アフリカのザムンダ王国の王子時代にがアメリカへ花嫁を見つけに旅に出た1作目から30年経過し、2作目の現在は国王となったアキーム。
今回はアキームがニューヨーク時代に子供を仕込んでいた事が発覚し、再びニューヨークに向かうという内容。
ほとんどのオリジナルキャストが続投しているので、前作と見比べるのも楽しいです。
『星の王子ニューヨークへ行く2』あらすじ
アキーム王子がリサを妻に迎えてから30年の月日が流れた。
その間に三人の娘が生まれ幸せに暮らしていたが、ザムンダ王国の王位継承は男系のみという決まりになっている。
ある日、命の灯が尽きようとしている父でもある現国王から自身の息子の存在を知らされたアキームは、孫を皇太子として迎えたいという父の願いを尊重し、側近のセミと共に再びニューヨークに降り立つ。
【見どころ】アキームに息子の存在が発覚!
- 30年前のオリジナルキャストの多くが続投
- マクドゥーウェル氏は某有名チェーンのマル秘管理マニュアルを所持
- 隣国のイジー将軍に命を狙われているアキーム
【登場人物/キャスト】床屋のオヤジたちも健在
感想(ネタバレ含む)長いものに巻かれてしまったアキーム
前作から実際に30年が経過してから公開された続編。
しかも主要な出演者がみんな続投という嬉しい演出。
でも何だか最近、こういう感じの続編が増えましたね。
もしかしてハリウッドはネタ不足に陥っているのかな!?
まあ面白けりゃ別に何でも良いのですがね。
アキームが暮らすザムンダ王国では男系しか王位継承が認められてこなかった関係で、リサとの間に娘しか居ない彼は少し肩身の狭い思いをしている訳です。
伝統とはいえ、こういうのは時代と共に臨機応変に対応していかないと、いつかは行き詰ってしまうものだと思います。
そういえば我が国ニッポンも同様の問題を抱えていますね。
そこで今回の続編は、何とアキーム自身も存在を知らなかった息子が登場。
かなり無理やり感がありますが、30年前のニューヨーク滞在中に事件は起こっていたみたいです。
当時ニューヨーク中のバーを回ったにもかかわらず理想の女性と巡り合えなかった中で、セミが適当にナンパした女性の中に性欲旺盛な野獣がいて、アキームは変な煙を吸わされて意識がもうろうとなっている間にヤられちゃっていた模様。
ニューヨークって怖いところですな(笑)
アキームの命を狙うイジー将軍
物語の最初の方で父親である王様が天国に旅立ってしまったので、今作のアキームは王に即位してから色々と立ち回るのだけど、面白いのが隣国の指導者のイジー将軍ですよ。
前作で父親が勝手に決めたアキームの婚約者の兄に当たる人物で、今作では自分の息子をアキームの娘に嫁がせて豊かなザムンダ王国の富を得ようと画策。
もしそれが実現しないのならばアキーム王子を亡き者にしてでも、と物騒な考え方を持っているヤバい男。
映画に出てくるのは仮想の国だけど、アフリカ大陸の国々は本当に部族社会が今でも続いている感じで特有の問題があるのでしょうね。
南アフリカ共和国は白人が入り込んで西洋諸国との関わりが深くなって発展したけど、大陸内部の国々は謎が多い印象。
アフリカのサッカーチームは国際大会で呪術師を連れて行ったりすると聞いた事があるけど、未だに独特の風習が継承されていて、外部の者を拒んでいる感じですかね!?
とはいえ、イジー将軍が率いる軍は部族の踊りで兵の戦意を高揚させつつも、装備しているのは西洋諸国から仕入れたであろう銃火器類。
そもそも将軍自身が西洋風の軍服を着ている時点で、臨機応変に外国の文化を取り入れているという事でしょうか。
まあコメディ映画なのでそこまで真面目に考える必要はありませんけどね。
そういえばザムンダ王国にも呪術師らしき人物がいて、政治的なアドバイスをしているようです。
ちなみに演じているのはセミ役のアーセニオ・ホールが掛け持ちで(笑)
お約束とはいえ、今回は呪術師か・・・
前作ではセミそのものの女装キャラをやっていたし、エディ・マーフィよりもこの人の掛け持ち役のキャラが面白すぎる。
息子と昔の自分を照らし合わせるアキーム国王
この作品は国王となったアキームがニューヨークから連れ帰った息子のラヴェルに対しての接し方がポイント。
結局この30年間で自分自身も古いしがらみにとらわれて、歴代の王と同じような考え方を持つようになってしまった。
若い頃に抱いていた悪しき風習を変えたいという思いを忘れてしまい、逆に伝統を守らなければならないという頭でっかちの王様になった訳ですな。
あのアキームも結局は長いものに巻かれてしまったという悲しい現実。
ある意味で大人になるとはそういう事かも知れないけど、なんだかなぁって話ですよ。
最後にアキームはある行動に出るのだけど、この時に背中を押してくれたのが義父のマクドゥーウェルさん。
それはそうと、このオッサンの店は本家マク〇ナルドからのパクリ疑惑が未だに払拭されていないグレーゾーンの状態で営業を続けている模様。
でもザムンダ王国内ならやりたい放題できるのかも知れませんね。
もちろん本家の進出は完全拒否の方向で。
良いポジションを手に入れましたな。
あとは本家のマニュアルを所持している事がバレないように上手く隠さないと。
今回の続編は前作を観た後じゃないと魅力が半減します。
第1作目『星の王子ニューヨークへ行く』を観た後に、あまり時間を置かずに続編を観た方がより楽しめます。
嘘か真実か、エディ・マーフィ自身がさらなる続編に対する意欲を持っているのだとか。
でも年齢的にはもう本人が還暦越えで他のオリジナルキャストもみんな年齢を重ねているので、制作するならできるだけ早い段階でやって欲しいですね。
特にマクドゥーウェル氏が元気なうちに(笑)
映画『星の王子ニューヨークへ行く2』を配信しているサブスク
サブスク動画配信サービスは映画見放題が特徴ですが、基本的に見放題対象に含まれるのは配信開始から一定期間が経過した作品なので、新作はしばらくの間は追加料金を支払わないと視聴できないレンタル作品になっている事が多いのが残念なところ。
しかし他のサブスクでは取り扱っていない独占配信作品については新作でも見放題です。
『星の王子ニューヨークへ行く2』はアマプラで見放題だったので、早速視聴した次第。