『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』あらすじ・感想 | 高校生達のカンニング騒動

天才少女が考案したカンニング手法が校内でビジネスになり、国際的なテストでもカンニング計画が立てられて大騒動になる。

中国の実話をモチーフにしてタイの映画界が制作した映画です。

映画の舞台はタイですが、モデルとなった中国の超学歴社会の歪(ひずみ)のようなものが垣間見れます。

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』の詳細情報
  • 公開年  : 2017年
  • 上映時間 : 2時間 10分
  • 製作国  : タイ
  • 監督   : ナタウット・プーンピリヤ
  • キャスト : チュティモン・ジョンジャルーンスックジン / チャーノン・サンティナトーンクン / イッサヤー・ホースワン / ティーラドン・スパパンピンヨー 他

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』あらすじ

優秀な成績で奨学金を得て名門進学校に入学したリンはグレースと友人になる。

リンはグレースから話を聞いたパットにカンニングを持ちかけられ、報酬と引き替えに承諾。
いつしかカンニングの顧客が校内に増えていき、最終的にとんでもない計画を立ててしまう。

【見どころ】実話が基になっているカンニング計画

  • カンニングはビジネスになる
  • リンの他にもう一人、バンクという天才がいる
  • 最終的にスパイの作戦行動みたいになる

【登場人物 / キャスト】おバカなグレースが騒動のキッカケ

  • リン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)
    奨学金を得て名門校に入学した天才少女。
  • バンク(チャーノン・サンティナトーンクン)
    リンと同じ学校に通う、もう一人の天才。
  • パット(ティーラドン・スパパンピンヨー)
    実家が裕福な、リンのクラスメイト。
  • グレース(イッサヤー・ホースワン)
    リンのクラスメイトで親友、パットの彼女。
  • リンの父(タネート・ワラークンヌクロ)
    男手一つでリンを育てる父親。

感想(ネタバレ含む)天才少女が、カンニングをビジネス化

父子家庭で育ち裕福ではない主人公のリン
お父さんの職業は教師。
校長との面接の時に娘がいかに優秀かを水泳大会のトロフィーまで持ち込んで力説する良き父親。

最初にリンがカンニングに関わったのは、校内のテスト中にグレースに答えを消しゴムに書いて渡してしまった一件。
元々テスト前に勉強を教えてあげていたのだけど、おバカなグレースは勉強した内容を本番で全部忘れてしまってプチパニック!

仕方なく軽い気持ちで答えを教えてあげたリン。
そこから、どんどんカンニングの規模が大きくなっていく。

何でも最初は些細な事がきっかけなんですよね。

2度目以降のカンニングは参加者が増えて有料に。

そりゃそうでしょうね。
そもそも不正行為だし、規模が大きくなるとリスクも増大するし。
お金を徴収して共犯関係にしておかないと。
リンは罪悪感を覚えながらも、引くに引けない立場になっていきます。

ピアノの演奏からヒントを得て手で送るシグナルを考案したリンは、参加者達にレクチャー。

複数のパターンあるのですが、私には覚えられません(笑)
元々進学校の生徒達なんだから勉強したらある程度の点数を取れそうなんだけど、なぜか勉強が苦手な子ばかり。
けど、こういう事は簡単に覚えてしまうのが不思議。

うんどん
うんどん

楽をする為の努力はするくせに・・・真面目に勉強しなさいよ!

この学校にはリンと並ぶもう一人の天才にして奨学生でもあるバンクという生徒がいる。

天才というよりもパンクは秀才タイプなような気がします。
彼はリンと違って、友達にカンニングを頼まれてもキッパリ断る正義感を持つ男。
しかもその友達がテストでカンニングしていた事を教師に告発。

パンクの告発がきっかけでリンのカンニングビジネスがバレてしまうのだけど、彼女は大人に反抗的な態度。
「学校だって学費以外に親からワイロを受け取っていることを知っている。」と発言。
しかし校長は学校の維持の為のお金であってワイロでは無いと主張。

保護者から寄せられるお金はいわゆる善意の寄付であって、学校側が求めたものではないという理屈。

子供の不正は許さないのに、自分たちは屁理屈で逃げるという大人の汚いやり口。
多くの少年少女が経験する理不尽な出来事ですね。

そもそもカンニングなんて絶対ダメなんだけど。

カンニング行為が学校にバレても、リンはビジネスを続けます。
後半は外国の大学への入学資格を得る為のテストでカンニングを計画するリン。

後半からは、もはや完全に犯罪行為に手を染めてしまいます。

昔のカンニングなんて最初シーンのように消しゴムに書くとかアナログな方法だったのに、今はスマホを駆使して高度に展開される。

うんどん
うんどん

そこまで知恵が回るのなら、真面目に勉強しなさいよ。

結局、試験会場で怪しい動きを疑われたリンは試験官に追われるハメに。

国際的なテストなので当然監視の目は厳しい。
休み時間の度にトイレに籠るリンは怪しまれ、トミー・リー・ジョーンズみたいな試験官がマーク。

何度も書きますけど、カンニングはやっちゃイケナイ事。
それをスパイ映画さながらに、華麗にやってのけようとした高校生達。
校内だけのカンニングなら小さい事件で済んだのに、国際的なテストでやっちゃダメですよ。

この映画は最初はコメディなのかと思ったけど、そんな要素は無かった。
宣伝文句がソレっぽかったから騙されましたよ。

中国で実際に起こったカンニング事件がモチーフのタイで制作された映画ですが、何処までが実話に基づいていて、どこからが脚色なのかは不明だけど中国はスゴイらしいですね。
あの手この手で親までもが子に協力するほどのカンニング合戦がニュースになっていたりします。
それほどまでに、日本人の想像を絶するほどの超学歴社会。

中国に限らずアメリカや韓国、それ以外の国も受験戦争が激しい国が多いみたいですが日本はどうなんでしょうか。

今や日本の高校生の半分以上が大学に進学する時代だけど、海外の大学を目指す人は少ないですよね。

中国や韓国は入る大学によってその先の人生が変わると言われているそうな。
日本ではそこまで激しいイメージはなくて、外国とは事情が異なるように思います。

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