6つのオムニバスドラマで構成されるアルゼンチンのブラックコメディ映画。
ほんの少しのボタンの掛け違いが人間を狂わせる。
「キレる」という表現には「堪忍袋の緒が切れる」とか「緊張の糸が切れる」等いくつかの解釈があると思いますが、この物語に登場する人物たちのキレ方は様々。
キレるというよりも「開き直る」という方が正しいかも知れない。
『人生スイッチ』あらすじ
様々な理由でキレてしまった人々を描いた6つのショートストーリー集。
【見どころ】些細なきっかけで人はキレる
- 一度キレた後に冷静になり、じっくり復讐計画を練る男
- 社会のインフラシステムにキレる男
- 結婚式の途中でキレた新婦
感想(ネタバレ含む)キレた直後に笑っている人は要注意
この映画はアルゼンチンとスペインの共作映画。
この作品は追い詰められた人間がキレたら、或いは開き直ったらどういう行動をとるのかという検証動画のような側面もあります。
人間がキレるといっても色々なパターンがありますが、その場で直情的に行動する人もいれば、一旦冷静になって計画を練り復讐を実行する執念深い人物もいます。
かと思えば自分には直接関係がない相手をブスッとやっちゃう危険な店主とか。
他には社会インフラの不備にブチ切れたり、特権階級の息子が起こした不祥事を許さない民衆など色々な人がキレまくっています。
人間て本当にキレると、怒りは継続するのだけど一瞬冷静な部分も出てきて笑っちゃう場合があるんですよね。
私も経験がありますが、プツンとなったらほんの数秒だけ嵐の前の静けさ状態が訪れるんですよ。
波がサーと引いて行くような感覚です。
そして次の瞬間、一気に津波が押し寄せるように感情が爆発してしまう。
これは経験者しか理解できないと思いますが、脳の命令を体が受け付けなくなって制御できなくなります。
大暴れしている体より一足先に頭は冷静になって、どうやって暴れている自分の体を止めようかと考えているもう一人の自分がいる状態になります。
それから徐々に体もクールダウンしてくる。
私がキレた時は、頭と首から下の神経回路が切断されて(キレて)暴走した感覚でした。
自分(頭)の命令を自分(体)が受け付けないって、本当にびっくりしましたよ。
まあ中学生の多感な時期の話ですけどね。
ショートストーリーの中の1つに気になる言葉が出てきます。
「世の中で得をするのは悪人だけ。」
正直者ほど馬鹿を見るという事だけど、確かにそうですね。
映画『人生スイッチ』を配信しているサブスク
『人生スイッチ』と同じように、人生について考えてしまう映画で「パラドクス」というタイトルがあります。
非常にオススメなので、ぜひ観て頂きたい。
こちらはタイムループ系の映画です。
関連記事 『パラドクス』あらすじ・感想
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