『プラダを着た悪魔』あらすじ・感想 | 新卒で入社した会社の上司がパワハラ全開のサディストだった

『プラダを着た悪魔』の詳細映像

公開年  : 2003年
上映時間 : 1時間 50分
製作国  : アメリカ合衆国
監督   : デヴィッド・フランケル
キャスト : メリル・ストリープ / アン・ハサウェイ / スタンリー・トゥッチ / サイモン・ベイカー / エミリー・ブラント / エイドリアン・グレニアー 他

『プラダを着た悪魔』登場人物(キャスト)

ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)
ファッション雑誌「ランウェイ」編集長、秘書を奴隷の扱うサディスト。

アンドレア・サックス(アン・ハサウェイ)
ミランダの第二アシスタント、元々ジャーナリスト志望だけど希望先は全て不採用。

エミリー・ブラント(エミリー・チャールトン)
ミランダの第一アシスタント、努力をしているのに不運な目に遭う可哀そうな女性。

ナイジェル(スタンリー・トゥッチ)
「ランウェイ」のファッションディレクター、時々アンドレアの相談役に乗る。

ネイト(エイドリアン・グレニアー)
アンドレアの恋人、職業は料理人。

クリスチャン・トンプソン(サイモン・ベイカー)
著名なフリーライター、女好き。

あらすじ | 横暴な編集長に振り回される主人公

ジャーナリスト志望のアンドレアは、希望の就職先が見つかるまでの繋ぎとして軽い気持ちでファッション誌の編集部で編集長のアシスタントとして働くことに。

しかし編集長のミランダの理不尽な要求の数々に私生活まで犠牲にするようになり、働くことの意味を考え直していく。

感想(ネタバレ含む) | ミランダのパワハラに負けないアンディ

アンドレア(アンディ)が採用された職場は、一流ファッション誌の編集部。
編集長は業界で絶大な影響力を持つカリスマのミランダという女性。

ファッションには無頓着でジャーナリスト志望ながら他の企業で不採用だったことから辿り着いた『RUNWAYランウェイ』の編集長のアシスタントという仕事。
要求されるのは事務的な内容だけではなく、アシスタント自身もオシャレに敏感である必要があるという何かと厳しそうな仕事。

第一アシスタントのエミリーの話によると、今までに何人もの女性が辞めて行った厳しい職場であると同時にアンドレアが辞めたところですぐに後任が決まってしまう、何百万の女性の憧れの仕事でもあるとの事。
こういう時に使われる言葉が、「代わりならいくらでもいる。」というやつですね。

そんな厳しい環境の中で、アンドレアは持ち前の負けん気の強さで頑張っていく訳です。

編集長は特に群を抜いて厳しい存在だけど、周囲のスタッフもみんな緊張感をもって必死に働いているし、少しでも油断したら脱落するような雰囲気も感じられます。
同僚であると同時にライバルでもあるという、プロスポーツのチームメイトのような感じでしょうか。

私ならこんな環境に身を置けば、真っ先に脱落してしまう自信があります。
絶対に無理ですよ、こんなの。

横暴すぎるミランダに耐えきれなくなったアンディがナイジェルという人に相談をした時に、優しい言葉で慰めてくれるのかと思いきや、
「じゃあ、辞めてしまえ。代わりは5分で見つかる。」と辛らつな言葉が返ってくるシーン。
さらに畳み掛けるように「甘えるな!」

編集長の元で働いているスタッフたちは全員が人生をかけて仕事をしている。
そんな彼らと比較してアンドレアはファッションに無関心。
それを完全に見透かされていて、周囲からは仲間とも思ってもらえてなかったのかも知れない。

仕事に本気で取り組む決心をしたアンディ

厳しい指摘よってようやく本気で仕事に取り組む覚悟を決めたアンディ。
まずはファッションセンスを磨く事。

ナイジェルに色々とコーディネートをしてもらって仕事場に戻ると、周囲が驚くほどのオシャレさんに大変身。
アンディ役のアン・ハサウェイがそもそも美人なので、磨けば光るのは当然ですけどね。

