
『マイティ・ソー バトルロイヤル』 あらすじ
アスガルドに帰還したソーは、父オーディンに化けていたロキの正体を暴く。
ロキと共に地球に降り立ったソーは、ドクター・ストレンジの導きでオーディンの元へ。
しかしオーディンの寿命は尽きようとしており、最後に自身の力で幽閉していた実の娘・ヘラの復活を二人に警告して消滅する。
【見どころ】死の女神ヘラ様が強すぎて誰も勝てない
- ソーとロキの二人がかりでもヘラに圧倒される
- ロキがアル中女のヴァルキリーにシメられる
登場人物(キャスト)注目キャラはスクラッパー142
ネタバレと感想 | お茶目なソーと裏切り王子ロキ
今回は、前2作と比較してコミカルな要素が増えた印象。
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クールな印象だったソーが悲鳴を上げるシーン等があって、イメチェンした感じ。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のスター・ロード(ピーター・クイル)に近いキャラになっている。
個人的に今回のソーが一番好き。
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ラグナロクを引き起こす炎の巨人・スルト
冒頭のシーンはソーが何者かに捕らえられている状態で始まる。
復讐の機を窺っていたスルトは、アスガルドのオーディン王が不在である情報をキャッチし、今こそアスガルドに攻め込んでラグナロクを引き起こすと息巻く。
ラグナロクとは北欧神話の世界における終末の日の事。
つまり世界が破滅して終わってしまうという意味。
世界は炎に包まれ、大地は海に沈没するという阿鼻叫喚の状況になってしまう。
恐ろしい話ですね。
スルトはオーディンがいない隙にアスガルドに攻め込んで、こんな恐ろしい事をすると言っている訳ですよ。
しかし話を聞いていた囚われのソーは、なぜだか余裕の表情。
一通り聞き終わると、自分で拘束を解いて愛用のハンマー・ムジョルニアを召喚。
この男、話を聞くためにわざと捕まっていた。
弱体化している現在のスルトはソーの敵ではなく、あっさりと撃退しスルトが頭に付けていた王冠を奪取。
永遠の炎の中にこの王冠を投入すると、本来のスルトが出現しラグナロクが起こる。
戦闘中のソーに合わせて流れる挿入歌は、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」。
なんと1970年にリリースされた曲。
しかも歌詞の内容も神話の事を表現しているそうな。
今後のソーのテーマソングになるのでしょうか。
アスガルドへ帰還、そして地球へ
一通り暴れ終えたソーはビフレフト天文台を通じて久しぶりにアスガルドに帰還。
本来であればヘイムダルという戦士が番人のはずが、スカージという男に代わっていた。
天文台の番人を交代させたのはロキの差し金だと思われます。
ヘイムダルはソーの親友なので、色々と都合が悪かったのでしょうね。
ロキに詰め寄り、父の居場所を聞くソー。
オーディンはロキが幻術をかけて、地球の老人ホームに預けたとの事。
ロキの幻術によって普通のお年寄りとなってしまった神オーディン。
時間の経過を考えると、ダークエルフとの戦いの後にロキとオーディンが入れ替わったので、地球の老人ホームで数年間を過ごしていた事になりますね。
ロキは亡くなった王妃のフリッガから幻術を教わったそうな。
という訳で、ソーはロキを無理やり連れて地球に降り立つ。
ここで二人の会話から、ソーが恋人のジェーンと破局したという事実が判明。
ソーは自分が振ったと主張しているが、ロキは疑いの眼差し。
ジェーンの話題はこれ以降出てこないので真相は不明のまま。
オーディンが預けられているという老人ホームを訪ねてみると、建物の解体作業中。
二人が途方に暮れていると、突然ロキの周囲に炎のようなサークルが出現して吸い込まれてしまった。
一連の現象はドクター・ストレンジの仕業。

