『紅の豚』あらすじ・感想 | 飛ばねぇ豚はただの豚だ!

『紅の豚』の詳細情報

公開年  : 1992年
上映時間 : 1時間 42分
監督   : 宮崎駿
主題歌  : 加藤登紀子「さくらんぼの実る頃」
キャスト : 森山周一郎 / 古本新之輔 / 加藤登紀子 / 岡村明美 / 桂三枝 / 上條恒彦 / 大塚明夫 / 関弘子 / 稲垣雅之 ほか

『紅の豚』登場人物(キャスト)

ポルコ・ロッソ(森山周一郎)
元イタリア空軍のパイロットで、現在は軍を離れ賞金稼ぎとして活動している。
軍に戻る事を拒んで自分で豚の姿になる魔法をかけたらしい。
破廉恥で卑猥な豚の姿でいる事により、わいせつ物陳列罪で指名手配中(笑)

マダム・ジーナ(加藤登紀子)
三度飛行機乗りと結婚し全て死別している未亡人の実業家。
ポルコとは幼馴染みの間柄で、彼の魔法を解く方法を探している。

フィオ・ピッコロ(岡村明美)
ピッコロのおやじの孫娘で、飛行機設計技師。
ポルコの新しい飛行艇の設計を担当。

ピッコロのおやじ(桂三枝:当時)
ミラノの飛行艇製造会社の経営者で、ポルコとは昔からの顔馴染み。

マンマユート・ボス(上條恒彦)
空賊マンマユート団の首領。
人質を取った時は丁重に扱い、何事もケジメを重んじ人情にも厚い男。

ドナルド・カーチス(大塚明夫)
祖母がイタリア生まれのイタリア系アメリカ人。
ポルコに勝って名を売りたいと企んでいる、腕の良いパイロット。

フェラーリン(稲垣雅之)
ポルコの軍人時代の同僚で、現在はイタリア空軍少佐。

あらすじ | カッコイイ豚の生き様

1920年代のイタリアが舞台。
自ら魔法をかけて豚の姿になり空賊退治の賞金稼ぎとして活動している元空軍のエースパイロットが、彼らの用心棒として雇われた腕の良いパイロットと対決する事に。

新調した飛行艇の設計技師フィオや幼馴染みの女性ジーナの心配をよそに、ライバル同士の空中戦が幕を開ける。

感想(ネタバレ含む) | ハードボイルドな豚の物語

スタジオジブリ作品の中でも異質な雰囲気のハードボイルド系。
何と言ってもタイトルが『紅の豚』という通り、主人公は豚さん。

元は人間だったけど、人間社会に嫌気がさして自ら豚の姿になる魔法をかけて世捨て人のような生活をするようになった男。

豚になる魔法(呪い?)が存在する事はさて置き、戦争の時代なので今とは価値観が全然違って色々と嫌になったのでしょうかね。
死と隣り合わせの生活なんて、そりゃ嫌にもなるでしょうに。

飛行艇に乗る事は大好きだけど他人の命なんて奪いたくない、そんな感じでしょうか。
賞金稼ぎの仕事で空賊を相手にする時も相手の命を奪わないのが豚さんのポリシー。

るろうに剣心』の緋村剣心みたいですね。

当時のイタリアでは豚の姿になって街を出歩くだけで“わいせつ物陳列罪”に当たるようです。
世知辛い世の中ですな。

トレンチコートを着こなしてサングラスにハットで、ハードボイルドに決めていてカッコ良いんですけどね。
しかし残念ながら豚さんというだけで指名手配犯です。
他にも何らかの罪があったけど忘れました。
国家に非協力的で態度が悪いとかだったかな・・・。

飛ばねぇ豚はただの豚だ

軍を退役して賞金稼ぎになったポルコを心配するジーナという女性が登場するのだけど、どうやら二人は若かりし頃からの馴染みの関係みたいで、彼女はポルコに恋心を抱いている様子。

ちなみにポルコ・ロッソというのは豚さんになってからの名前で、人間時代はマルコ・パゴット。
ジーナは今でも彼の事をマルコと呼んでいます。

最初はジーナ役の加藤登紀子さんのセリフの言い間違えかと思ったけど、そうじゃなかった。
ジーナは豚さんに早く人間の姿に戻って欲しいと願っていて、想いを告白するタイミングを見計らっている模様。

ただ、豚さんはもしかすると人間に戻る気が無いのかも知れない。

とあるシーンで、この作品を象徴する有名なセリフ
飛ばねぇ豚はただの豚だ。
と言った時に私はそう感じました。

飛ばない豚なんて何の価値もない、養豚場でブヒブヒ鳴きながら最後はハムにでも加工されていなさいよ。

・・・勿論そういう意味ではなくて、ポルコにとって飛行艇に乗る事は生きがいであり人生そのもの。
それを奪われたら、屍(しかばね)のような存在になってしまう。

まあそんな感じでしょうか。

男のロマンというやつですね。

ジーナには「バカ・・・」と言われてしまったけど当時の女性は口では文句を言いながらも、男の生き様を尊重するような部分があったように思える。

現代で例えてみると、生涯現役で頑張る何かしらの職人さんの奥様とかなら夫がポルコのような事を言っても理解してくれる可能性があるけど、普通のサラリーマンが似たような事を言ったら奥さんに家を追い出されるかも知れませんな。

たごやま
たごやま

(ニワトリ、ペンギン)
飛べない鳥はただの・・・プククッ!

うんどん
うんどん

何笑ってんねん!

おいも
おいも

あいつ、フクロウに見えるけど本当はドングリと違うか?

設計技師のフィオの存在

ポルコが新しい飛行艇を注文するためにピッコロのおやじを訪ねた時に設計を担当する事になった孫娘のフィオがこの作品のもう一人のヒロイン。

豚さんはジーナが自分の事を想っている事を知った時に真っ赤になっていたけど、フィオにキスをされた時もポッとなっていた(笑)

結局どちらとどうなったのかという事は置いておいて、フィオですよ。
ナウシカに似ている。

そんなこと言ったら、宮崎駿監督の初監督作品「ルパン三世・カリオストロの城」のお姫様だって似ていますけどね(笑)
ジブリ作品はそこがまた一つの特徴ですね。

豚の魔法は解けたのか

最後のシーンで呪いを解くための方法が判明したっぽいけど、でもどうなのでしょうね。

ポルコは人間社会が嫌になって自ら望んで豚になったので、戻りたくはないはず。
それともジーナかフィオのどちらかを選んだのでしょうか!?
その可能性は低いように思います。

仮に何かのきっかけで魔法が解けたのだとしても、また自分でかけ直してそう。
「おっといけねえ、魔法が解けちまってやがる。」

とか言いながらモワモワ~ッと煙に包まれて、また豚の姿に(笑)

ジーナの店には夜しか訪れなかったポルコが昼間も来るようになったとか、それ位の変化はあった様子。
でも二人が結ばれたかというと、なんか違う気がする。

ラストシーンのフィオの語りとエンディングロールの画像とかを参考にしてファンの間で色々と憶測が飛び交っているけど、「飛ばねぇ豚はただの豚」ですからね。
関係性は変わっていないのではないでしょうか。

何年経っても二人は、付かず離れずの程よい距離感を保っていると。
私が勝手に想像しているだけですがね。

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