『ナイル殺人事件』(この記事の映画)の原作者はアガサ・クリスティという女性で1976年に亡くなっているイギリスの推理作家なのですが、全世界での推定売上部数が20億部以上とされています。
そんな巨匠が生み出したキャラクターである名探偵ポアロが主人公の映画です。
この作品は名探偵ポアロが事件を解決するミステリー映画「オリエント急行殺人事件」の続編にあたります。
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『ナイル殺人事件』あらすじ
時代は1937年、親から遺産を受け継いだ大富豪の娘の結婚を祝うために集まった関係者を乗せた豪華客船で殺人事件が発生!
エジプトのナイル川に浮かぶ船の中で起きた事件に名探偵ポワロが挑む。
【見どころ】犯人が分かりそうで分からない
- ポアロが変なヒゲを生やしている理由が判明
- 船の乗客は全員が怪しい
- 最後まで展開が読みにくい
【主要登場人物 / キャスト】危険なストーカー女ジャッキー
感想(ネタバレ含む)関係者全員が怪しいお馴染みの展開
『ナイル殺人事件』はディズニー傘下の20世紀スタジオが製作した映画なので「ディズニープラス」で見放題配信されていて他のサブスクではレンタル作品だったのですが、なぜか「Amazonプライムビデオ」で見放題になっていたので視聴してみました。
今回はポアロが乗り合わせた豪華客船で殺人事件が発生するのだけど、周囲にいる関係者全員が何かしら怪しい人物ばかり。
前半は平和で退屈な展開だけど、危険な女ジャッキーが出てきてから面白くなってきます。
ジャッキーは婚約者サイモンを親友のリネットに奪われて、それ以降ストーカーのように二人の行く先々に現れる様になったヤバい女。
しかもバッグに22口径の小型銃を常備。
そんな状況で殺人事件が起きたら真っ先に彼女を疑うところだけど、巨匠はそんな単純なストーリーで終わらせる事はしません。
ポアロが関係者を調べていく内に次々と複雑な事情が明らかになる訳ですよ。
リネットとサイモンの結婚を祝うために集まった人物たちが、それぞれに事件を起こし得る事情を抱えているのが面白かった。
やはり金持ちの周囲には様々な思惑が交差しているのですな。
とはいえリネットは過去に結婚寸前で破局した相手をパーティーに招待しているし、現在の夫は親友から寝取った相手なので、リネット自身も少々性格に難点があるのは間違いないですね。
登場人物が多いので最初は覚えられないけど、終盤になるとほぼ見分けられるようになります。
原作小説で読む場合は、ヘタをすると相関図を自分で書かないと混乱するかも知れません。
そういう意味では映像化された事で分かり易くまとまった感じですね。
※映画版に関しては本記事の【主要登場人物/キャスト】項目を参考にしてください
最後はポアロが激情気味に声を荒げながら事件の真相に辿り着くのが前作と同様の展開だったけど、読めそうで読めないストーリー展開はアガサ・クリスティのミステリー作家としての能力の高さを感じました。
間違いなく作家として天才なんでしょうね。
ポアロの髭(ヒゲ)の秘密が明らかになる
この映画の主人公ポアロは妙な形の髭を生やしているのが特徴ですが、ちゃんと理由があったという事が作品内で明らかになります。
第一次大戦に従軍していた時に起因する理由で落ち込んでいた時に、とある人物の一言で髭を生やすようになったようです。
このエピソードは原作にはない映画オリジナルのシーンみたいですが、ポアロという人物は過去に様々な事を経験して今に至るという事を描きたかったのでしょうか。
“謎解きが趣味でナルシストの変なヒゲを生やしたオッサン”というだけの人物ではないという事ですよ(笑)
この作品の監督でありポアロ役を自身で演じたケネス・ブラナーが、キャラクターに深みを持たせるために入れた演出かも知れません。
個人的にこのシーンは「なるほど」と思いました。
ネットの情報によるとシリーズ3作目の製作の噂があるので、非常に気になります。
映画『ナイル殺人事件』を配信しているサブスク
『ナイル殺人事件』は制作スタジオがディズニー傘下なので「ディズニープラス」で配信されていましたが、現在は他のサブスクでも配信されるようになっています。
私が視聴したタイミングでは「amazonプライムビデオ」や「Hulu(フールー)」で見放題でしたが、時間が経過すると配信が停止になったりレンタル作品になる可能性があります。
動画配信のサブスクで『ナイル殺人事件』の視聴をお考えの場合は、事前に公式サイトで配信状況を確認してください。
残念ながらDVDレンタルは、本記事を書いた時点(2024年2月現在)では取り扱いがない模様です。
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