ストレンジ、めちゃくちゃパワーアップしてるやん。
完全な魔術師になっていますね。
もはや師匠のエンシェント・ワンを超えているかもしれない。
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ソーとロキが転移したのは、ノルウェーの海が見える崖の上。
そこにお目当てのオーディンが佇んでいた。
どうやらロキの幻術は解けている様子。
オーディンは一緒に戻ろうというソーの提案を断り、自分の死後に最初の子・ヘラが復活すると説明。
ソーにとっての実の姉に当たるヘラは凶暴な性格な為、オーディンが異空間に幽閉していたらしい。
自分の命が尽きると封印の力が解除されてヘラが復活すると告げ、光の粒子となり肉体が消滅してしまう。
その直後、オーディンの力が消滅し自由の身になったヘラが入れ替わるように二人の前に出現。
ソーにとって実の姉とはいえ、邪悪な雰囲気が漂う魔女のような女性・ヘラ。
戦闘が開始されるが圧倒的なヘラの力の前に全く歯が立たず、さらにムジョルニアを粉々に破壊されてしまう。
この光景を見たロキは、
「(こ、こらアカン)早く戻せ!」
と天文台のスカージに指示。
ロキとソーは光に包まれアスガルドに向けて高速移動が開始される。
これで一安心、と思ったら何とヘラが追ってきた。

高速移動中にソーとロキが外に吹っ飛ばされた(笑)
という訳で、アスガルドに到着したのはヘラ一人だけ。
遂に死の女神がアスガルドに帰還を果たした。
周囲の強者たちがヘラに一蹴されたのを目の当たりにしたスカージは、ヘラに恭順の態度を見せる。
浅野忠信が演じている戦士・強面のホーガンも残念ながら成す術なくやられてしまった。
このやられ方はさすがに、今回で退場でしょうね。
ヘラ様が強すぎる。
辺境の惑星でハルクと再会
二人が飛ばされたのは惑星サカール。
ソーよりもずっと早くにサカールに行き着いたロキは、支配者に取り入っていた。
さすがに世渡り上手なロキ。
遅れて到着したソーは、スクラッパー142と呼ばれる賞金稼ぎに闘士候補として捕らえられた。
グランドマスターはソーが自由の身になるには、闘技大会において現在王者として君臨している強者に勝たなければならないという。
その王者が何故かハルク。

ハルク、地球の外にいてたんかい!
私はソーをはじめとするアスガルド人は宇宙人だと思っていたけど、もしかして本当に神様なのでしょうか。
マーベルコミックでは神様みたいだけど、映画版は宇宙人の設定だと思っていた。
何だかよく分からん。
まあ寿命があるみたいなので、宇宙人説も完全には捨てきれないけど。
あまり知的な感じではないけど、ハルクは普通に会話ができるようになっていた。
ハルクって大体10歳児くらいの精神年齢ですかね。
とにかくサカールを抜け出さないといけないソー。
ソー役のクリス・ヘムズワースとスクラッパー142役のテッサ・トンプソンは、『メン・イン・ブラック:インターナショナル』で主役コンビとして共演している間柄。
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どうしてもアスガルドに行かないといけないソーの前にヴァルキリー(スクラッパー142)が登場。
どういう心境の変化があったのか、脱出に協力してくれという申し出。
彼女にはちゃんと本名はあるみたいだけど、なぜか今回はヴァルキリーで通しているのは何か意味があるのでしょうか。
そして二人が連れてこられた先には、拘束されたロキの姿が。

何をやらかしたんや、ロキ・・・
ヴァルキリーはどうやらロキに幻術を見せられ、ヘラ様への復讐心が復活した模様。
もちろん変な幻覚を見せたロキへのお仕置きも忘れていない。
バナー博士を「誰コイツ?」的な目で見ながら、仲間に加わったヴァルキリー。
ヴァルキリーの協力が得られたことで途中までは順調に進んでいたけど、脱出用の船を見つけた途端、またしてもロキがやりやがった。
今回はいつ裏切るのかと思っていたら、ようやくですね。
ロキの役柄が面白すぎる。
このキャラクターは今後も必要不可欠!
次回作以降でまたロキがやらかしそうな予感。
リベンジャーズの愉快な面々
復讐を目的としたチーム、その名はリベンジャーズ。
メンバーはソー・ハルク・ヴァルキリー・ロキ
リーダーの雷神ソーを筆頭に、パニックを起こすと緑の怪物に変身してしまう博士、大酒飲みの女戦士、いつ裏切るか分からない幻術使い。
メンバーの半分が油断していると大変な事になる、愉快な組み合わせですね。
それにしても、今回は全体的にコメディチック。
もちろん押さえるところは真面目に押さえています。
『マイティ・ソー』シリーズの中では一番見応えがありました。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の第17弾。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』を配信しているサブスク
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