
007シリーズの6代目ジェームズ・ボンド役で知られるダニエル・クレイグが、頭脳明晰な探偵として活躍する作品。
資産家というのは本当に大変ですな。
家族は本来愛すべき存在のはずなのに、死の間際には誰も信用できなくなってしまう。
『ナイブズ・アウト / 名探偵と刃の館の秘密』あらすじ
ミステリー小説家のハーランが自宅で死亡しているのが見つかり、匿名の人物に依頼を受けた私立探偵ブノワ・ブランが事件の調査を開始。
【見どころ】遺産をめぐる醜い争い
調査を進めていく内にハーランの家族全員が怪しい人物として浮上。
巨額の遺産を巡る思惑があるので、誰が犯人でもおかしくない。
【主要登場人物 / キャスト】重要なのはマルタとランサム
感想(ネタバレ含む)犯人を泳がせる探偵
「007シリーズ」6代目ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグが探偵として登場。
落ち着いた雰囲気の紳士で、じっくりと相手を観察する男といったイメージ。
名探偵ポアロに似ている感じでしょうか。
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この作品は登場人物が多いけど、さすがに印象の薄い人物は犯人ではなかった。
それにしても作家のハーランさんは気の毒な人物ですな。
息子や娘だけではなく孫とも確執を抱えていて、本当に信頼できる人物が非血縁者の看護師だけとか・・・。
ちなみに看護師マルタ役のアナ・デ・アルマスは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のボンドガール。
※現在はボンドウーマンと呼ぶそうな。
ランサムは悪いイメージを装っている!?
資産家の死を巡って周囲が揉めるのは定番だけど、悲しいのは遺産相続権を持つ血縁者が醜い争いを繰り広げるという事。
ハーランの資産を当てにして生きている人物が多くて特に亡き長男の妻ジョニ、そして最初からイメージ最悪の人物として登場した孫のランサム(長女の息子)。
この二人がどうしようもない。
ただジョニは雰囲気的に事件を起こすような感じではなかったので必然的にランサムが怪しくなる。
『キャプテン・アメリカ』主演のクリス・エヴァンスが放蕩息子を演じていて、優等生が不良になったイメージで新鮮だった。
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ランサムは若い頃の織田信長のように「うつけ者(愚か者)」を装っていて、実は「能ある鷹は爪を隠す」人物かと思わせる描写がありつつも、なんか思ってたのとは違った。
ハーランと確執があったのも周囲を欺くためのパフォーマンスで二人で演技をしているのかと感じたけど、本当に仲が悪かっただけ。

こいつ、ただのクズやないか!
謎解きを楽しむ探偵ブラン
物語の中盤で早くもハーランの死の真相が描かれるのだけど、それ以降からスピード感が増してきます。
そんな中でも探偵ブランは淡々と謎解きに勤しむという展開。
マルタが大変な事になっている時も、自分のペースを崩さずに知恵の輪を解いているかのように仕事に集中する男ブラン。
この人は「事件の謎を解く」というゲームを楽しんでいるだけなのでしょうか?
確信がないから言わなかっただけで、最初から大体の事が分かっていたとか言うし。
実は犯人も早い段階で分かっていたけど“泳がせていた”感じかな。
犯人が使ったトリックは終盤にならないと分からなくて、中盤でハーランの死の真相が描かれた後にひと波乱ないとさすがに面白くない思っていたら、本当にどんでん返しがあった。
中盤の展開のまま波乱なくラストまで行ってしまうと、ミステリー要素が薄くて単に事件が起こっただけの物語になっていたけど、最後はしっかりミステリー仕立てで幕を閉じたのでちょっと安心した(笑)

波乱がなかったらどうしようと、観ていて少し不安だった。
仕掛けがあって良かった。
この作品は途中で観るのをやめると欲求不満になるので、絶対に最後まで観た方が良いです。
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