く無賃乗船が出来たとしても、バレた時が怖いですね。
それこそ閻魔様の前に連行されて、鬼か死神に転生させられるかも。

地獄と天国の役割を妄想してみた

実は地獄という場所は鬼の養成所で、元人間達が立派な鬼になる為に訓練という名の拷問を受ける場所だったりして。

現世で命が尽きた人間の魂をあの世へ送り届ける水先案内人の死神は、逆に天国で養成される!?

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