クイーンとは1970年代にデビューしたイギリスのロックバンドで、作品の総売り上げは全世界で約2億枚と言われているそうです。
厳密には1億7000万枚から2億枚の間だそうだけど、40~50年前の正確なデータが無いので大体それ位との事。
ウォール・ストリート・ジャーナルの「史上最も人気のある100のロックバンド」のランキングで堂々の3位ですよ。
ちなみに1位がザ・ビートルズ、2位がレッド・ツェッペリン。
イギリスのバンドがトップ3を独占しているのがスゴイ。
『ボヘミアン・ラプソディ』あらすじ
イギリスのロックバンド・クイーンのボーカルだったフレディ・マーキュリーに焦点を当てた伝記映画で、1970年のバンド結成から1985年に出演したライヴエイドまでの波乱万丈の人生を描く。
【見どころ】音楽系の映画では屈指の名作
- バンドメンバー役のキャスト全員が本物とそっくり
- ポール・プレンターというマネージャーの存在
- ラストの観客の前での歌唱シーンが感動的
【登場人物 / キャスト】役者と本物のクイーンメンバーが激似
感想(ネタバレ含む)フレディの死後さらに人気が高まったクイーン
何を隠しましょうか、クイーン、ビートルズ、レッド・ツェッペリンのベストアルバムを全て保有している私。
イギリスはロック発祥の地という話なので、やはり名バンド揃いですな。
本当のファンならベストアルバムではなくて何枚目のアルバムが・・・とか言われそうだけど、実を言うとそこまでは詳しくありません。
ただ良い曲がいっぱいあるので何となく聞いている、それだけです。
クイーンはボーカルのフレディ・マーキュリーが1991年に亡くなった後も、別のボーカルを迎えて活動を続けている。
結成当初からのメンバーは映画公開当時で70代だけど、アダム・ランバートという1982年生まれのボーカルと共にクイーンの楽曲を奏で続けている。
滅茶苦茶カッコいいですね。
この作品は45歳でこの世を去った伝説のボーカリスト、フレディ・マーキュリーの物語。
フレディ・マーキュリーって、名も姓も改名しているんですよ。
彼は現在のタンザニア出身の移民。
最初はファルークという名前をフレディに、しばらく後に名字をマーキュリーに変更。
両親はインド生まれでゾロアスター教徒。
ゾロアスター教は火を崇拝していて、拝火教とも呼ばれている宗教。
善と悪の神様がいて人間はどちらに付くかを自由に選択できるけど、善の側に付けば死後に天国、悪の側に付けば死後は地獄に向かう。
古代の原教典が極めて難解だったことから、現在でもよく解っていない部分が多いそうな。
何じゃそりゃ(笑)
難しいけど、調べてみると閉鎖的だけど強制的に何かをしないといけないような厳しいものでもないという事も書いてありました。
色々と紆余曲折を経ている複雑な感じがする宗教です。
映画の中で父は息子のフレディに、
「善き考え、善き言葉、善き行い」の「三つの徳」が重要だと説く。
悪い企みをせずに、汚い言葉を使わず、人の役に立つ事をしなさいという事でしょうか。
ちょっと仏教っぽい感じもしますね。
そんなゾロアスター教徒の両親と妹とフレディが同居している時代から始まります。
夜な夜なナイトクラブに出入りしていたフレディが、ちょうどボーカルが脱退した直後のバンドの新たなボーカルとして迎えられた事がクイーンの始まり。
クイーンのメンバーって、実はみんな優秀な人たちなんです。
・フレディは美術系が得意で、イーリング・アートカレッジに入学してグラフィックデザインを専攻。
・ギターのブライアン・メイは、大学で天文学や物理学を学んでいて、大学で研究をしながらバンド活動を行っていた。
・ドラムのロジャー・テイラーは大学で生物学の学位を取得。
・ベースのジョン・ディーコンは大学で電気工学を専攻。
みんなバンドで成功しなくてもそれぞれの分野で活躍できそうな感じだけど、フレディだけは歌うこと以外の道では生きていけないように描かれていたような気がします。
他のメンバーはともかく、ボーカルのフレディは本当に波乱万丈の人生を歩んでいる。
そんな4人のメンバーが、運良くレコード会社の人の目に留まってデビューする訳です。
