『461個のおべんとう』あらすじ・感想 | 実話原作の父と子の絆の物語

『461個のおべんとう』の詳細情報

公開年  : 2020年
上映時間 : 1時間 59分
監督   : 兼重淳
キャスト : 井ノ原快彦 / 道枝駿佑 / 森七菜 / 若林時英 / 工藤遥 / 阿部純子 / 野間口徹 / 映美くらら / KREVA / やついいちろう / 坂井真紀 / 倍賞千恵子 ほか

『461個のおべんとう』 登場人物(キャスト)

鈴本一樹(井ノ原快彦)
人気バンド「Ten 4 The Suns」のギター・ボーカル担当。
優しく大らかな性格で、周囲からは自由人に見える。
息子が高校に入学した際に、
毎日お弁当を作るから、毎日学校に通うように。
という約束を交わす。

鈴本虹輝(道枝駿佑)
1浪の末に今の高校に入学した一樹の息子。
周囲より年上という事にコンプレックスを抱いている様子。

仁科ヒロミ(森七菜)
虹輝とは同じクラスで、お弁当を通じて親友になった。
秘かに彼に恋心を抱いているけど、鈍感な虹輝少年は気が付かない。

田辺章雄(若林時英)
虹輝とは同じクラスで、お弁当を通じて親友になった。
一樹にとっての同じバンドの河上のような存在。

柏木礼奈(工藤遥
虹輝と同じ学校に通う1学年上の生徒。
元中学の同級生で、虹輝少年は彼女に淡い恋心を抱いている。

矢島真香(阿部純子)
「Ten 4 The Suns」の音楽エンジニア。
お弁当を通じて一樹とイイ感じに!?

徳永保(野間口徹)
「Ten 4 The Suns」 のヤリ手マネージャー。

古市栄太(KREVA)
「Ten 4 The Suns」の MC担当。
バンド内ではまとめ役。

河上利也(やついいちろう)
「Ten 4 The Suns」のDJ担当。
明るいムードメーカーだけど、たまに寝違えて首を痛める(笑)

浅井周子(映美くらら)
一樹の元妻、 虹輝の母親。
カフェを経営しながら、離婚後も虹輝の相談に乗っている自立した女性。

遠藤咲江(坂井真紀)
弟を応援している一樹の姉。
実家の福島県近くに住んでいて、時々母親の様子を見に来る。

鈴本奈津子(倍賞千恵子)
福島県に暮らす一樹の母親、 虹輝の祖母。

あらすじ | シングルファーザーが3年間毎日お弁当作り

妻と離婚して中学三年生の息子と二人暮らしになったミュージシャンの鈴本一樹は、受験に失敗した末に一年遅れで高校に入学した息子から、高校のお昼ごはんは「お父さんのお弁当がいい。」という言葉を聞き、毎日のお弁当作りを決意する。

二人の間で、
毎日お弁当を作る、毎日休まず学校に通う。
という親子の約束が交わされる。

感想(ネタバレ含む) | 父と子の両方が成長する物語

この作品は「TOKYO No.1 SOUL SET」の渡辺俊美によるエッセイ「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」を元にして制作された映画で、実話が原作です。

息子が多感な時期に離婚してしまい罪悪感を抱える父親が、息子の高校入学をきっかけにして、毎日のお弁当作りに励むようになるという物語。

当初は息子への罪滅ぼしの気持ちもあったのかも知れないけど、いつしか本人がお弁当作りに熱中するようになったような描かれ方もされていて、楽しんで作っている雰囲気もあった。

毎朝のお弁当を写真に撮ってSNSに投稿するようになってから、軌道に乗った感じですかね。
ただ義務的に作るだけではなくて、記録に残すのと同時に周囲から好意的な感想が聞こえてくるようになって、モチベーションを保つことにも一役買ってくれる。

自分の中だけで完結するのではなくて、第三者の意見を聞くというのは大切な事なのかも知れませんね。
一樹がお弁当の写真を毎日投稿するようになって息子にも好影響があったし、SNSというのは使い方次第で人間関係にも影響を与えてしまう凄いツールなのですな。

私は当ブログ以外には何もやっていないので、映画を観てちょっと驚きました。

一年遅れで高校に入学した虹輝

虹輝は中学時代に受験に失敗して一浪の末に高校に入学したため、クラスでは少し浮いた存在。

本人もそれを気にして、あまりクラスに馴染めていない様子だったけど、お父さんが毎日作ってくれる美味しいお弁当がきっかけでヒロミと章雄という親友が出来た。

お弁当様様ですな。
もしコンビニや学食でお昼ご飯を食べていたら、3年間ずっと独りぼっちだったかもしれない。

実際に1歳年下のクラスメイトと接してみて本人も理解したと思うけど、たかが1年早く生まれたくらいで何が変わるのかという話ですよ。
たしかに十代は心や体の成長過程の時期なので、二十代以降と比較すると1年といえどもバカにできないかも知れないけど、十代の後半になってくると16歳も17歳も大して変わらない気がする。

虹輝はヒロミと章雄に感謝しないと。
遠慮なく呼び捨てで下の名前を言い合える人間関係は本当に大切にしないといけない。

本人が気にしているだけで、実は周囲は特に何とも思っていない事って結構ある。

とにかくあまり難しく考え過ぎずに前向きに、という感じですよね。
お父さんの同僚の河上さんだって高校時代に留年したのに、今は人気バンドのメンバーなんだから(笑)

たごやま
たごやま

虹輝くん、そんな些細な事でウジウジ悩んじゃイカン!

ところで、中学の元同級生にうつつを抜かしてクラスメイトのヒロミの想いに気が付かない鈍感な虹輝少年は『ライ麦畑で出会ったら』の主人公と少し重なる部分があって面白い。

有名作家の家を探し回る少年の物語の感想記事

父親の一樹の人物像

映画の中で一樹という人は声を荒げて怒るシーンは一切なく、息子がお弁当を食べずにゴミ箱に捨てていた時も、学校を無断欠席をした時でも優しく包み込むように接する大らかなキャラクター。

息子と母親を引き離してしまったという引け目があるにしても、人間力に優れている大人というイメージでカッコ良い父親だった。
一通り言う事は言うのだけど、最終的には本人が決める事であるという教育方針。

サラリーマンではなくバンドマンとして自由に生きてきた経験が、子育てにも反映されている感じがしました。
型にハマった生き方をする必要は無いけど、ケジメだけはきっちり付けないといけない。

落ちぶれたとしても本人の人生。
だけど、努力するのなら全力でサポートしてくれるという厳しさと優しさを兼ね備えた良いお父さん。

素晴らしいですね。

三年間で461個のお弁当

虹輝は少し悩んだ時期があって学校を無断欠席してしまった事があったけど、キッチリ高校に通い切った。

一樹は約束通り3年間毎日息子の為にお弁当を作り切った。
作中では“意地”という言葉が出て来たけど、父親としての負けられない戦いのような思いがあったのでしょうね。

親子の約束は果たされた訳ですよ。
息子の成長と同時に、一樹も父親としてそして一人の男として成長したように思える。

最後はほんわか心が温かくなる作品でした。

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