『ラストミッション』あらすじ・感想 | 最強なのに病弱なスパイ

『96時間』と同様に娘との関係に悩む最強オヤジが主人公のスパイアクション作品。

『ラストミッション』と『96時間』は共にリュック・ベッソンが脚本を担当しているので雰囲気が似ていますが、今作の方が内容はマイルドでコミカル要素が強くなっています。

両作品に共通しているのは、娘に振り回される父親が最強のスパイだという事。

リーアム・ニーソンも良いけど、今作のケビン・コスナーも渋くてカッコ良いです。

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『ラストミッション』あらすじ

余命宣告を受けたCIAのベテランエージェントのイーサンが、残り少ない人生を長く会っていない娘と過ごすために仕事を離れパリを訪れる。

ある日、娘との距離が縮まらずに苦悩しているイーサンの前にCIAエージェントのヴィヴィが現れ、病気の回復に効果が期待できる新薬の提供と引き換えに仕事を持ち掛けてくる。

【見どころ】自分の娘との接し方を敵に聞くCIAスパイ

  • 主人公イーサンは余命3ヶ月
  • 『96時間』と同様に娘が少々問題児
  • イーサンの上司ヴィヴィはCIAだけど、なぜか悪の黒幕みたいな雰囲気

【主要登場人物 / キャスト】

  • イーサン・レナー(ケビン・コスナー)
    脳腫瘍で余命3ヶ月を宣告されたCIAエージェント。
  • ゾーイ・レナー(ヘイリー・スタインフェルド)
    イーサンの16歳の娘。
  • クリスティン・レナー(コニー・ニールセン)
    イーサンの元妻。
  • ヴィヴィ・ディレイ(アンバー・ハード)
    イーサンの上司となったCIAのエリート。
  • ウルフ(リチャード・サメル)
    闇の武器商人。
  • アルビノ(トーマス・レマルキス)
    ウルフの側近。

感想(ネタバレ含む)イーサンの上司ヴィヴィの行動が謎

余命宣告された凄腕CIAエージェントのイーサンが余生を家族と一緒に過ごすために訪れたパリで、武器商人の抹殺を命じられて暗躍するストーリーですが、イーサンの上司となったヴィヴィはどうしていつも高みの見物を決め込んでいるのだろうか?

ターゲットの武器商人ウルフをイーサンに始末させるのは良いのだけど、応援部隊も寄こさないで指示をするだけのちょっと嫌な女。

他のエージェントがイーサンの少し後ろを追跡していれば、何度か標的のウルフを仕留めるチャンスはあったでしょうに。

もしかすると彼女はイーサンを上手く使いこなせるかどうか、CIA上層部から幹部候補生としてテストを受けているのかも知れない。
だから仕留めるチャンスがあっても手を出さなかったのかも。

まあツッコミどころを挙げればきりがないですけどね。
ずっと咳込んでいる余命三ヶ月の男に未承認の新薬を与えて仕事をさせるとか・・・
しかも肝心な時に何度も発作を起こして倒れるし。

イーサンは発作で倒れた後はいつも安全な場所で目を覚ましますが、裏を返すとCIAの関係者がイーサンの近くで見ていて助けたという事ですよね。

ヴィヴィはどうしてそこまでしてイーサンを使いたいのかな。
CIAは他に優秀な人材がいないのでしょうか。
予算の関係かな!?
でも新薬はかなり高価みたいだから、金銭的な問題ではなさそう。

そうなるとやはりヴィヴィ自身が将来の幹部として試されているのか。
だったらわざわざ余命宣告された病人を選ばなくても他にエージェントがいそうなものですがね。

イーサンを選ばざるを得なかったのは正体不明の武器商人ウルフの顔を唯一現場で確認したからという理由があるのは分かりますよ。
でもせめてもう一人エージェントを連れて来てバディを組ませなさいよ。

それかイーサンから聴取してウルフの顔の似顔絵を作成すれば、どこかの防犯カメラの映像で確認できそうですけどね。
冒頭シーンでウルフは普通にホテルのロビーに座っていたし(笑)

まあ他の作品でもツッコミどころの多いリュック・ベッソンの脚本作品なので、あまり深くは考えてはいけないのかも知れない。

ところで、この作品のジャンルは何に属するのでしょうか。

主人公は当初スパイで銃撃戦もあるのでアクション系かと思いましたが、娘や元妻と接しているシーンを観るとヒューマンドラマの要素もある。
敵の関係者だけど同じ娘を持つ父親同士で意気投合した相手にアドバイスを求めるコミカルシーンもあってジャンルの分類が難しい。

たごやま
たごやま

個人的には家族との絆に重きを置いた作品だと思えたので、コミカル系ヒューマンドラマに分類しておきます。

『96時間』と『ラストミッション』の違い

『96時間』と『ラストミッション』の両作品ともリュック・ベッソンが脚本担当なので内容が似ている。
どちらかというと、父親としてはイーサンの接し方のほうが自然で良かったと思う。

『96時間の』のブライアンは娘のスマホに勝手にGPSアプリを仕込んで彼氏とイチャついている現場に乗り込むし、ちょっとストーカー気味でやり過ぎ感があった。

アクションシーンはブライアンの方が暴れっぷりが目立って圧倒的に見応えがあるけど、家族とのシーンはイーサンの方が絶対に良い。

両作品の気になる点を比較してみましょう。

『96時間』『ラストミッション』
主人公元CIAだけど現在も最強現役CIAだけど余命三ヶ月で死にかけ
味方サムなど優秀な元同僚が複数行動が意味不明な謎の女上司ヴィヴィ
世間知らず世間知らず
娘の彼氏優しいナイスガイイーサンの前で気まずくなると逃げる癖がある

ブライアンとイーサンの共通点は娘が世間知らずなところですね。
他の点は圧倒的にブライアンに軍配が上がりそうです。

特に味方に関してはイーサンは本当に可哀そう。
ヴィヴィの行動が謎過ぎる。
定期的にイーサンに新薬を提供している以外は役に立っていないし、よく分からない人物です。

映画『ラストミッション』を配信しているサブスク

私がU-NEXTで視聴した『ラストミッション』はヒューマンドラマの要素が強い映画だと感じました。

本記事の作品と脚本担当が同じリュック・ベッソンの『96時間』シリーズと比較すると面白いと思うので、サブスクでまとめて鑑賞してみてください。

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今作の主人公イーサンを演じたケビン・コスナーや『96時間』シリーズのリーアム・ニーソンは数多くの作品に出演していて動画配信サービスでも色々と配信されています。

脚本を担当したリュック・ベッソンの関連作で観る映画を選ぶのも良いと思います。

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