
コミックが原作の実写映画『るろうに剣心』シリーズは全5作品で完結です。
1作目が2012年、最終作となる5作目は2021年に公開されました。
『るろうに剣心』は和月伸宏による漫画が原作で、幕末に人斬り抜刀斎と恐れられた伝説の剣客・緋村剣心が明治維新後に流浪人として全国を旅した末に東京に流れ着き、そこで出会った仲間たちと共に様々な困難を乗り越えていく物語。
不殺(殺さず)の誓いの下で普通の刀とは刃の部分が逆になっている逆刃刀を携え、人の命を一切奪わずに強敵に対処する剣心の戦いが見どころです。
登場人物は基本的に原作通りなのですが、ストーリーは原作と少し違ってオリジナル脚本になっている部分があるので、原作コミックと実写映画版との違いを解説していきます。
実写映画『るろうに剣心』の主な登場人物(キャスト)
1.『るろうに剣心』 鵜堂刃衛戦がメイン
実写版1作目において剣心たちが悪徳商人の武田観柳の屋敷に乗り込むシーンで原作との違いは、御庭番衆が登場しない事。
メインは相手を金縛り状態にできる男・鵜堂刃衛との戦いになります。
2.『るろうに剣心 京都大火編』志々雄真実と四乃森蒼紫
剣心にとって最大の敵と言える志々雄真実が2作目に登場。
十本刀の瀬田宗次郎との戦いで折れてしまった逆刃刀の真打バージョンを入手するイベント等は原作通りですが、原作と違うのは隠密御庭番衆の御頭である四乃森蒼紫が剣心を探し回っている部分。
原作通りなら1作目で出会っているはずだけど、実写版では剣心に会えていない。
御庭番衆はスパイのような組織のはずなのに、なかなか剣心に会えないグダグダぶりを見せる。
腹いせなのか、御頭に左之助がボコボコにされました(笑)
あと、剣心の師匠・比古清十郎の登場の仕方も映画版オリジナルです。
3.『るろうに剣心 伝説の最期編』志々雄真実との最終決戦!
3作目は色々とツッコまないといけない。
原作では京都の港で沈んだはずの志々雄の戦艦・煉獄が、実写版では東京に到着してしまった。
もうこの時点で実写版のオリジナル要素満載です。
志々雄との最終決戦の前に十本刀が登場する訳ですが、これも残念な事ばかり。
特に「盲剣の宇水」こと魚沼宇水さんですよ。
浜辺で斎藤一と顔を合わせたまでは良かったけど、一撃で瞬殺されるというまさかの結果に驚きを隠せません。
御頭はようやく探していた剣心に出会って、最強の称号を得るために勝負を仕掛ける。
最終決戦は剣心と志々雄の一騎打ちと思いきや・・・
志々雄が化け物過ぎるという事でしょうか。
4.『るろうに剣心 The Final』雪代縁との戦い
4・5作目はどちらが先なのか分からない人が続出しているのではないでしょうか?
この作品『The Final』が最終章の前編となる4作目に当たります。
ファイナルなのに前編というタイトルがややこしいですな。
内容は志々雄一派に武器や戦艦を売っていた上海マフィアの頭目・雪代縁という男が日本に帰国して、剣心の命を狙います。
縁は剣心の亡き妻・巴の弟であり、彼女の命を奪ったのは剣心自身だった。
実は巴が命を落とした現場を目撃していた縁はずっと剣心を恨み、上海に渡り剣術を修得して復讐の時を待っていました。
大まかなストーリーは原作通りですが、オリジナル要素としては御庭番衆の御頭が名誉の負傷をしてしまったので、今回は巻町操が御頭名代として敵の幹部と戦います。
5.『るろうに剣心 The Beginning』剣心の過去が描かれる
この作品が最終章の後編にして、実写映画シリーズの完結作。
5作目は雪代縁が剣心を恨むようになるきっかけが分かる過去編なので、4作目と5作目は順番を逆にして観ても面白いと思います。
長州藩の桂小五郎の指示を受けて、攘夷派の人斬りとして暗躍していた緋村剣心が描かれる。
逆刃刀を手にする前の「人斬り抜刀斎」の異名で呼ばれていた時代の話ですね。
この時代に雪代巴という女性と出会い束の間の夫婦生活を送るのですが、幕府の追手が現れる。
大政奉還前なので、攘夷派はお尋ね者という立場ですからね。
実写映画版と原作は細かい部分が色々違う
これはある意味仕方が無いとは思いますが、3作目が驚きです。
煉獄に乗って志々雄が東京に到着にするという展開。
原作では京都で決着が付いたのだけど、実写版では志々雄が戦艦で東京に来たものだから、伊藤博文が交渉のテーブルに着かざるを得なくなりました。
しかしですよ、本来は志々雄配下の強力な精鋭部隊であるはずの十本刀がほとんど役に立たないまま次々と散っていったのが残念でした。
せっかく東京まで来たのに・・・。
結局、十本刀で目立つ役割を演じたのは宗次郎と張だけだった。
しつこいようですが、実写映画版の宇水さんは本当に残念。

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実写版『るろうに剣心』シリーズを視聴できるサブスク
実写版『るろうに剣心』シリーズは1作目からラストの5作目まで約9年が経過していますが、主演の佐藤健に関してあまり外見的な年月の経過を感じなかったのが凄いですね。
あくまで個人的な感想ですが。
そういう視点で1作目からまとめて鑑賞してみるのも面白いと思います。
シリーズ物なので、まとめて鑑賞するには見放題で楽しめる「U-NEXT(ユーネクスト)」がオススメです。
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