睡眠麻痺(金縛り)に陥った者の夢と現実の狭間に現れて命を奪う“鬼婆”と戦う話。
眠りに落ちた瞬間に金縛り状態になり、どこからともなく鬼婆が首を絞めようとに迫ってくる。
しかも夢と現実のはざまの出来事だから周囲の人間は助ける事ができない。
そして鬼婆の退治方法を研究している専門家のハッサンは、ポンコツ過ぎて使えない。
色々な意味で絶望的なホラー作品。
『ドント・スリープ』あらすじ
健康体の人が睡眠中に謎の死を遂げる事例が続き、同じ症状で双子の妹を亡くしたケイトが調査してみると、睡眠中に何者かに襲われるといった信じ難い記事が複数見つかる。
そしてケイト自身にも、睡眠時に奇妙な事が起こり始める。
【見どころ】もしかして鬼婆の拡散はケイトが原因!?
- 鬼婆はその存在を信じて怯える者の前に現れる
- 鬼婆が登場するのは夢と現実のはざまの世界
- 長年にわたり鬼婆対策を研究しているハッサンがいざという時にポンコツ
【主要登場人物 / キャスト】へなちょこハッサン・・・
感想(ネタバレ含む)鬼婆の正体が分からない
ゾンビともミイラとも思える容姿の鬼婆が何者なのか一切分からない。
字幕版で「鬼婆」と表示されていて、確かに老婆の悪霊のような感じ。
同じように人の夢に出てくる「エルム街の悪夢」のフレディは元殺人鬼で悪魔によって怪物として蘇ったという事が分かっているのだけど、この作品の鬼婆のルーツは完全に謎。
専門家のハッサンによると数百年前から確認されていて何かしらの化け物である事は間違いないらしく、睡眠中に金縛り状態になった人の首を絞めて死に追いやってしまうという存在。
しかもこの鬼婆が登場するのは現実の世界とは別の次元なので、周囲の人が助けようにも姿が見えないし触れる事も出来ない。
対処する方法は自力で金縛りを解いて闘う事。
ネットで調べてみると日本人の約4割が金縛りを経験しているそうです。
日本でも金縛りの最中に何者かが体の上に乗って来たとか様々な怪奇現象にまつわる話がありますが、鬼婆に襲われた人もいるのでしょうかね!?
フレディは危険な爪を装備して襲い掛かってきますが、鬼婆の場合は素手で首を絞めてくるだけ。
つまりヤツは相手が動けないのをいい事にやりたい放題しているだけの卑怯者ですよ。
金縛りから解けた場合は反撃が可能で、女性一人でも対処できていたし、相手が動けるという事に驚いてどこかに逃げてしまうし何だか弱そうな印象。
そういえば作中で「気が弱い人」の前にしか現れないとも言っていた気がする。
専門家のハッサンがポンコツすぎる
鬼婆と戦うためにケイトが覚悟を決めて眠りに着いたまでは良かったのだけど、専門家でもある協力者のハッサンがポンコツ過ぎてツッコミ所しかなかった。
エバン:「体がマヒしているぞ、早くアドレナリンを」
ハッサン:「あっああ、しまった(床に注射器をコロン)」
何してんねんハッサン!
あんたポンコツにも程があるで。
途中からハッサンはケイトやエバンに信用してもらえなくなって、注射は自分で打つとか言われる始末。
元医者なのだけど注射器を持っている手が震えていたし、なんだか頼りなかった。
自分が鬼婆にやられるのを恐れて4ヶ月くらい寝ていないらしいから睡眠不足で体が限界状態になっていて仕方ない面があるにしても、いざという時にあたふたし過ぎ!
最後はガスを吸い過ぎて勝手に退場してしまった(笑)
鬼婆は精神的に弱っている人の前に現れる以外に、その存在を信じる者の前に現れるという特徴がある事が分かっています。
よく考えてみると、ケイトは鬼婆の存在を周囲に吹聴して回っていた気がする。
両親にはハッサンの研究資料を見せるし、症状が治まっていた友人をまた悪夢が見える状態にするし、もしかしてケイトのせいで命を落とした人が何人かいるのではなかろうか。
これは周囲の人たちに貞子の呪いのビデオをコピーして配っているようなものでは!?
ケイト本人は悪気がないのかも知れないけど、もう少しハッサンの話を聞いて慎重に行動した方が良かったのではないでしょうか。
ラストでもヤバめの活動をしていたし、反省してないのかな、この人・・・。
映画『ドント・スリープ』を配信しているサブスク
『ドント・スリープ』のようなマイナーな映画はサブスク動画配信サービスでは取り扱っていない事が多いので、そんな時は宅配DVDレンタルを探してみて下さい。
レンタルDVDは観たいと思った時にすぐ視聴できませんが、私の実感では観たい作品が見つかる確率はネット配信サービスよりも高いです。
私は月額制のサブスクプランに入会する時もありますが、単品レンタルでよくDVDを借ります。
洋画のホラー作品は心霊系と思わせておいて、実はクリーチャー(化け物)が登場する作品が多い気がします。
正体が本物の幽霊か化け物かによって恐怖の度合いが変わってきますよね。
しかも化け物系の場合は対処方法があるので、その時点で怖くなくなってしまいます。
古いカメラに悪霊が憑りついている『ポラロイド』も化け物系のホラー作品。
関連記事 『ポラロイド』あらすじ・感想
本格的な心霊系は苦手なので意図的に避けているんですけどね。