人間を食べる喰種(グール)と呼ばれる種族の臓器を移植された影響で、自身も半喰種となった人間・カネキが主人公。
カネキは人間を食べない側の喰種グループに所属して、人間を食べる喰種や、喰種対策局(CCG)と対立する。
『東京喰種 トーキョーグール』あらすじ | 人間を食べる喰種という種族
人間を食料としている喰種(グール)と呼ばれる種族が存在する世界で、喰種に襲われて瀕死の重傷を負った末に喰種の臓器を移植されてしまい自分自身も喰種となってしまった大学生が、人間と喰種の両方の立場で苦悩し、喰種の駆逐を狙う喰種対策局(CCG)との戦いに身を投じていく。
【見どころ】喰種の内臓を移植されて半喰種になった主人公
- この世界には対喰種の人間側の組織(CCG)が存在
- 生きた人間を食べる喰種と、遺体からしか食料を調達しない喰種がいる
- CCGは倒した喰種の細胞を使って武器を製作
【登場人物/キャスト】穏健派の喰種勢力に身を寄せるカネキ
感想(ネタバレ含む)真戸捜査官のキャラの濃さよ(笑)
『約束のネバーランド』では人間を食べる鬼は見た目で分かるけど、『トーキョーグール』は一見しただけでは普通の人間なのか喰種なのか見分けが付かない。
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つまり人間社会に喰種が溶け込んで何食わぬ顔で生活しているという訳です。
恐ろしいじゃないですか、カフェでコーヒーを飲んでいる時に隣の席に座っている人が化け物かも知れないという事ですよ?
主人公の金木(カネキ)は、行きつけのカフェでよく見かける美女とデートできる事になったと思ったら相手が喰種だったという、お約束の展開に巻き込まれた不運な男。
人見知りでコミュ障気味の金木君にとって人生初の女性とのデートだったのに、食べられそうになるなんて・・・気の毒にもほどがある。
しかも命を落とす直前まで追い込まれながらギリギリで何者かの手助けで命拾いしたものの、瀕死の状態で意識を失っている間に何者かがやっつけてくれた喰種の臓器を勝手に移植されて、自分自身が喰種になってしまったという不運!
これは運び込まれた病院で処置を担当した医者が勝手にやった事なのだけど、この医者も何を勝手に臓器移植してるんだって話。
どうやら手術を担当した医師も、ただ者ではない模様。
結果的に喰種の臓器を移植されたことで、金木は喰種になってしまった。
命が助かった代わりに人間しか食べられない体になったというね、まあ罰ゲームですよね。
ちなみに喰種は人間と同じ食料も食べる事は出来るけれど、総じて“う〇こ”を食べている感覚だそうな。
人間以外で唯一美味しいと感じるのが、コーヒー。
これは辛いでしょうね。
喰種は人間の肉や臓器は美味しいと感じるのだけれど、それ以外は激マズという味覚の持ち主。
人間とコーヒー以外は“う〇こ”の味ですよ!?
喰種になってしまった男・金木
突然喰種になってしまった不運な男・金木が助けを求めたのが、「あんていく」という喫茶店。
実はこの店は喰種たちの駆け込み寺のような場所で、自身も喰種でもあるマスターが色々と困っている同胞たちを手助けをしている。
従業員も実はみんな喰種。
この店は自ら命を絶った人間を見つけ出してパーツを小分けにして店に来る喰種たちに配っているという、配給所のような役割も担っている。
喰種の中にも色々な派閥があって、人間を襲って食べてしまう過激派と「あんていく」のような穏健派的なグループがあるという事でしょうか。
まあどちらにしても、“人間を食べている”という事に変わりはないのですがね。
『約束のネバーランド』は鬼たちが人間と協定を結んで、一般人を襲わない代わりに人間を食料として養殖していたのだけど、この作品は一般の人間が襲われてしまう。
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この違いは大きいですね。
養殖方式なら人間だって牛や豚なんかを食料として飼育しているという側面があるので、喰種専用にiPS細胞とかを使って何とかならないものでしょうかね?
夜道を歩いていて、いきなり襲われたら堪ったものじゃないですよね。
しかも食べられちゃうっていうんだから、そりゃ喰種を駆逐する組織だって結成されますよ。
喰種対策局(CCG)
人間側は喰種を脅威とみなしてCCGという組織を作って彼らの殲滅を目指している。
普通の人間にしてみれば実に心強い組織です。
しかも秘密組織のような存在ではなく公に広く知られていて、話によると捜査官は全国で数千人規模との事。
今回は捜査官として真戸呉緒という人物が部下の亜門君を引き連れて登場するのだけど、真戸を演じているのは大泉洋さん。
本当に色々な作品に顔を出す役者さんですな、この御仁は。
まあ私は嫌いではないですけど。
大泉さんは銀髪ロン毛のヤリ手捜査官の役。
原作に沿ったキャラなのだと思いますが、似合っている感じもするし逆に変な違和感も感じるという何とも言えないイメージ。
なにせ大泉さんですからね(笑)。
グロい描写が多いので好みが分かれそうな映画なのですが、海外の人はリアルな描写を好む人が多そうなイメージ。
そういう意味でも人気が出たのかも知れません。
もちろん内容が面白いから人気があるというのが一番の理由ですけど。
CCGは喰種を人間にとっての害悪とみなしています。
相手は食料という目線で自分達を見てくるのだから当然ですね。
畑を荒らすシカやイノシシのような害獣とかスズメバチのように駆除対象な訳ですよ。
喰種を駆除しなきゃ人間を食べちゃうんだから、そりゃ駆除しますよ。
主人公が喰種側だからCCGが悪者みたいになっているけれど、普通に考えたらCCGは正義の味方ですからね。
警察と同じような存在ですから。
現代はたった一人の人間が姿を消しただけで大騒ぎになるけれど、平安時代とか戦国時代とかだったら妖怪の仕業とかで処理されて終わっていたかも知れない。
喰種という種族がずっと昔から存在していたのだとしたら、そんな時代だったらある意味生きやすかったでしょうな。
ところで、江戸時代の浮世絵に描かれている鬼はもしかして喰種なのでは!?
この作品は全14巻の漫画を原作としているので、映画一本で終わるような短いストーリーではありません。
大泉さん演じる喰種対策局(CCG)の真戸捜査官は今回でお役御免です。
残念ですが、やられちゃったものですから仕方がありません。
喰種を追い詰めて勝つ寸前だったのだけど、思わぬ不意打ちに成す術もなく倒れてしまった。
部下の亜門クンは、そりゃあもう悔しがっていましたよ。
次回以降は亜門クンに頑張ってもらいましょう。
とはいえ、主人公は喰種側の金木ですけどね。
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