クイーンの凄いところは、メンバー全員が作詞作曲できる能力があるところ。
元が優秀な人たちだから、やはり音楽の分野でも才能を発揮しちゃうんですね。
フレディに生じた変化
曲を発表してライブで演奏するの繰り返し、これがロックバンドの活動。
各地をツアーでまわってライブを続けていく内に、フレディはその事に疑問を感じるようになる。
ちょうどその頃に、フレディは自身がバイセクシャルであるという事に気付く。
結婚を誓った彼女がいた状態で自分の本当のセクシャリティに気付いた彼は、彼女のメアリーにその事を告白。
フレディの場合は生まれつきではなくて、大人になってから気付いたという事でしょうか。
クイーンのメンバーによると最初の頃はフレディには彼女がいっぱいいたけど、いつの間にか楽屋に遊びに来るのが男性ばかりになったとの事。
最終的には完全なゲイとして生きる道を選んだフレディ。
元カノのメアリーとは恋人ではなくなったけど、親しい友人関係が生涯続いたそうな。
いわゆる心の友という関係ですかね。
デビューから数年経過するとクイーンはバンドとして名声を得て、フレディは自分の本当のセクシャリティを知り昔とはずいぶん変わってしまった。
フレディの個人マネージャーを務めるポール・プレンターが同性愛者だったことでフレディも自分の本質に気付いたという部分があると思うけど、この男がバンド他のメンバーから嫌われている厄介な人物。
ある時フレディはメンバーに内緒でソロデビューの契約をしてしまい、バンド内はギクシャクした雰囲気に。
この時から他のメンバーとは距離を置いて、ポールと行動を共にするようになったフレディ。
ここから彼の深い孤独が始まります。
おかしくなった元凶はポール。
クイーンとしての出演依頼が来てもフレディに伝えずに、ハードなゲイ風の人達をフレディの家に連れ込んでは連日どんちゃん騒ぎ。
この男がフレディに悪影響を与えた張本人です。
実在していたけど実際はどんな人だったのかは情報が少なくてよく解らなかい人物。
でもクイーンのファンから相当に嫌われているのは間違いない。
その嫌われ様たるや、どの関係者のインタビュー記事を見てもクズとしか思えない。
この記事の映画『ボヘミアン・ラプソディ』を製作するに当たってこの男の情報を調べてもなかなか出てこなくて、一説には関係者が記録などを消し去ってしまったという話。
どんだけヤバイ奴やねん。
フレディの為にバンドのメンバーを遠ざけていたのか、それともフレディを利用して私利私欲の為にやっていただけなのか、どちらにしても映画での彼の印象は最悪。
クイーン担当のヤリ手マネージャーだったジョン・リードが解雇される原因を作ったのもこの男だったという噂。
しかし、「このままじゃイカン!」と気付いたフレディはポールと決別。
そこから心を入れ替えたのだけど、神様は残酷です。
今までの行いをバンドのメンバーに詫びて和解し再出発しようとした矢先に、色々と代償を払う事になってしまった。
既に病気に感染していた訳ですよ。
この事はバンドメンバーを含め本当に親しい関係者にしか打ち明けなかった。
そんなフレディをメンバー達は温かく迎え入れてくれた。
やはり持つべきものは仲間ですな。
クイーンが出演したライブ・エイドは1985年。
この時の観客数が劇中で10万人と言っていましたが、スタジアムは人で埋め尽くされていました。
とんでもない数ですよね。
1991年に亡くなったフレディの遺灰の埋葬場所はかつて交際していたメアリーしか知らないそうで、公表しないというのがフレディの遺言だったそうな。
本当に様々な意味で伝説の人物ですね。
映画『ボヘミアン・ラプソディ』を配信しているサブスク
『ボヘミアン・ラプソディ』は「U-NEXT」・「Hulu」・「Amazonプライムビデオ」などのサブスク動画配信サービスで視聴できます。
他に伝説の歌手の伝記映画は、エルヴィス・プレスリーの生涯を描いた作品が面白かったです。
興味のある方はサブスクで併せて視聴してみてください。
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