『デス・レース』あらすじ・感想 | ジェイソン・ステイサムがマリオカートに参戦!?

この作品は1975年公開の『デス・レース2000年』という作品のリメイク。
オリジナル作は人をひき殺す事で点数が加算される仕組みだけど、今作ではレースで1位になれば勝ちとなるルールに変更されている。

マリオカートのようにアイテムが解禁になるポイント地点を通過するとレースが有利になる仕組みだけど、気に入らないドライバーが通過するとポイントを無効にすることができる刑務所側の鬼畜ルールが残酷すぎる。

『デス・レース』の詳細情報
  • 公開年  : 2008年
  • 上映時間 : 1時間 51分
  • 製作国  : アメリカ合衆国
  • 監督   : ポール・W・S・アンダーソン
  • キャスト : ジェイソン・ステイサム / タイリース・ギブソン / イアン・マクシェーン / ジョアン・アレン 他

『デス・レース』あらすじ

アメリカは経済が破綻し刑務所は完全民営化され、囚人が参加するイベントがネット中継で人気を博していた。

元レーサーの囚人ジェンセンは「勝てば釈放、負ければ死」が待っているデス・レースに参加する事になる。

【見どころ】マリオカート風のレース

  • レースに関する全ての権限を握っている女所長が鬼畜過ぎる
  • レース参加車両は戦車並みの重装備

【主要登場人物 / キャスト】女所長が突き抜けたサイコパスで恐ろしい

  • ジェンセン・エイムズ(ジェイソン・ステイサム)
    ターミナル島刑務所に収監された元レーサー。
  • ジョセフ・“マシンガン・ジョー”・メイソン(タイリース・ギブソン)
    ターミナル島刑務所の囚人。
  • エリザベス・ケース(ナタリー・マルティネス)
    ターミナル島刑務所とは別の女性刑務所の囚人。
  • クレア・ヘネシー(ジョアン・アレン)
    デス・レースを取り仕切っているターミナル島刑務所の所長。

感想(ネタバレ含む)女所長に狙われたら人生終わり

2012年のアメリカは経済破綻により大変な事になっているという設定。
刑務所以外の場所がほぼ出てこないので実際の街中がどのような雰囲気なのかは分からないけど、思いっきり殺伐としているのでしょうね。

刑務所は国の管理下ではなく完全民営化されていて、そこに収監される囚人はオモチャのような存在として扱われています。

主人公は濡れ衣を着せられて収監されるのだけど、指示に従っているだけなのに無意味に刑務官に痛めつけられたりして本当に洒落になりません。

とにかく「デス・レース」を主宰している刑務所側は囚人の命なんてどうでもいい。
ネット中継の視聴者から視聴料を徴収して利益を上げる事が最優先。
しかもグロテスクなシーンも完全無修正で配信されている。

もしレース中に誰かの命を奪っても点数は付かないけどルール上は特に問題はない。

うんどん
うんどん

アメリカは一体どうしてこんな国になってしまったんや・・・
ネット中継で熱狂している視聴者は頭がおかしいのかな?

似たような設定の映画でアーノルド・シュワルツェネッガー主演の作品を思い出しました。

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こういう映画の設定として共通しているのは、経済が崩壊して秩序が乱れたという社会情勢。
囚人の人権は剥奪するという法律でも成立したのかな?

冷酷な女性刑務所長

「デス・レース」を仕切っているのは刑務所長。
刑務所は完全民営化されているので、責任者として利益を出さないといけない立場。

刑務所が利益を上げたら税収が増えるし囚人を税金で養わなくて良いというメリットがあるので、アメリカ政府は黙認するという事でしょうな。

民営刑務所とアメリカ政府は、間違いなくズブズブの関係という事ですよ。
映画とはいえ恐ろしい世界になったものです。

所長はレース中に車両からの攻撃や防御システムが可能になる装置をコントロールしているのだけど無茶苦茶ですよ、この人。

ネット中継の視聴率を稼げる囚人にはレースの勝利により得られるはずの釈放特典を取らせる気は無いし、もしレース中に命を落としたら新たな人材を濡れ衣を着せでも囚人として連れてくるという鬼畜を極めた人物。

自分に反抗的な態度をとる人物は平気で粛清するサイコパス。
逆にこういう人だからこそ、刑務所長として選ばれたのかも知れない。

レースはマリオカート仕様

レース車両が剣や盾のブロックの上を通過すると装備の使用が解禁になるシステムがマリオカートっぽくて面白いのと、装備されている武器って完全に軍事用レベルなのがスゴイ。

もしかすると国にお金がないから軍の維持が出来なくなって、デス・レース用に軍の装備品が横流しされたのかも知れない。

機関砲とかミサイルを装備した車で囚人にレースをさせながら、刑務所側が火炎放射器を装備したトレーラーで邪魔をしに乱入とか、映画じゃなくてむしろゲームとして発売した方が人気が出そうな気がする。

レースはマリオカート仕様で、演出は「ワイルド・スピード」のような雰囲気。
主人公のライバル役もワイスピ俳優なので、個人的に楽しめました。

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『デス・レース』を視聴できるサブスク

ジェイソン・ステイサム主演の『デス・レース』はこの記事で取り上げた1作品だけですが、『デス・レース』シリーズには続編があります。

続編はジェイソン・ステイサムが演じる今作の主人公が収監される前の時代が舞台で、別の囚人レーサーが主人公。

1975年公開のオリジナル版と今回の記事の作品は「U-NEXT(ユーネクスト)」、シリーズの続編(2~4作目)を観てみたい方は「Amazonプライムビデオ」を確認してみて下さい。

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