
『踊る大捜査線』シリーズで有名な本広克行監督は、香川県丸亀市出身。
この人は様々なテレビドラマや映画を手掛けてきたスゴ腕の演出家なのですが、出身地の香川県を舞台にした作品【通称:香川県三部作あるいは讃岐(さぬき)三部作】と呼ばれている3本の映画シリーズがあります。
シリーズといっても舞台が香川県であるという共通点があるだけで、映画の内容そのものは別個の作品です。
ゲスト出演的にチョイ役でシリーズ作のキャストが登場しますが、サービスのようなもので特に重要な役回りではありません。
とはいえ無名時代のムロツヨシがうどん屋さんの列に並んでいたりするので面白いですけどね。
香川県三部作は2005年が1作目、翌年に2作目、2009年に3作目が公開されました。
今から10年以上前の古い作品ばかりですが出演者が豪華で、現在映画界の第一線で活躍している俳優の若い時代を楽しめるので、今観ても楽しめると思います。
『サマータイムマシン・ブルース』タイムマシンで昨日に行く
香川県のとある大学のサークル:SF研究会の男子5人が、同じ部室の一角を使っている写真部の女子2人を巻き込みながら、突如部室に出現した本物のタイムマシンでおバカな騒動を巻き起こす物語。
時間を持て余している暇すぎる大学生達がタイムマシンで試しに昨日に行ってみると、前日の自分達の姿を発見して大興奮。
せっかく本物のタイムマシンがあるのに大した使い方をせずに、最後は持ち主が元の時代に乗って帰ってしまうという、ほのぼのとした内容。
女子二人は比較的冷静なのだけど、男子がおバカすぎて悪用なんて一切思いつかないのでしょうね。
この作品はヨーロッパ企画という劇団の舞台作品が原作になっていて、続編として15年後を描く「サマータイムマシン・ワンスモア」という作品が上演されていますが、映画化はどうなのでしょうね?
ところで、2021年10月に『サマータイムマシン・ハズ・ゴーン』なるテレビドラマがフジテレビで放送されたそうです。
ムロツヨシとヨーロッパ企画のメンバーが登場している面白いドラマだったそうですが、私は観ていません。

知らなんだ、見逃してしまった!
メッチャ面白そうやのに・・・
『サマータイムマシン・ブルース』の主な登場人物(キャスト)
『UDON(うどん)』讃岐うどんがテーマの物語
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映画のタイトルの通り「うどん」を題材にした映画で、舞台はもちろん香川県。
世界に通用するコメディアンになる事を目指して製麺所を営む実家を飛び出した松井香助。
しかし結局何の成果も挙げられないまま帰郷。
借金まで背負いドン底状態の香助は、母親の墓参りの途中で偶然知り合ったタウン誌の編集者・宮川恭子の紹介で彼女と同じ職場に就職し、企画した地元の「うどん店」特集が採用されて出版されると、瞬く間に全国にうどんブームが到来した。
一方で、製麺所を営む父との間にわだかまりを抱えたままの状態に香助は苦悩する。
香川県の知る人ぞ知る「うどん」店が続々と登場する裏側で、製麺所を営む父と息子の親子関係にも焦点が当てられているのでヒューマンドラマ的な側面もあります。
『UDON』の主な登場人物(キャスト)
『曲がれ!スプーン』エスパーが集まる喫茶店で起こる騒動
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超常現象バラエティ『あすなろサイキック』のAD・桜井米(よね)は、上司から「本物のエスパーを見つけるまで帰って来るな」と指令を受け全国を飛び回るものの、出会うのはインチキな者ばかり。
米が最後に行き着いた先は香川県にある『カフェ de 念力』という喫茶店。
実はその店では毎年クリスマス・イヴに本物のエスパー達が集まってパーティを開くのが恒例になっていた。
とはいえ、エスパー達は自分達の能力を世間に知られると平穏に暮らせなくなるため、マスコミ関係者である米を何とか自分達の能力を知られずに帰らせるために右往左往。
さらに別の事件も発生し、現場はパニック状態になる。
『曲がれ!スプーン』の主な登場人物(キャスト)
『香川県三部作』を視聴できるサブスク
動画配信サービスで目当ての作品が配信されているかを確認する方法は、公式サイトで検索する方法の他にGoogle検索などで「(利用したい動画配信サービス) (目当ての作品名)」等のキーワードを組み合わせて検索してみるとヒットする可能性が高いです。
「サマータイムマシン・ブルース」、「UDON」、「曲がれ!スプーン」はいずれも旧作なので、レンタルDVDを利用した方が安く視聴できる場合があります。