予算削減の影響でリストラされたイタリアの大学教授たちが、法律に違反しない画期的な合法ドラッグを作り出して密売を始めるコメディ作品。
元大学教授が作った上質なブツなので飛ぶように売れるのだけど、裏の世界のルールを無視して調子に乗って売りまくったせいでマフィアに目を付けられてしまいます。
どんな業界でも新参者が調子に乗り過ぎると痛い目に遭うのは同じですね。
『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』あらすじ
神経生物学者のピエトロは、勤務先の大学から研究資金の打ち切りを告げられ途方に暮れる。
追い詰められたピエトロは専門分野を生かして合法ドラッグの製造を思いつき、自分と同様に大学をクビになった専門家たちを集めて犯罪チームを結成する。
【見どころ】ギャングの縄張りを荒らすインテリ集団
- 大学をクビになった元教授たちが合法ドラッグの密売を開始
- 地元を仕切るマフィアのボスも元教授
- 日本とイタリアの研究者を取り巻く状況は似ている
【主要登場人物 / キャスト】主人公は少し見栄っ張り
感想(ネタバレ含む)イタリア版『オーシャンズ11』!?
イタリア映画なので登場人物たちは当然イタリア語で話すのだけど、早口でまくし立てるような口調でラ行は巻き舌。
さすがはラテン系。
字幕がないと何を言っているのか全く分からない(笑)
途中で耳が自然と慣れてきて、字幕に集中できるようになりましたけどね。
コメディ作品は吹替えで観る派なのですが、字幕版しかなかった。
でも面白い映画だったので楽しめました。
この作品は大学をクビになった教授が自分と同じ境遇でくすぶっている専門家たちを集めて合法ドラッグで一儲けを企むという内容。
とはいえドラッグ自体は合法でも行政の許可なく密売したら捕まるので、そもそもダメなんですが。
まあ許可が下りるような代物ではないから密売しか方法はないけど・・・。
日本の研究者は国からの援助が少なくて困窮している人が多いと聞きましたが、イタリアも似たような感じなんですね。
全員が元大学教授の頭脳派集団で、彼らが扱うブツは瞬く間に上物と評判となる。
研究者のプライドとして製造過程で妥協を許さない姿勢が面白かった。
プロが作ったドラッグなので、そりゃ品質は最高級でしょう。
こういうのって映画を観た限りでは比較的安価に製造できるんですね。
それでいて高く買ってもらえる。
ボロい商売ってやつですな。
※簡単に出来てボロ儲け出来る商売。
やはり賢い人達は“いかに効率良く稼ぐか”を追及するので、その点ではさすがに研究者。
チームのメンバー全員が何かしらの専門家なのだけど、よく分からない専門家もチラホラいます。
金融とか言語の専門家はどのように役に立つのかと思ったけど、密売組織の運営においては営業面の担当ですかね。
マフィアの縄張りを荒らした頭脳派集団
夜の町でドラッグを密売するようになった元教授集団だけど、地元を仕切るマフィアに目を付けられてしまいます。
当然ですよね。
イタリアはマフィア発祥の国。
何の断りもなしに縄張りを荒らされたら、そりゃ怖い人達は黙っていないでしょうに。
ピエトロたちが商売を始めた市場は完全に闇の勢力が仕切っているのだから、事前に詳しく調査をしておかないと。
ただ、乗り込んできたマフィアを目の前にしてもピエトロは彼らと手を組もうとしなかった事は正しい選択だったと思う。
手を組んでいたら製造方法などの美味しい部分だけを持っていかれて関係者は全員消されてた可能性があるので、変な正義感を発揮したおかげで命拾しましたね。
この時に面白かったのがマフィアのボス・ムレーナも元専門家だったという事。
これは続編に繋がる何かの伏線になるのでしょうか。
2作目 『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』あらすじ・感想
映画『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』を配信しているサブスク
「いつだってやめられる」シリーズは三部作となっていて、2作目は教授が10人に増えている。
果たして元専門家でマフィアのボス・ムレーナは含まれているのでしょうか!?
続編は警察に司法取引を持ち掛けられて薬物撲滅のために再びチームを結成する内容。
日本では何故か2作目が先に公開されてから1作目が公開されました。
私は映画館ではなくサブスクの「U-NEXT」で順番通りに観ました。
動画配信サービスで観る場合は1作目から順番に観る事をオススメします。
サービス名 | 月額料金(税込) | 同時視聴できる端末数 | 無料お試し期間 |
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U-NEXT | 2,189円 | 4台 | 31日間 |
Amazonプライム | 600円 | 3台 | 30日間 |