シティハンターは元々漫画が原作で1987年に初めてテレビアニメ化された作品。
劇場版としては4作目で、新作としては20年ぶり。
私はこの作品の漫画は未読だけど、アニメ作品は子供の頃によくテレビで観ていました。
主人公は闇の世界で名が通っているスイーパー(始末屋または掃除屋)の冴羽獠。
物心つかない幼少の頃に飛行機事故で某小国の村に辿り着き、そこからゲリラとして訓練を受けて銃の扱いや戦闘術を身に着け、現在は新宿を拠点に活動しているという経歴の持ち主。
一緒に飛行機に乗っていた両親はその時の墜落事故で亡くなった模様。
劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>あらすじ
シティーハンターの元に届いた今回の依頼は、進藤亜衣というモデル美女のボディーガード。
何者かに狙われているという彼女の証言を裏付けるように怪しい男達の影がチラホラ。
調査を進めて行くと、亜衣が狙われる原因は彼女の亡くなった父が関係していた。
【見どころ】ミュージックビデオのような構成
- 懐かしい曲が随所に流れ、ミュージックビデオを観ているような気分になる
- 怪盗キャッツ・アイが登場
- 懐かしくて新しい不思議な雰囲気
【登場人物 / 声優】昔からのファンにはたまらない
感想(ネタバレ含む)劇中に流れる曲が全部カッコいい
元刑事の槇村秀幸とコンビを組んで法では裁けない悪人をシティハンターとして始末していたが、秀幸は、ある組織に命を狙われて致命傷を負ってしまう。
その時に義理の妹である香の事を託されたのが獠。
ちなみに香は秀幸と同じく警察官だった父が追跡中に事故死してしまった犯人の娘で、以後、槇村家に引き取られて育てられた。
秀幸の死後、自分と兄の血が繋がっていない事情を知った香は兄の跡を継いで獠の相棒になり現在に至る。
これが獠と香の関係です。
1980年代に考えられた設定なので現在の感覚で考えると色々と違和感がありますが、難しく考える必要はありません。
そういう作品なんだから良いんですよ、それで。
シティーハンターへの依頼方法は、新宿駅の掲示板にXYZの三文字と連絡方法を書き込む事。
Zの次の文字は無い、つまり依頼者にとってもう後がない、最後に頼る存在がシティーハンター。
・・・という意味でしょうか!?
今回の依頼主の亜衣は、自分でも心当たりがない何者かに狙われているから助けてほしいとの事。
実際に彼女は怪しい男達に尾行されていて、その場で獠が撃退。
問題が解決するまでの間は、獠と香が住んでいる家で一緒に過ごす事に。
この作品は元々ハードボイルド系だったけど当初はあまり人気が出なかったので、主人公をモッコリ変態の設定にしてみてはどうかという編集担当の人の言葉を真に受けた原作者の北条司がその通りにしてしまって、現在の獠のイメージが出来上がったのだとか。
獠は依頼主のシャワー中に覗こうとしたり、ドローンを駆使して更衣室を盗撮しようとしたり、完全に病気レベルの変態な訳ですが、平成初期だったから許されたものの、今新たにこんな設定の主人公が登場する作品は成人向けの出版社以外なら門前払いされそうですね。
当時はまだ、テレビの地上波でも普通に女性の裸が放送されていた時代でしたから許容範囲でした。
普段は頭の中がエッチな事でいっぱいの変態だけど、戦闘シーンになると真顔で一流のスイーパーとして仕事をする訳ですよ。
ある意味では公私混同をしない男。
亜衣が狙われる理由は、彼女の無くなった父親が開発した物騒な代物に関係していて、世界中の死の商人たちが新宿で行われるある実験を見るために集結。
他のサイトでこの作品のレビューを見てみると、昔からのファンの人達は懐かしさを感じて好意的なコメントをしているのに対して、中には敵の銃弾は全部外れるのに主人公の弾は百発百中なのがおかしいとか、そもそも新宿でロケットランチャーがどうとか書いている人がいましたが、これだから素人は困るんですよ(笑)
そもそもこの作品のファンはあり得ない無茶な設定を含めて好きなんですよ。
主人公は闇の世界でナンバーワンと言われるスイーパー。
協力関係を築いている海坊主も獠と同レベルの凄腕。
そりゃ敵の銃弾くらい避けますよ。
傷を負ったとしてもか擦り傷程度だし、マズイ状況になったら都合よく助けが現れます。
それこそが昭和から平成初期にかけての作品の良いところ。
今の時代のリアルな内容の作品と違って、生々しさは不要。
ご都合主義で、最後はハッピーエンドで何が悪いのかという話ですよね。
挿入歌がクール、そしてキャッツ・アイが登場
海坊主と美樹の二人が切り盛りしている喫茶店『キャッツ・アイ』のオーナーである大富豪の来生三姉妹が友情出演しているのも面白い。
キャッツ・アイもシティーハンターと同じく北条司の作品。
現在の来生三姉妹は、店を海坊主たちに任せて海外に在住との事。
そして何よりこの劇場版作品には歴代のテレビシリーズの曲がふんだんに使用されているというのがファンにとっては非常にうれしい。
さながら、サウンドトラックのミュージックビデオのような感じ。
時代の変化に合わせてスマホやドローンといったものが登場するけど、基本的なものは何も変わっていない。
昔のままで何も加えずに何も減らさない。
古き良き時代の懐かしさを感じさせてくれる、ファンにとっては最高の作品でした。
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