『パプリカ』あらすじ・感想 | 不思議なBGMが癖になる

『パプリカ』の詳細情報

公開年  : 2006年
上映時間 : 1時間 30分
原作   : 筒井康隆
監督   : 今 敏
キャスト : 林原めぐみ / 江守徹 / 堀勝之祐 / 古谷徹 / 大塚明夫 / 山寺宏一 / 田中秀幸 / こおろぎさとみ / 阪口大助 / 岩田光央 / 愛河里花子 ほか

登場人物(声優)

パプリカ / 千葉敦子(林原めぐみ)
敦子は精神医療総合研究所の研究員。
パプリカは患者の精神治療を行う際に、夢の中で行動する時の分身人格。

時田浩作(古谷徹)
精神医療総合研究所の研究員で天才科学者。
他人と夢を共有できる装置【DCミニ】を開発した人物。
エレベーター内に挟まって出られなくなるほどの巨漢で敦子がよく世話を焼いている。

島寅太郎(堀勝之祐)
DCミニの開発担当責任者であり、精神医療総合研究所の所長。

粉川利美(大塚明夫)
島の同級生の刑事。
学生時代のトラウマを解消するために、パプリカの治療(セラピー)を受けている。

あいつ(田中秀幸)
粉川のトラウマの原因となっている学生時代の親友。

小山内守雄(山寺宏一)
精神医療総合研究所の研究員。
敦子に好意を抱いている様子。

氷室啓(阪口大助)
時田と共に【DCミニ】を開発していた同僚。
何の前触れもなく失踪して、現在は行方不明。

乾精次郎(江守徹)
精神医療総合研究所の理事長。
【DCミニ】に関してあまり良い印象を抱いていない様子。

日本人形(こおろぎさとみ)
【DCミニ】を通じて夢の中に出現する謎の存在。

陣内(今敏)& 玖珂(筒井康隆)
夢の中の世界にあるバー【ラジオクラブ】のバーテンダー。
監督と原作者が特別出演♪
しかも見せ場アリ(笑)

あらすじ | DCミニが盗まれた

ある日、研究所から他人と夢を共有する装置【DCミニ】が盗まれてしまう。

その後、何者かが他人の夢に侵入して精神を崩壊させる事件が続発。
研究員の千葉敦子は夢探偵パプリカとして他人の夢に入り込み、事件の真相解明に乗り出す。

感想(ネタバレ含む) | 夢の中に出入りできる装置

時田という天才科学者が開発した【DCミニ】という装置。
これは他人と夢を共有できる、とんでもない代物。

使用方法は、頭にカチューシャ型の装置を装着して眠るだけ。
すると装置を使用している者同士が夢の世界で一緒に行動できるようになる。

そういえばドラえもんのひみつ道具で、同じような物があったような気がします。
テレビ朝日の公式サイトで調べてみると、夢はしごという道具。

このひみつ道具の機能は、他人の夢に自由に出入りすることができるはしご。
・・・時田の野郎、やりやがったな!

いやいや、【DCミニ】と【夢はしご】は別物なので時田が盗んだとかではありません。
後者は22世紀の発明品なので、むしろ【DCミニ】こそが元祖。

そんな夢共有装置が研究所から盗まれてしまう。
検証の結果、どうやら内部の者の犯行である可能性が濃厚であるとの結論。

こんなヤバい装置、そもそも世間の人は存在を知らないでしょうからね。

DCミニの恐ろしさ

近年、心の病を患う人が増加の一途をたどっていますが、もし現実に【DCミニ】が存在したならば有効かもしれません。

悪夢を見ている人の夢の中に他人が入り込んで良いイメージに書き換える事によって心の病を快方に導くセラピーがあったとしたら、予約が殺到しそう。

研究員の千葉敦子は【DCミニ】を使って実験的にそんな治療を行っている訳です。
まだ一般には公表していませんがね。

精神の治療目的で使用するなら有効だけど、装置を盗んだ犯人の目的は全く別。
他人の夢に入り込んで精神を崩壊させて、最終的に何人か廃人にされてしまった。
ホントに表と裏と言いますか、使い方次第で真逆の効果が出る諸刃の剣ですな。

島所長も精神をやられて一時期ヤバい状態に。
この人は回復したから良かったけど、他の人は病院に運ばれた後どうなったのでしょうか!?

夢探偵・パプリカ出動

夢の世界で活動する時の敦子はパプリカという別人格になります。
そうして事件の真相を探っていくのだけど、いつの間にか夢の世界と現実の世界が混同してきておかしな状態になってくる。

まあ全体的に意味が分からない部分が多い作品だけど、装置を盗んだ犯人は夢の世界のみならず覚醒した状態でも世界をコントロールできるようになっていた。

つまり眠っていない時でも夢の世界にいるように振舞える。
現実の世界でも魔法使いのような存在になってしまうという事。
これは恐ろしいですね。

でも同時にパプリカも孫悟空や妖精みたいになっているので、犯人以外でも夢の世界の住人であればみんな同じように特殊能力が使えるみたいです。

夢の世界に店を構える【ラジオクラブ】のバーテンダー陣内&玖珂も活躍。
二人の声優は監督の今敏と原作者の筒井康隆。
このキャラクターが結構面白かった。

パプリカのセラピーを受けている粉川刑事を悩ませる“あいつ”の存在も気になる。
本人は同じ夢を追いかけていた親友と言っていたけれど・・・。

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謎のパレードと癖になるBGM

この作品の感想を一言で表すと、不思議な映画。

最終的に街は平穏を取り戻すのだけど、犯人は最後どうなったのか・・・
夢と現実が混同した存在の犯人は消滅したのか、それともまだ存在している!?

一応事件は解決した感じだけど、色々とどうなんでしょうね。

結論として、他人の夢に無闇に上がり込んじゃいけないという事。
心の病を治療できれば良いけど、精神崩壊の引き金にもなる。

顔色が悪い理事長だってその事を危惧してたじゃないですか。
といっても、彼の本音は別のところにあったみたいだけど。

それはそうと、どこに向かって行進しているのか分からない、あのパレードは一体何だったのか。
招き猫やタヌキの焼き物が何体もいて、蛙がドラムを叩きながら行進している訳ですよ。
中世のナイトや自由の女神、冷蔵庫とか郵便ポストもクネクネして歩いている・・・
あれは一体何やねん?

妖怪が大行進する百鬼夜行みたいなイメージ。

あとBGMが不思議で不気味で宗教的な感じがして、一度聞くと癖になるメロディ。
平沢進の【パレード】という曲。
あの曲も何やねん!
・・・まあ、嫌いじゃないけれども(笑)

パプリカ オリジナルサウンドトラック

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パプリカ原作小説

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この作品の原作者の筒井康隆は『時をかける少女』でも有名ですね。

ところで、『時をかける少女』はアニメと実写作品の両方が制作されましたが、『パプリカ』の実写化はどうなんでしょうか。

ネット情報によると一時期実写化が進められていたらしいのですが実現していません。

ハリウッド映画『インセプション』のクリストファー・ノーラン監督は『パプリカ』を観て影響を受けたとインタビューで語っていたそうな。

『インセプション』は他人の夢の中に入って情報を盗み出す産業スパイの話。

内容が難解過ぎて、よく分からんという人も結構いるみたいです。
そこは『パプリカ』と共通しています。

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