『宇宙人ポール』あらすじ・感想 | 地球人に人生の楽しみ方を教える宇宙人

SFオタクのイギリス人コンビがアメリカ旅行でUFO関連スポット巡りをしていたら本物の宇宙人に遭遇し、仲間との合流場所まで送って欲しいと依頼されるコメディ作品。

ポールの姿が昔から知られる“グレイ”なのが笑える。

この映画では宇宙人ポールから「人生は難しく考え過ぎずに程よく力を抜いて生きる」ことの大切さを教えられます。

『宇宙人ポール』の詳細情報
  • 公開年  : 2011年
  • 上映時間 : 1時間 50分
  • 製作国  : イギリス・アメリカ合衆国
  • 監督   : グレッグ・モットーラ
  • キャスト : サイモン・ペッグ / ニック・フロスト / セス・ローゲン / ジェイソン・ベイトマン / クリステン・ウィグ 他

『宇宙人ポール』あらすじ

アメリカ旅行中のSFオタク二人組が本物の宇宙人にヒッチハイクされて、仲間との待ち合わせ場所まで送る事に。

【見どころ】宇宙人ポールは地球のオッサン

60年も地球にいた事で、地球の文化にすっかり馴染みオッサン化したポールが面白い。

コメディ作品だけど、アクションシーンは結構本格的。

【主要登場人物 / キャスト】巨匠も声で出演

  • グレアム・ウィリー(サイモン・ペッグ)
    クライヴの小説の押絵を書いているイラストレーター。
    幼い頃からクライヴと共にSFオタク。
  • クライヴ・ゴリングス(ニック・フロスト)
    グレアムの親友で、SF小説家。
  • ポール(セス・ローゲン)
    60年前からアメリカ政府に幽閉されていた宇宙人。
  • ロレンゾ・ゾイル(ジェイソン・ベイトマン)
    政府の秘密組織に所属する捜査官。
  • ルース・バグス(クリステン・ウィグ)
    RVパークの受付をしている女性。
    ポールの能力で失明していた左目が治癒し、グレアムたちの旅に同行する。

感想(ネタバレ含む)地球人はダチョウと同じ

60年前からアメリカ政府に幽閉されて様々な協力をさせられてきた宇宙人ポール。

彼は映画「E.T.」にも影響を与えていたそうな。
あの作品はポールからアドバイスを受けてシナリオを構成したらしいですよ(笑)

スピルバーグ監督(本人)がポールと電話で会話しているシーンがこの映画で流出しています。
・・・さすがに巨匠は懐が深いユーモラスな人ですね。

ところで、ポールから見た地球人は身体が大きいのに脳が小さい変な生き物という印象だそうで、我々がダチョウに抱くイメージと同じ感じでしょうか。

うんどん
うんどん

そうか、地球人はダチョウだったのか。

人生の何たるかを語る宇宙人ポール

この作品はポールから人生について教えられるシーンが散りばめられているのだけど、やはり60年も地球人を見続けていたら色々と分かる事があるのでしょうね。

性格的な意味でポールと対照的な存在なのが敬虔なキリスト教徒だったルースですが、ポールの伝達能力で宇宙の真理について教えられた後は完全に価値観が崩壊して超フランク(気取らず遠慮がない)な性格に変わる。

ルースの変化を見ていると、自分の価値観と違う考え方にも触れてみて客観的に分析する事が大切だと分かります。

偏った考え方に固執するのではなくて、様々な価値観・考え方に目を向ける広い視野を持つことが必要であると教えられました。

それが出来たら世の中から戦争なんて無くなるはずですが、現状そうなっていないところが地球人の視野の狭さを物語っています。

地球人が宇宙に進出するのは永遠に無理かも!?

たとえ広い視野で物事を見たとしても結局は自分勝手な損得勘定で動いてしまうのが地球人の悲しい性であると同時に愚かな部分だと思います。

その証拠にポールから宇宙の事について色々と聞いて利益を得ておきながら、最後は命を奪って細胞を採取して実験しようとしていましたからね。

ポールから得た情報は宇宙に関するほんの一部で、他にも有益な事を色々と知っている可能性があるのに・・・。

どうして、ポールの仲間にコンタクトを取って友好的な関係を築いて更なる繁栄を目指すという発想に至らないのでしょうか。

まあ百歩譲ってそれが出来たとしても、アメリカの場合は独り占めしそうな気がする。

「トランスフォーマー」でもアメリカは宇宙の技術を秘匿していたし、この作品でもポールを幽閉して独占的に利益を得ていたし、地球全体ではなく自国の利益を最優先している内は宇宙進出なんて夢のまた夢ですな。

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地球人が本当に宇宙に進出するには人類全体で協力体制を築く必要があるけど、現状ではどう考えても無理!

結局気付いたら文明が崩壊して、また猿からスタートして最終的に再び崩壊しての繰り返しで、地球人はいつまで経っても宇宙に出られない引きこもり星人ですよ。

うんどん
うんどん

やはり地球人は、宇宙人から見るとダチョウ並みのおバカな存在なのかな。

そう考えると、今作と同じくの主演の二人(サイモン・ペックとニック・フロスト)が共演している「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」に登場する社会主義思想の宇宙人のフランチャイズに入って共存共栄を目指す方が地球にとっては有益な気がして来た。

宇宙人に逆らうと本人そっくりのロボットに置き換えられるのが難点ですけど。

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『宇宙人ポール』を配信しているサブスク

今作のようにサイモン・ペックニック・フロストが共演している作品は色々とありますが、私のオススメは次の2本。

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『宇宙人ポール』を含めて関連作を全て制覇するには、動画配信サービスよりも宅配DVDレンタルサービスの方が目当ての作品が見つかる率が高いです。

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