
本当に存在するのかさえ分からない裏社会の人物カイザー・ソゼに踊らされる者たち。

札付きのワルでさえソゼの名前を聞いただけで平常心を失ってしまうって、どんだけヤバい奴なんや・・・。
詐欺師キントの回想によってストーリーが進んでいくのだけど、そもそも語っているのが詐欺師なので、何が真実で何が嘘なのか全く分からない。
『マッチスティック・メン』と同じで映画の鑑賞者をも騙しにかけてくる作品なので、登場人物全員を疑いながら観てください。
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『ユージュアル・サスペクツ』あらすじ
カリフォルニア州のとある埠頭で船舶が大爆発し、多数の遺体が確認された。
生存者のキントは刑事たちに当時の状況を語り始める。
【見どころ】都市伝説の男カイザー・ソゼ
実在するかどうかも怪しい伝説のギャング:カイザー・ソゼに振り回される前科者たち。
【主要登場人物 / キャスト】コバヤシのオフィスの漢字が気になる
感想(ネタバレ含む)詐欺師の回想で構成される映画
ミステリー系の作品は字幕で観た方が理解しやすいのに、なぜか私はいつも吹替え版で観てしまう。
そのせいでキートンとキントの名前が分かりにくかった。
しかも二人が主要人物なだけに、少し音量を大きめにして視聴する羽目になってしまった。
英語圏の人なら簡単に聞き分けられるんですかね?
私の場合は日本語(吹替え)だったので聞き分けるのに時間がかかりました。
日本語といえば、弁護士コバヤシのオフィスのネームプレートが漢字で「小林」と表示されていたけど、舞台はアメリカなのになぜ漢字だったのか?
別に大した事ではないんですけどね。

コバヤシ氏の顧客は日系が多いのかな?
「ユージュアル・サスペクツ」の意味は?
映画のタイトルにもなっている「ユージュアル・サスペクツ」の意味は、いつも事件の容疑者に名前が挙がる者たちという感じです。
いわゆる札付きの悪という連中の事ですね。
そんな中でキートンはカタギ(真人間)になって頑張ろうとしているのに、前科があるというだけで悪者扱い。
ただ、この男は汚職警官時代から始まって何人も死に追いやっている第一級のヤバイ奴なので容疑者になるのは仕方ない気がする。
他の連中もなにやら物騒な奴らばかりで、「オーシャンズ」のメンバーでもおかしくないレベルかも知れない。
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カイザー・ソゼに集められた者達
この映画に登場するグループのメンバー達は、存在するのかどうかも分からない都市伝説のような男カイザー・ソゼに集められた。
といっても犯罪に勧誘されたのではなく、無理矢理事件の容疑者として警察に連行された先で顔を合わせたのが始まり。
本人達は何もやった覚えがないのに、
「お前が犯人やろ?こっちは分かっとるんや!」
という理不尽な理由で警察に連行された。
しかしこれも、カイザー・ソゼの思惑通り。
カイザー・ソゼの正体は?
映画を観た限りではカイザー・ソゼの正体は最終的に一人に絞られる印象だけど、本当にそうなのでしょうかね。
政治家のような権力者がカイザー・ソゼの名前を悪用して好き放題やっている?
ラストであの人物がソゼだという印象を多くの人が持つと思うけど、ハッキリとはしていなくて曖昧な部分も多いのでミスリード(意図的に誤った方向へ導く)的な演出も考えられなくもない。
エンディングの通りにあの人物がソゼなのか、権力者たちが実在しないソゼの名前を使って好き放題やっているのか・・・。
複数の人間がチームでソゼを演じている可能性は?
ソゼの可能性が高いあの人物でさえも、実はただ役割を演じているだけの一人だったりして!?
この作品は回想がメインだけど、語っているのが信用できない人物だけにどこまでが真実なのか分からない。
何もかもが嘘かも知れないし、あの弁護士だってコバヤシではないかも知れない(笑)
「ソゼが凄いのは自分の存在を謎にした事」という言葉が印象に残った。
この作品は字幕版で観た方が理解しやすいと思います。
『ユージュアル・サスペクツ』を配信しているサブスク
『ユージュアル・サスペクツ』は1995年公開の古い作品ですが、アカデミー賞の脚本賞・助演男優賞を獲得している人気作品なので多くの動画配信サービスが取り扱っています。
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