『ラスト・クリスマス』あらすじ・感想 | ワム!の名曲に乗せた感動物語

『ラスト・クリスマス』の詳細情報

公開年  : 2019年
上映時間 : 1時間 43分
製作国  : アメリカ合衆国
監督   : ポール・フェイグ
キャスト : エミリア・クラーク / ヘンリー・ゴールディング / ミシェル・ヨー / エマ・トンプソン 他

『ラスト・クリスマス』登場人物(キャスト)

ケイト(エミリア・クラーク)
人生不運続きの女性。
クリスマスショップで店員をしている。
歌手志望で、ジョージ・マイケルの大ファン。

トム(ヘンリー・ゴールディング)
突然ケイトの前に現れた不思議な青年。

サンタ(ミシェル・ヨー)
ケイトが働いているクリスマスショップの店主。

アデリア(エマ・トンプソン)
ケイトの母。
マイナス思考で鬱気味。

アディス(レベッカ・ルート)
ケイトの主治医。

マルタ(リディア・レオナルド)
弁護士をしているケイトの姉。

あらすじ | 不思議な男トムとの出会い

クリスマスショップで働く人生迷走状態のケイトは、仕事中に出会った不思議な青年トムに悩みを打ち明けていく内に彼に惹かれ始める。

しかし、ケイトとトムの距離は一向に縮まらない・・・。

感想(ネタバレ含む) | ワム!の名曲は失恋ソング

1985年にリリースされたWHAM!(ワム!)のラスト・クリスマスの歌詞をモチーフにしたロマンチック・コメディという触れ込みだけど、どちらかというとドラマチックで感動的な要素が強い作品。

前半を見ただけではコメディだけど、物語が進むにつれて主人公のケイトが変わっていく様子が見ていて微笑ましかった。

人生投げやり気味の主人公・ケイト

ケイトは実家を飛び出してキャリーバッグを引きずりながら街を彷徨ったあげく、初対面の男の家に泊めて貰ういわゆるビッチ系なんですよ。

家族と折り合いが悪く実家に帰りたくないものだから、泊めてくれる友達がいない場合はバーとかで出会った男の家にも平気で泊まってしまう困った娘。
母親が何度も電話をかけているのに応答しないし。

勤務先のクリスマスショップでも、最近は適当な感じで仕事に身が入っていない。

母は心配症で鬱状態、父はタクシー運転手だけどあまり家に帰りたがらない、姉は独立して実家を出ているけど姉妹の仲は悪い。
ケイトは歌手志望で、オーディションを受け続けるも落ちまくり。

なにも良い事が無いどん底の精神状態の彼女。
気持ちは分からなくもないけど、もうちょっとシャキッとしないと。

謎の青年・トムとの出会い

迷走中のケイトは仕事中に出会った妙な青年・トムによって徐々に変わっていきます。

トムは角を曲がったり人とすれ違う時にミュージカル調に回転したりするちょっと不思議な人物。
知り合いにこんな動きをする奴がいたら、私ならとりあえず距離を置きますけどね。

変な動きはともかく、トムの言動は前向きなんですよ。
落ち込んでいるケイトをいつも励ましてくれる好青年。

ケイトが嫌な目に遭った時に、どこからともなく現れて悩みを聞いてくれる。
妖精かな?

一体この男は何者なのか。
どうやらホームレスを支援する施設でボランティアスタッフをしているらしい。

何度も会っている内にトムに惹かれ始めたケイトは思い切って施設の中に入ってみるけど、トムの姿はなくスタッフに聞いても知らないとの事。
やっぱり妖精かな?

前向きに生き始めるケイト

ケイトはトムの影響で色々と変わってきました。

まず家族との関係。
母親と積極的にコミュニケーションを図るようになったり、疎遠だった姉には自分の過去の言動を謝罪したりして家族の絆が戻り始める。
ちなみに父親は影が薄いけど、元々ケイトとは仲良し。

仕事にも真剣に取り組むようになり、オーナーの恋の仲立ちをするなど他人に対して気遣いが出来る性格になった。

これですよね。
今まで自分勝手でわがまま放題だったけど、他人の気持ちを考えられるようになったという事。
間違いなくトムのお陰ですな。
この期に及んでまだ正体不明の怪しい男だけど(笑)

ラスト・クリスマスの歌詞

この作品のモチーフになったラスト・クリスマスという曲の歌詞は、前年のクリスマスに心を捧げた相手に振られてしまった人が前を向こうと決意を新たにする内容。
これって想いを綴っているのが、男なのか女なのかどちらなんでしょうか。

WAM!は男性デュオなので、やはり男性目線でしょうかね。

歌詞の日本語訳の一部を検証してみます。

今年は昨年と同じ失敗をしないように特別な他の誰かに心を捧げる。
つまり反省した訳ですよ。

とはいえ、まだその相手が気になる。
もし今キスをしてくれたら自信が揺らいでしまいそう。

・・・未練タラタラやないか!

今は真実の愛を見つけた。
しかしもう去年のように騙される事は無いと自信あり気。
成長の跡が見える。

でも、最後の方の歌詞が何だかオカシイ。
来年こそは特別な誰かに心を捧げる。
いやいや、今年はどうするんや!?

歌詞の日本語訳の一部を抜粋しただけなので何だかよく分からないと思いますが、まとめてみると、去年は好きだった相手に心を捧げたけど、その人は他の誰かを好きだったので失恋という形に。
この人は片思いだったという事ですね。

そして一年経ってみて、その相手にまだ未練があったけど何とか断ち切った。

今の自分は真実の愛を見つけたので、今度はその相手に心を捧げる所存。
・・・ここまでは良いんだけど、歌詞の中に来年は他の誰かに心を捧げるという部分がある。

今年特別な人に心を捧げると言っているのに、どうして来年という言葉が?
真実の愛を見つけたという相手と、来年も一緒にという意味でしょうか。

それとも特別な相手なんか見つかっていなくて現在はフリーな状態だけど、来年こそは特別な相手を見つけるぞ、という決意表明なのかもしれない。

失恋ソングだけど、どちらにしても悲しい経験を乗り越えて最後は前向きな内容ですね。

私が勝手に解釈しているだけで、本当の歌詞の意味は分かりませんけど。

この映画のサウンド・トラック

大女優エマ・トンプソンが脚本を担当

この曲の歌詞をモチーフに脚本を書いたのは、母親役のエマ・トンプソン。
要所要所で出てくると思ったら、ただの出演者じゃなかったんですな。
アカデミー主演女優賞など輝かしい実績を持つ大女優です。

コメディで始まって、中盤からロマンチック路線になりそうで最後はファンタジー。

I gave you my heart(君に心を捧げた)
確かにその通り、この部分がポイント。

ケイトは何をやっても上手くいかず自堕落な生活を送っていたけど、トムと出会ってから考え方や価値観が変わり、昔の自分から脱却して成長した。
過去の失敗を乗り越えて、大切なものを見つけたという事ですね。

時間が100分ちょっとなのでちょうど良いテンポだし、最後は晴れ晴れとしたさわやかな気分になれる良い作品だと思います。

■ Amazon プライムビデオで他の人の感想を読む >>

※作品評価のの横の数字をタップまたはクリック。
※諸事情で配信が停止になる場合があります。

そういえば、迷走中の女性が大切なものを見つけて成長する物語という事なら『プラダを着た悪魔』に通じるものがあるような気がします。

タイトルとURLをコピーしました