『ブギーナイツ』あらすじ・感想 | 昔のアメリカポルノ業界の実態を描いたヒューマンドラマ

高校に行かずにナイトクラブで働いている17歳のエディ。
いつかビッグになってやるという野望を持ちながらフリーターをしている夢見る若者。

彼が働くクラブには様々な客が出入りしていて、その中の一人がポルノ映画専門の映画監督・ジャック。
この監督にエディがスカウトされるところから物語は始まります。

ジーンズの上から見てもお宝だと分かるモノに注目したジャックに声をかけられたエディ。
とにかく彼はビッグなモノの持ち主。
しかもテクニックも相当に自身があるみたいで、近所で有名な×××な女性とも関係を持っている。

『ブギーナイツ』の詳細情報
  • 公開年  : 1997年
  • 上映時間 : 2時間 36分
  • 製作国  : アメリカ合衆国
  • 監督   : ポール・トーマス・アンダーソン
  • キャスト : マーク・ウォールバーグ / バート・レイノルズ / ジュリアン・ムーア / ヘザー・グラハム / ジョン・C・ライリー / ウィリアム・H・メイシー / フィリップ・ベイカー・ホール / リッキー・ジェイ 他

『ブギーナイツ』あらすじ

1970年代後半から1980年代前半にかけて、ポルノ男優として一躍スターダムにのし上がった若者の栄光と挫折。
時代の波に呑まれる者、うまく乗りこなす者、浮き沈みの激しい業界内で起こる様々なドラマが描かれる。

【見どころ】主役よりも気になる人物がいる

  • 性に奔放すぎる技術職の男の妻がヤバイ!
  • 業界人たちは当たり前のように違法なブツをやりまくる
  • 主人公のエディは絵に描いたような転落人生を送る

登場人物(キャスト)登場人物全員がくせ者

  • エディ・アダムス(マーク・ウォールバーグ)
    ジャックにスカウトされてポルノ業界入りした若者。
  • ジャック・ホーナー(バート・レイノルズ)
    フィルム撮影に拘る昔気質のポルノ映画監督。
  • アンバー・ウェイブス(ジュリアン・ムーア)
    ジャックの妻でポルノ業界トップ女優。
  • ローラーガール(ヘザー・グラハム)
    エディのオーディションの相手を務めた若手女優。
  • リード(ジョン・C・ライリー)
    エディの先輩男優。

感想(ネタバレ含む)頂点を極めたポルノ男優の転落

スカウトされた数日後、家に戻ったエディは母親と大喧嘩をしてそのまま家を飛び出しジャックの元へ。

こうしてエディはポルノ業界に飛び込みました。

ポルノ業界の裏側を描いている作品ですが、長時間のディープなセクシーシーンは出て来ません。
もちろんそういうシーンが多少はありますけど。

ジャック監督の下、いきなりデビュー作からヒットを飛ばし、その年の最優秀男優に選出されるエディ。
そこから数年間は高級車を購入したり、高級ブランドのファッションを揃えたりして我が世の春を謳歌。

頻繁に開催されるパーティで、いわゆる危険なブツをやりまくる参加者たち。

業界内では当然のように蔓延していたんでしょうか。
もちろんエディも普通に手を出しちゃいます。
当時も今と同じで規制はされていたはずだけど、今よりも手に入りやすかったんですかね。

時代の転換期が訪れる

エディが男優になって数年後に、フィルムからビデオに代わる転換期が訪れる。
80年代は確かにビデオの時代ですね。
しかしジャックはフィルム映画にこだわりビデオを受け付けようとしない。

ストーリーがしっかりしていて、その流れでセクシーシーンがあるという構成の作品を撮りたいジャックに対して、スポンサーはセクシーシーンに特化したポルノビデオを作った方がみんなが儲かると説く。

スポンサーが正しいですが、監督として信念を貫きたいジャック。
時代の波が徐々に押し寄せてきました。

次々と新しいスターが生まれるポルノ業界において数年間トップに君臨していたエディだけど、ブツのやり過ぎなのか精神的に少しおかしくなってしまい、ついにはジャックと喧嘩。

ポルノ業界全体が変わろうとしている時期と、それぞれの葛藤の時期が重なります。
ジャックは8ミリフィルム撮影を続けたいけどビデオが台頭、エディは新たな男優が出てきて世代交代に焦る。

調子に乗っている時は怖いものなんて何もない状態だったけど、落ちる時は一瞬。
ハイリスクハイリターンな世界ですよ。

そしてエディは酒とドラッグに溺れる絵に描いたような転落人生を送る事になります。

たごやま
たごやま

一番アカンやつやん、エディ。

一方のジャックは新しい試みとして、車で街中を走り途中で目についた素人の男に乗り込んでもらい、中で女優と×××してもらうという企画をやってみたけどあえなく失敗。

日本のどこかで聞いたような気がする企画。
本人は今までにない斬新な企画と言っていました。
まあ80年代初頭なので、たぶんジャックの方が早いですね。

落ちるところまで落ちたエディと、何をやってもうまくいかない昔気質の監督。

そして他の業界関係者にも色々と転換期が訪れます。
ポルノ業界にいたという過去が理由で新規事業の融資を断られた男が偶然大金を手に入れたり、エディの男優仲間だったリードはマジシャンに転身したり、ローラーガールは勉強が嫌で過去に逃げ出した高校に再入学したり。

それぞれに新たな人生を歩んでいく。
失敗してもまたやり直せば良いという事ですよね。

再起不能になった人も何人かいるけど、まあ人生いろいろ。
映画のスポンサーだった大佐の場合は自業自得、ジャックにも見捨てられた感じです。
さすがにダメですよ、あんなものを隠し持っていたら。

そして妻に浮気をされまくっていた技術職の男も気の毒でした。
本当にあの奥さん、常軌を逸したとんでもない女ですよ。
彼が夫としてああいう行動にをとった事に対しては、責められない面もあるのではないでしょうか。
正直なところ、彼に対する同情を禁じえません(笑)

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