『ALONE / アローン』あらすじ・感想 | 声をかけてきた男は神か悪魔か

『ALONE / アローン』の詳細情報

公開年  : 2016年
上映時間 : 1時間 46分
製作国  : アメリカ合衆国・イタリア・スペイン
監督   : ファビオ・グアリョーネ / ファビオ・レジナーロ
キャスト : アーミー・ハマー / アナベル・ウォーリス / トム・カレン / クリント・ディアー 他

『ALONE / アローン』登場人物(キャスト)

マイク・スティーブンス(アーミー・ハマー)
砂漠地帯で地雷を踏んで動けなくなった米軍兵士。

トム・カレン(トミー・マディソン)
マイクより先に地雷を踏んで負傷した同僚兵士、その後自殺。

ベルベル人の男(クリント・ディアー)
たびたびマイクの前に現れる原住民の男、しきりに一歩踏み出す勇気が必要と説く。

あらすじ | 地雷原から身動きが取れなくなった男

北アフリカの砂漠地帯でテロリスト狙撃任務に失敗し、逃亡中に地雷原に足を踏み入れてしまったマイク。
身動きが取れなくなり無線で救援を要請するが、到着予定は52時間後。

絶体絶命の極限状態の中、砂漠での孤独な戦いが幕を開ける。

感想(ネタバレ含む) | 一歩踏み出す勇気

米兵のマイクと相棒のトミーは二人でテロ組織のの指導者と思しき男を狙撃する任務を担い、静かにその時を待つ。

トミーが無線で通信中の司令部の指示を踏まえて、「撃て」と言っているのに躊躇するマイク。
スコープの先では結婚式が行われていて、標的は新婦の父親の模様。

実はマイク自身も結婚を考えている恋人がいて、心に迷いが生じたみたいです。
こういう命のやり取りの現場では、敵をやらなきゃ自分がやられるという鉄の心が必要。

人としては正しいかもしれないけど、兵士としては失格ですね。

冷徹になり切れなかったマイク。
しかも敵に見つかって逃亡する羽目になり、完全に作戦失敗。

始末書とかそんなレベルじゃない大失態ですよ。
やっちまったな、マイク。

地雷埋設エリアに侵入してしまった

敵の追撃からはどうにか逃れられたけど、不運な事に地雷が埋まっているエリアに入ってしまった二人。

マイクがドクロマークが描かれたプレートを発見して注意を促すが、考え過ぎだと気楽な態度のトミー。

せっかくマイクが言ってくれてるのに、お気楽なトミーは直後に地雷を踏んでドーンとなってしまった。
マイクの必死の励ましもむなしく、両足を失った彼は自ら命を絶ってしまう。

はぁ・・・だから言わんこっちゃない、忠告をちゃんと聞いておけば良かったのに。

負傷したトミーの応急処置をして近くで寄り添って励ましたかったマイクだけど、自分も片足で何か固い物を踏んでいる感触があり身動きが取れなかった。

実はマイクもやらかしていた。
ほんの数メートル先のトミーの元に行きたくてもいけない状況で、声をかけるのが精一杯。

しかし絶望してばかりもいられない。
トミーが死に際に「お前は生きて戻れ」と言い残していたので、その為にも頑張らなくてはいけない。

無線で通信を試みると、砂嵐のせいでヘリを飛ばすことが出来ず、味方の部隊が近くを通るのは52時間後という非情な知らせ。

マズイ事になってしまった。
しかし元はと言えばマイクが狙撃を躊躇したせいで予定が狂ったのでは?
トミーもそのとばっちりで・・・まあ過去を悔やんでも仕方がない。

一歩踏み出す事を促す地元住民の男

マイクの孤独な戦いの幕が開けた数時間後、地元住民と思われる一人の男が近づいてくる。
幸運なことに英語が通じるではありませんか。

「なぜそこを動かないのか」と尋ねてくる地元ベルベル人の男に、「地雷を踏んでいる」と答えるマイク。
すると男は、「それは勘違いかも知れない、一歩踏み出す勇気も大切」という言葉を投げかける。

地雷を踏んで身動きが取れない者に向かって、一歩踏み出せと。
その一歩でドーンとなる可能性があるのに、なかなか恐ろしい事を言ってくれますね。
この時点では、男の声は悪魔のささやきのようにも聞こえてしまう。

マイクは踏み出す事が出来ずにその場に留まり続ける。
大抵の人間はマイクと同じ行動をとりますよね。

砂漠という場所は日中と夜では全くの別世界。
日が落ちて気温が低下したのに加えて、野犬の群れがマイクを取り囲む。

えっ砂漠に野犬とか出るの?
逆に考えると、近くに水源とかがある証拠なのかも知れない。

銃を撃ち何とか野犬の群れを追い払うマイク。
しかし残念ながらトミーの亡骸は野犬に持っていかれてしまった。

一歩も動けずにその場に留まるというのは、人間を極限状態に追いやります。
過去の出来事を思い出し、幻覚も見え始めたマイク。
どうやらマイクには家族の問題で悲しい過去があるようです。

そして時々、見計らったかのように現れるベルベル人の男。
執拗に一歩踏み出す事が大切であると説く。

出会った最初の頃に水筒に水を入れて来てくれましたが、その後は食事を持って来てくれるわけでもなく見守る事に終始しているベルベル人。
次第に自分の事や家族の事も話してくれて、全力では助けないが最低限の手は差し伸べるといった感じ。

とにかく一歩踏み出してみろ、そうすれば君は自由だ。

言いたい事は分かるけど、踏み出した瞬間にドーンとなるかも知れない恐怖は相当ですよ。
確かに司令部からも埋められている地雷が不発の可能性もあると言われていたけど、いや、しかし・・・

結局、動くことが出来ないマイクは時間が経つにつれて自暴自棄になっていく。

たごやま
うんどん

頑張れマイク。
あとちょっとで助けが来るんや、もう少しの辛抱やで。

おいも
おいも

本部からの通信で予定よりさらに12時間くらい遅れるって言われたけど、ヤケを起こしたらアカン。
生きて恋人と再会するんやろ?

そして砂嵐に耐え、野犬も撃退し、幻覚症状からも立ち直り、念願の味方が近くを通過する時刻が到来。
居場所を知らせる合図をしなければならないが、発煙筒は少し離れた場所に転がっている。

さて、どうするマイク?
勇気を出して一歩踏み出すか、それとも味方に発見して貰えずに悲惨な最期を迎えるか。

発煙筒が少し離れた場所にあるというのもまた神からの試練。
ベルベル人の男なら何と言うでしょうね。

賛否両論の結末

最後にマイクはどういう選択をしたのか。
幻覚を見るまでに追い詰められて生き地獄を味わった、ある意味では彼にとっての精神修行。

この作品を観た人それぞれに色々な意見があると思いますが、こういう終わり方も悪くはないと思いました。
大切なのは結果よりも過程、そして一歩踏み出す勇気。
ベルベル人の男は自分の経験から、それが分かっていたのでしょうね。

悪魔のささやきと受け取るか親切なアドバイスと思うのか、考え方は人それぞれ。

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