街全体が乗り物となり都市単位で移動するのが常識となった世界が舞台。
西暦2000年代が古代と表現される未来の話。
ジブリアニメの世界を実写化したような雰囲気に、ターミネーターのような奴が出現するなど独特の世界観が面白い映画です。
あらすじ | 移動する巨大都市・ロンドン
世に言う「60分戦争」によって大地が荒れ果てた未来の物語。
わずかに生き残った人類は移動型に改造した都市に住み、他都市との資源の奪い合いを繰り広げていた。
競争を勝ち抜き巨大化を続けるロンドンは対立都市への総攻撃を計画。
立ち向かう連合勢力との戦いの行方は!?
【見どころ】ハウルの動く城の巨大版
- ジブリアニメの実写版のような世界観
- 都市がキャタピラを付けて移動
- この世界でロンドンは最強都市
登場人物(キャスト)
感想(ネタバレ含む)移動する街ロンドンに住む人々
2000年代を古代と表現する時代で、当時から1000年以上経過している未来。
移動都市ロンドンにある大英博物館には、「60分戦争」についての資料が保存されている。
人類は核戦争ではなく量子エネルギー兵器(通称メデューサ)によって争い、滅びる寸前まで行ったそうです。
どんな兵器だろうと、いつの時代も結局やっている事は同じ。
人間てバカですね。
戦争で生き残った人々は街そのものを乗り物化して移動しながら生活しているという状況。
都市の土台部分に戦車のキャタピラのようなものを付けて動かすという、とんでもない技術だけど崩壊前の方がもっと凄い技術が使われていたそうな。
わずかに残された技術を使って、何とか再建を図った結果が移動都市という事なんでしょうか。
最初に見たときは実写版『ハウルの動く城』を彷彿とさせる感じで、ちょっとワクワクしました。
移動都市の中でも最強クラスのロンドンが他の都市を捕食して、その住人たちを自分たちの仲間に取り込みながら巨大化中。
欲望が止まる事を知らないロンドンは、移動しない静止都市も狙っている。
動かない都市もあるんですね。
ロンドンの責任者は市長で、ヴァレンタインという科学者がナンバー2のポジション。
この男が野心家で、表向きは人々の尊敬を集める善人なんだけど裏では妙な研究をしています。
都市外というのはつまり大地の上なんですが、荒廃しています。
植物もうまく育たない痩せた土地といった感じ。
ある時、トムという青年が移動都市ロンドンから大地に突き落とされる。
「キミは聞いてはイカン事を聞いてしまったようだな、残念だが消えてもらう。」
的な感じで突き落とされちゃいました。
ここからトムはヘスターという少女と二人で行動する事になりますが、彼女はなにやら色々と事情を抱えている様子。
ジブリっぽい様々なネタが詰め込まれている
それにしても、この映画はジブリっぽいネタが多い気がします。
古代兵器も巨神兵がオームに放ったビームに似ているし、動く都市とか、雰囲気がムスカ大佐に似ている男とか(笑)
よく見ると飛行機のデザインもそれっぽい。
そういえば始まりのシーンでカオナシみたいなのっぺらぼうのマスクの人もいたような・・・。
脚本担当は『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンという人。
絶滅寸前にまでボロボロになった人類が、なんとか生き延びている未来の世界。
こういう設定の映画の多くが大量破壊兵器による世界戦争が原因となっています。
もしかしたらマヤ文明とかインカ文明が突然消滅したのも、原因はこれだったりして。
実際のところはウィルス説が有力だそうですが。
映画『移動都市 モータル・エンジン』を配信しているサブスク
世界的に大ヒットした映画は様々な動画配信サービスで視聴できますが、あまり知られていない映画を視聴するには数あるサブスクの中でも「Amazonプライムビデオ」がオススメです。