
映画の原作となった「カイジ」は福本伸行による人気コミック。
正式な原作名は『賭博黙示録カイジ』という名の通り、ギャンブル系の作品です。
主人公のカイジはギャンブル好きで、他人の借金の保証人になる等のお人好しな性格で、とにかく人生を深く考えずに流されるまま生きているダメ人間です。
こんな堕落した人間の心理に付け込んで一発逆転のチャンスを与えるという名目で特殊なイベントに誘う帝愛グループという悪徳企業が存在し、もちろんカイジはターゲットになります。
実写版は3作品全てがカイジと帝愛グループとのギャンブル絡みの攻防になりますが、1作目で借金地獄から脱出できたのに、2作目でまた借金を作ってダメ人間ぶりを発揮、3作目は他人の為にギャンブルに参加するという1・2作目とは少し毛色が違う感じとなっています。
実写映画『カイジ』シリーズの主な登場人物(キャスト)
『カイジ 人生逆転ゲーム』
シリーズ1作目。
保証人になった相手が夜逃げしたせいで借金を肩代わりする事になったカイジは一発逆転をかけて、帝愛グループが所有する「エスポワール」という大型船で行われるギャンブルゲームに参加する事になる。
カイジを含むダメ人間ばかりを集めて開催される非合法なゲームのルールは、勝てば借金が帳消しになり下船が許されるけど、負けた場合は帝愛グループが地下に建設中の施設に強制送還されて働かされるというルール。
底辺が似合う男・カイジはもちろん地下労働施設送りになります。
堕ちるところまで落ちたカイジだけど、ある時、地上に戻る大きなチャンスが訪れる。
『カイジ2 人生奪回ゲーム』
シリーズ2作目。
1作目で帝愛グループのゲームに勝利して何とか地上に戻ることが出来たのに、今作ではまた地下労働施設に逆戻りしているダメ人間・カイジ。
でもダメ人間のくせに妙に勘が鋭くて、施設内で行われている博打の不正を見抜いたりして同じ境遇の仲間達からは信頼されている。
この作品では1作目で帝愛の幹部だった利根川という男と手を組んで、大きなゲームに挑みます。
と言っても、やる事はギャンブルなんですがね。

真面目に働きなさいよ。
ダメ人間たちのカリスマになってる場合か!
『カイジ ファイナルゲーム』
シリーズ3作目。
東京オリンピック終了を境に経済は悪化の一途をたどり、失業率が40%にもなった日本。
なんか大変な事になっていますね。
このような状況の中でも、カイジは地を這いつくばりながら生きていました。
給料の大半をピンハネされながらも、一応は労働者として働いています。
ある日、帝愛の地下労働施設で働いていた時の上司がカイジの前に現れ、とある富豪が主催するゲームへの参加を提案する。
ダメ人間は悪魔の誘いに乗った。
まあ、カイジですからね。
今回は、カイジが過去に汗水垂らして建設に従事していた帝愛グループのカジノが完成していて、その施設で行われるゲームに参加する事になる。
過去2作と違って、最終作のカイジは知り合った富豪の代理としてゲームに参加します。
ダメ人間だけど悪運が強い男が参加した資産倍増か一文無しになるかの「最後の審判~人間秤~」ゲームの結果は・・・
底辺が似合う男・伊藤カイジ
お人好し・自分に甘いなどのダメ人間要素を多分に含んでいるカイジという男は、先を考えずに生きているように思える。
毎日を面白おかしく生きられたらそれで良いと考えているに違いない。
だからこそ、底辺からいつまで経っても抜け出せないんですけどね。
でも作品を観ていると、ダメ人間同士とはいえ仲間から信頼されているし、勘や洞察力が鋭いし、命懸けのゲームに挑む度胸も持っている。
この男は真面目にコツコツと働きさえすれば、結果を残せるはずだし出世も可能なはず。
なのに何故いつまでも底辺なのか?
答えは単純で、我慢ということが出来ないから。
この一言に尽きますね。
物価上昇で1000円に値上がりした缶ビールを少ない手持ちのお金から買ってしまうダメ人間ですから。
「キンキンに冷えてやがる、悪魔的だ~」
とか言ってる場合じゃないのに(笑)
もしかすると、底辺でも死ななきゃそれで良いと思っているのかも知れない。
原作コミックは実写映画の基になったストーリーの他にも色々なエピソードが描かれていて、カイジのダメ人間ぶりを存分に楽しめます。
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実写版『カイジ』を視聴できるサブスク
頑張って借金を返済しても少し目を離すとまた借金まみれになっている真正ダメ人間・カイジのクズっぷりを楽しむには1作目と2作目を続けて観るのがオススメ。
3作目は今までとは違う味付けになっているので、正直な感想としては違和感を感じました。
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