ナイジェルという人は弱気になって後ろを向く人間には容赦なくキツイ事を言うけど、前を向いて進もうとする相手には厳しいながらもサポートをしてくれるナイスガイ。
魑魅魍魎がウヨウヨしているファッションの世界を生き抜いてきた強者といった感じですね。
ミランダ編集長も彼には一目置いている様子。

アンディが本気で仕事に向き合う決心をしたのは良いのだけど、それにしてもミランダの横暴ぶりが完全にパワハラの域を超えている。

自分のデスクで食事をしたいからステーキを用意しておくように指示をしながら、予定が変わったからと言って廃棄する事になる等は日常茶飯事。
まあそんな事は仕事上の出来事だから良いとしても、プライベートの用事までアシスタントに言いつけるのが凄いところ。

ミランダには双子の小さな娘がいる。
今度はその娘たちの為に出版前のハリー・ポッターの最新刊を用意しろとの指令。
アンディはこの数か月間で築いた少ないツテで何とか用意する事に成功したけど、さすがにここまで来たら、「このオバハン、ええ加減にせいよ!」となりそうなもの。

でもキレてしまうと負けなんですよ。
それこそ競争から脱落してしまう。
代わりはいくらでもいる世界ですから。

公私混同をしまくりの編集長だけど、周囲が付いて行くのはそれだけ影響力が大きいから。
上司が有能だから部下にも高い能力が求められる、要求に応えられない人材は容赦なく切り捨てられてしまう。
そして残った者だけが自分の望むポジションを手にすることが出来る世界。
完全にプロスポーツと同様ですよね。

別にスポーツに例えなくても、プロフェッショナルとはまさにこういう人たちの事なんでしょうね。

仕事を取るか私生活を優先するか

アンディがオシャレに気を遣うようになり、ミランダのアシスタントの仕事をするようになってしばらく経った頃、幼馴染みの親友から昔のあなたとは違うと指摘されて、さらに同居している恋人からも別れを告げられてしまう。

私生活を犠牲にして仕事を優先するあまり、アンディはすっかり変わってしまったというのが周囲の持つ印象。
親友に距離を置かれて、恋人とも別れるって相当ですよ。
それもこれも基本は編集長のせいなんだけど、最終的にはアンディ自身が選んだ選択肢によるもの。

ナイジェル曰く、私生活を犠牲にしてこそこの世界では出世の道が開かれるそうで、アンディはいつの間にかその言葉通りの道を進んでしまっていた。

自分の人生を見つめ直した時に、本当は文芸誌のジャーナリストになりたかったのに今はファッション雑誌の編集長の元で奴隷のような生活をしている。

親友も恋人も離れて行って、本当にこれで良いのかって話。

最初はただの横暴な女帝にしか見えなかったミランダだけど、彼女も色々と問題を抱えていて戦っている。
ただのワガママなオバハンではない事が分かったけど、これからもずっと付いて行くかどうかは別の話。

ミランダ:「The decision’s yours.(決めるのはアナタよ)」

アンディは社会人1年目の新人とはいえ、もう学生じゃないんだから甘えは通用しない。
自分の進む道は自分で切り開けと、そういう事ですね。

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先輩アシスタントのエミリーが面白い!

この作品では第一アシスタントのエミリーにも注目。
まさかのタイミングで風邪をひいてしまったり、さらには車に轢かれて足を負傷してしまったりと努力しているのに報われない貧乏くじを引いてしまう不幸な人物。

皮肉を交えながらもアンディにはしっかりと仕事の事を教えてくれる先輩でもある。
そんなエミリーが今回の10年後を描いた続編小説にも登場。
そしてもちろん、あの悪魔も健在。

続編小説:プラダを着た悪魔 リベンジ!(上下巻)

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