『特捜部Q 檻の中の女』あらすじ・感想 | 北欧発のミステリー小説が原作の見応え抜群の作品

『特捜部Q 檻の中の女』の詳細情報
  • 公開年  : 2013年
  • 上映時間 : 1時間 40分
  • 製作国  : デンマーク
  • 監督   : ミケル・ノルゴート
  • キャスト : ニコライ・リー・コス / ファレス・ファレス / ソニア・リクター 他

『特捜部Q 檻の中の女』あらすじ

殺人課の刑事・カールは、ある事件がきっかけで新設された部署に左遷される。
未解決事件の資料の整理を行う「特捜部Q」あくまで資料整理が仕事のはずなのに、唯一の部下・アサドと共に女性議員失踪事件の調査を勝手に始めてしまう。

【見どころ】観ている内に引き込まれてしまう良作ミステリー

原作小説を読んでいなくても映画を観るだけで充分に楽しめる。
北欧のどんよりした雰囲気も手伝って重厚な空気を感じながら堪能できるミステリー作品。

【登場人物 / キャスト】暴走刑事と冷静な相棒刑事

  • カール・マーク(ニコライ・リー・カース)
    新設の「特捜部Q」に配属された破天荒な熱血刑事。
  • アサド(ファレス・ファレス)
    カールと同じく「特捜部Q」に配属されたアラブ系の刑事。
  • ミレーデ・ルンゴー(ソニア・リクター)
    行方不明となっている美人議員。
  • ウフェ(ミケル・ボー・フォルスゴー)
    知的障害のあるミレーデの弟。

感想(ネタバレ含む) | 破天荒刑事と人格者刑事の名コンビが活躍

色々なレビューサイトでやたらと評価が高かった作品なので観てみました。
舞台が北欧のデンマークという事ですが、屋外のシーンでもどんよりとした曇り空のシーンが多い印象。
物語の重厚な雰囲気には確かにピッタリですけど。

美人議員・ミレーデ・ルンゴーは、精神に障害を持つ弟との船旅中に失踪。
捜査資料には船上からの投身自殺と結論付けられていた。

徐々に犯人に近付いていく二人

最初の段階で描かれているのでいきなりオチを明かしてしまいますが、ミレーデは何者かにより誘拐されて監禁されていて、その監禁方法がメチャクチャ怖い。

密室空間で気圧をコントロールできる部屋。
空気の量が増えればそのまま気圧が高くなり、押しつぶされるような感じになるんでしょうか!?
耳が痛くなったりひどい頭痛とか、想像するだけで地獄ですな。

そしてバケツを二つ用意して、食事用とトイレ用だと告げる謎の犯人。
小さな窓から定期的にそのバケツを回収・交換している。
苦しめながら常に監視しているという状況。

問題は、どういう理由でこんな目に遭わされているのかという事。

姉が連れ去られる場面を目撃していた弟が言葉をしゃべれないのが痛い所。
しかし、カールとアサドは何度も弟がいる療養所に通って弟とのコミュニケーションを図ります。

カールは無愛想なので、弟に何度も接触するのは人格者のアサドが担当する事に。
アサド役の俳優はファレス・ファレスという人。
姓と名が同じ・・・日本人で例えると松尾(マツオ)・松夫(マツオ)的な。
まあ、そんな事はどうでも良いんですが。

弟の目の動きで違いが分かるようになったアサドの頑張りもあって、徐々に犯人に近づいていく二人。
途中で勝手な捜査を咎められて停職処分を受け警察手帳を取り上げられますが、カールは意に介さず捜査を続行。
アサドも停職という言葉が良く聞き取れなかったと屁理屈を言ってカールと行動を共に。
最初はぎこちなかったけど、この時点で完全に良いコンビになりました。

途中で上司に警察手帳を取り上げられるのは、刑事ドラマとして万国共通なのでしょうか?

執念深い犯人の犯行理由は分からないでもない

最終的に刑事の二人が見つけ出した犯人と監禁されていたミレーデの関係は、なるほど、といった感じでした。
子供の頃の経験は大人になると勝手に変換されて記憶している事が多いですが、作中に犯人の人物像について記憶力が良いという描写があったので、思い違いではないと。

私はコメディ系が好きなのでこういった感じの作品はあまり観なくて、実は途中で観るのをやめそうになったのですが、いつの間にか目が離せなくなりました。
結論としては面白かった。
最後まで観て良かったです。

原作を読んでいなくても大丈夫

どんよりと曇った空とか重い空気感が、なんとなく北欧というイメージがします。
北欧の何を知ってんねん!
と聞かれると大して何も知りませんが、ハリウッド系の作品とはなんか雰囲気が違う。

ミステリー作品なので、ある程度の重厚感があった方が深みが出るし、そういう点では曇り空なんかは良い雰囲気が出ています。

しかしあの辺は白夜とかがあって、夜の深い時間帯でも太陽が沈まないそうな。
現地の人は慣れているのでしょうけど、初めて経験する人にとっては違和感が凄いでしょうね。

それにしても、この作品もそうなんですがミステリー系の作品は小説が原作というパターンが非常に多い。
そして私は映画は良く観るけど本はほとんど読まないので、原作を知らないまま映画を観るパターンが非常に多い。

原作を知っている方がより楽しめるのか、映像だけでも十分なのか、どうなんでしょう?
作品が原作に沿って制作されたのか、オリジナルのキャラやストーリーに書き換えられているかにもよりますね。

映画を観た後に色々と調べた上で小説を読んでも良いのだけど、私はそもそも本を読まないのがダメなところ。
強いて言えば新聞を毎日読んでいるくらい。

今回の『特捜部Q』という作品は特に原作を知らなくても理解できるように、新しい部署にはみ出し刑事と変人刑事が配属される所から始まるので、小説を読んでいなくても大丈夫。

という事で原作を読んでいなくても安心してください。
しかし初めて見る人は、映画化第1弾の今作『檻の中の女』を観ておかないと、こいつら何者や?的な感じになります。

ちなみに原作者は、ユッシ・エーズラ・オールスンという作家さん。

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次の作品では女性秘書が加わるみたいだけど、彼女も警察官でしょうか?
原作を読んでいなくても大丈夫だけど、作品を観る順番は大切です。

次回は新加入の女性秘書が気になりますね。
次回作 『特捜部Q キジ殺し』あらすじ・感想

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