1988年に公開された作品なので、今から30年以上前ですね。
そしてこの時の日本はバブル経済で浮かれまくっていた時期。
アメリカの映画なので日本は関係ないのだけど、ザムンダ王国が当時の日本(バブル絶頂期)みたいな印象で非常に豊かな国として描かれています。
何かしらの資源が豊富な国なのかも知れないですな。
『星の王子ニューヨークへ行く』あらすじ
アフリカのザムンダ王国の王子アキームは今まで何一つ自分で決めさせてもらえず、花嫁までも親が決めた相手である事に不満を抱き、21歳の誕生日に数週間の旅に出る事を申し出る。
国王は王子の申し出を“結婚前に女遊びをするため”であると解釈し、笑顔で快諾。
しかしアキームが旅に出る目的は等身大の自分を愛してくれる女性を見つけるため。
という訳で一緒に女遊びをするのだと勘違いしている世話役セミを引き連れ、ニューヨークを訪れる。
【見どころ】箱入り王子が庶民の生活を体験
- 8人のキャラクターを2人のキャストが演じている
- サミュエル・L・ジャクソンが強盗役で出演
- マクドゥーウェル氏はある意味でヤリ手経営者
【登場人物/キャスト】床屋の面々が面白い!
感想(ネタバレ含む)アキームよりもセミの方が気になる
ザムンダ王国の王子のアキームは21歳まで本当に箱入り息子として育てられていて、トイレで用を足した後にお尻を拭く係までいるほどの過保護ぶり。
トイレに関しては過保護というよりは、もはやプライバシー的に人権侵害では!?
逆に自分で拭かないとサジ加減が分からずに気持ち悪いと思うのだけど、王様や王妃様も拭いてもらっているのでしょうかね。
そんな至れり尽くせりの生活から脱却するべく、アキーム王子はアメリカで普通の生活を体験して花嫁まで見つけようと王様を説得して旅に出る許可を得る訳ですよ。
かなり前にテレビで放送していた時に観た時は気にならなかったけれど、今回改めて観てみるとアキームとセミが働き始めたバーガーショップは、完全にあのマク〇ナルドのパクリやないか(笑)
どうやら経営者のマクドゥーウェル氏は、いつ入手したのか不明だけど本家マク〇ナルドの管理マニュアルを所持していて、それを参考に自身の店を経営している模様。
そのため時々やって来るマク〇ナルドの調査員と思われる人物に異常なまでに反応し、すぐに追い払うという事を繰り返している。
完全に本家にマークされてるやん。
このオッサン、確信犯やな。
そんなハンバーガーショップのマクドゥーウェルには調査員の他に、時々強盗がやって来る。
このチョイ役の強盗を演じているのがサミュエル・L・ジャクソン
今となっては大御所俳優だけど当時はまだ駆け出しだったのでしょうか。
調べてみると彼がブレイクするのは、この作品からあと数年先みたいです。
床屋の関係者が面白い!
アキームとセミがニューヨークで暮らす事になるアパートの1階で床屋で働いている人たちがいるのだけど、なぜかアキーム役のエディ・マーフィとセミ役のアーセニオ・ホールがそれぞれ特殊メイクを施して店の従業員に扮している。
一体どういう意図でこういう演出をしたのかは分からないけれど、理髪店のオッサン達のやり取りは『星の王子ニューヨークへ行く』の中でも見どころの一つになっていて、とても面白いです。
他にも二人は牧師とか怪しい女とか、変なバンドのボーカルも演じている。
アキーム役とセミ役の俳優は、一人で4役もこなしています。
セミとブラウン牧師の中の人は同一人物やったんかい!
最終的にアキーム王子の花嫁探しはどうなるのか!?
という物語なのだけど、まあイイ感じの結末を迎えます。
映画『星の王子ニューヨークへ行く』を配信しているサブスク
この映画には30年後が描かれる続編が存在します。
タイトルは『星の王子 ニューヨークへ行く2』
何ともひねりの無いストレートなタイトルですな。
どうやらアキームに自身も知らない息子が存在することが判明する模様。
そこで再びアキームとセミは彼を迎えにニューヨークへ!
もちろん床屋の面々も健在です。
残念なのはサミュエル・L・ジャクソンが続編で出演しない事ですね。
性懲りもなく未だに強盗を続けている役とかを演じて欲しかった。
『星の王子ニューヨークへ行く』は「Amazonプライムビデオ(アマプラ)」で続編と一緒にまとめて視聴する事ができます。
続編はアマプラオリジナルなので他のサブスクでは配信していない可能性があります。