
『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』あらすじ
修学旅行中のバスの事故で命を落とし、地獄に来てしまった高校生・関大助。
混乱する彼の前に現れたのは、ロックバンド・ヘルズのボーカル兼ギターのキラーK。
現世に未練を残したまま地獄へ来てしまった大助に、キラーKは転生のチャンスがある事を告げる。
【見どころ】現世と地獄では時間の流れが違う
大助には何度か転生のチャンスが訪れるけど地獄と現世では時間の流れが違うので、転生できたとしても現世ではかなりの時間が経過している。
【登場人物 / キャスト】転生に失敗すると鬼となる!?
感想(ネタバレ含む)地獄が苦しくて天国が幸せとは限らない!?
修学旅行中にとんでもない事故に遭ってしまう高校生・関大助。
彼はどういう訳か天国ではなく地獄に行き着く。
基本的に地獄という場所は生前に悪行を働いた者が落ちる場所というイメージ。
つまり大助も何かしらの悪事を行ったから地獄に落ちたという事。
大助が一体何をやらかしたのかというと、色々と回想されるけど、一番の要因は自ら命を絶った事が直接の原因。
コレは相当に大きな罪だそうです。
しかし大助本人はそんな事をした覚えはなく、事故で命を落としたと主張。
散々違うと主張するけど判定は覆らない。
理不尽だけど、まあ地獄ですから。
この映画の地獄は仏教の世界観だけど、他の宗教でも自ら命を絶つのは良くないとされています。
良くないという教えによって踏み止まらせるという効果もあると思うのですが、どうなんでしょうね。
キラーKによると、一週間に一度だけ閻魔大王の裁きにより現世に転生するチャンスがあるという。
しかも地獄での一週間が現世での十年という時間差があり、転生しても随分と時間が進んでしまっている。
事故直前に戻って回避するとかの都合の良い感じにはなりません。
人生八十年だとしたら、地獄では八週間という事ですよ。
たった二ヶ月を地獄で過ごしている内に、現世では生まれてから一生を終えてしまう時間が経過。
運よく転生できたところで、元の生活には戻れないという事ですよ。
そもそも日本は火葬文化なので骨しか残っていないし、土葬文化の国で元の体で生き返ったら完全にゾンビ状態。
キラーKの正体が明らかに
大助が何度か転生を繰り返している内に、キラーKの正体が明らかになる。
彼の正体は大助が生前に通っていたスタジオの受付の青年・近藤だった。
近藤も何度かチャンスがあったけど、最終的に永遠に地獄の赤鬼・キラーKとなる事を余儀なくされた。
どうやら前世の悪行もマイナスに働くシステム。

前世の行いも加味されるんかい!
一応、キラーKも何度かゴリラに転生しながらチャンスは貰っていたんですね。
残念ながら鬼になってしまったのは気の毒だけど。
大助に転生のチャンスが到来
一度この世を去った人間が戻ってきたら、それだけでも相手にとったら恐怖なのに畜生の姿で気付いてもらうのはほぼ無理でしょう。
ちなみにカマキリ時代に大人の階段を上ります。
閻魔大王様、なかなかに厳しい。
最終的にチャンスが残り一回になってしまった大助。
閻魔大王様の性格を考えると、希望は薄いと言わざるを得ませんな。
行き先は天国か地獄か・・・
死後の世界なんて死んでみないと分からない。
天国も地獄も行った者にしか分からない。
輪廻転生が本当にあるのだとしたら我々は何度も天国や地獄に行っているのかも知れませんが、前世の記憶なんて無いし確かめようがない。
オカルト系のテレビ番組で前世の記憶を持つ人や臨死体験をした人なんかが時々出てきますが、もしかすると本当かも知れないし、デタラメを言っているだけかも知れない。
結局本人にしか分からない。
運良く天国に行けたとしても本当にそこが楽園のような場所かどうかも行ってみないと分からないし、地獄も意外と捨てたものじゃないのかも知れない。
天国は良い事だけ、地獄は苦しい事だけとして、その中間地点が現世だとすると良い事も悪い事も両方体験出来る場所という事でしょうか。
天国行きは現世で苦しんだ人、地獄行きは現世を楽しんだ人。
悪い事をしてやりたい放題だった人は見方を変えると現世を楽しく生きた人とも考えられます。
欲望のままに生きた人間は地獄に落ち、苦難に耐えた人は天国へ。
何だか宗教的な感じになってしまいましたが、結局は誰にも死後の事は分からないという事。
この作品で面白いのは、人間として死んだからといって次も人間に転生するとは限らないという事なので、生まれ変わって室内犬とかで大事に飼って貰えるならそれなりに幸せかも知れないけど、変な虫とかは嫌ですよね。
閻魔大王様の裁定次第でどうにでもなるという、あまりに残酷な転生システム。
樹齢数千年の植物とかは幸せなのでしょうかね?
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