
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』あらすじ
1926年、船でアメリカにやって来たイギリスの魔法使いで魔法動物学者のニュートは、銀行で偶然出会った非魔法族のジェイコブと会話をした後にお互いのスーツケースが入れ替わっている事に気付く。
ニュートはスーツケースの中で魔法動物を飼育していて、その中の何匹かが逃げ出してしまった。
一刻も早く魔法動物をスーツケースに戻さなければならない中、アメリカ合衆国魔法議会 (MACUSA)のティナに未登録の魔法使いとして逮捕されてしまう。
【見どころ】「ハリー・ポッター」の約70年前の物語
- 主人公はハリー・ポッターが学校で使っていた教科書の著者
- ニュートのトランクの中には数々の魔法動物が保護されている
【登場人物 / キャスト】主人公は魔法動物学者
感想(ネタバレ含む) | 珍しい魔法動物たちが大活躍!?
ハリー・ポッターシリーズのスピンオフ作品第一弾。
今度の主人公は魔法動物学者のイギリス人、ニュート・スキャマンダー。
彼はホグワーツ魔法魔術学校出身だそうで、ハリーの先輩にあたります。
物語が始まる時代が1926年なのでハリーが生まれるずっと昔の話だけど、後にホグワーツでニュートが著者となっている魔法動物の本が教科書として採用される事に。
もしかしたら「ハリー・ポッター」の映画にも伏線的な感じで出てきたかもしれないけど、その辺の記憶が私の中では曖昧になってしまっているので不明です。
「ファンタスティック・ビースト」というタイトルから、このシリーズは魔法動物が物語に大きく関係してくるのだと思うけど、全5部作でどんな感じになるのでしょうね。
ニュートは密猟された魔法動物を保護する活動をしている動物学者。
彼がアメリカに来た目的は、ある魔法動物を故郷に還してあげたかったから。
その旅の途中で、トラブルに巻き込まれてしまいます。
故郷に還すといっても、魔法動物を普通に自然に放つのでしょうか?
目的地はアリゾナ州という事だけど、魔法界の生き物は魔法が使えない人間には見えないのかもしれない。
もしそうなら、大丈夫ですね。
大きな鳥型の魔法動物が上空を羽ばたいていても、非魔法族は見えないので突風としか思わないのかも。
いわゆる怪奇現象扱いで都市伝説になっていたりして。
ところでアメリカでは魔法が使えない人間の事をノーマジと呼ぶそうな。
ノー・マジック(No Magic)の略だけど、ずいぶん単純ですな。
イギリスではマグルと呼んでいましたね。
「ファンタスティック・ビースト」シリーズは、ニュートが魔法動物の保護活動の一環で世界各地を飛び回るだけの作品かと思いきや、しっかりと闇の魔法使いも登場します。
魔法界の新聞によると、ゲラート・グリンデルバルドという闇の魔法使いが逃走中との事。
いつの時代もヤバイ奴というのは存在するんですね。
イギリスの魔法動物学者がニューヨークに上陸
イギリスとアメリカって海を隔ててかなりの距離があるのは知っているけど、瞬間移動の魔法で渡るのはさすがに難しいのですかね?
魔力や体力の問題なのか、それとも魔法界の決まり事で国境を越える時は移動魔法が禁止とか。
まあ真相は分からないけど、船に乗ってアメリカのニューヨークにはるばるやって来たニュート。
彼が持ち歩いているトランクは中が異空間になっていて、そこで魔法動物たちを飼っている。
ハーマイオニーが使っていた四次元ポケット的なバッグと同じ原理ですね。
これがあれば旅行先での宿泊代が無料で済むので、バックパッカー的な旅をしている非魔法族用に便利アイテムとして闇市場で流して欲しい。
不正利用が見つかった時にただ記憶を消されるだけなら良いけど、新しい魔法の実験体にされたりとかしたら怖いですけど。
ニュートはアメリカで密猟された魔法動物を別の大陸で保護し、故郷であるアリゾナ州に還すために渡米した心優しき男。
でも本来の目的を隠してやって来たので、アメリカ合衆国魔法議会のティナに怪しまれて逮捕されてしまう。
ティナの目的はジェイコブの保護と記憶の抹消、そして怪しい男ニュートを改めて議会に突き出そうという魂胆。
でも間の悪い事に、自分のトランクと同じ型のトランクを持ったノーマジのジェイコブとの間で荷物の入れ違いが起きていた最中で大変な状況。
その後ニュートは何とかトランクを取り戻す訳だけど、トランク内の魔法動物に噛まれてしまった運の悪い男ジェイコブと共に、ティナの自宅で過ごす事に。
とりあえず翌朝に議会に連れて行くという事で、その夜は逃げられないように自宅で監視。
そこで出会ったのが、ティナの妹であるクイニー。
クイニーは何故かジェイコブとイイ感じの雰囲気。
もちろん彼女も魔女だけど、話さずに人の心を読めるというとんでもない能力の持ち主。
本人曰く、読もうとせずとも勝手に情報が入って来るそうな。
犯罪捜査で役に立ちそうな能力だけど、この力の事は秘密にしているのかな?
彼女の勤務先は姉と同じアメリカ合衆国魔法議会。
同僚とのやり取りを見た限りでは、公にはしていない感じ。
闇の存在オブスキュラスが暴走
非魔法族のジェイコブとはファーストネームで呼び合う仲になったニュート。
とりあえずトランクから逃げた魔法動物を回収するためにティナの家から二人で脱走。
でも結局、逃走に気付いたティナが二人が中にいる状態のトランクを回収して議会に持参。
彼女が議長のところに飛び込んだのは、世界各地から魔法界の関係者が集まってなにやら重要な会議の真っ最中というタイミング。
彼女は“間が悪い人”のようですね。
元は闇払いとして花形部署で活動していたみたいだけど、持ち前の間の悪さを発揮して降格されて今の部署に左遷された模様。
だからイギリスからやってきた怪しい魔法使いを逮捕してポイントを稼ごうとしていた。
そんな中で色々とあって、ニュートとジェイコブのみならずティナまで逮捕されてしまう。
怪しいトランクを持ったイギリスの魔法使いに気を取られている間に街ではノーマジが魔法動物らしき存在に命を奪われたらしく、ニュートのトランクから逃げ出した魔法動物の仕業だという結論に達しティナは共犯扱い。
ポイントを稼いで元の部署に戻りたかったのに、捕まってしまったティナ。
ジェイコブは記憶を消されて解放されるそうだけど、ニュートとティナには死刑宣告。
しかもアメリカ合衆国魔法議会の本部には死刑場が備わっている。
宣告されたら即執行って、魔法界めっちゃ怖いやん。
二人に死刑宣告をしたのがパーシバル・グレイブスという魔法保安局の長官。
この人物がどう見ても怪しいんだけど、権力者なのでどうにもできない。
死体を検証したニュートによると魔法動物ではなく、オブスキュラスという存在の仕業。
そんなものは何百年も昔に存在して今は都市伝説だと誰も信じてくれなくて、刑の執行を待つ状態になってしまった。
オブスキュラスとは魔法の制御が未熟な魔法族の子供たちの抑圧された力が具現化したもの。
ノーマジには見えないけど、魔法使には黒いモヤモヤのように見える。
そんな絶体絶命の二人をクイニーが助けに来るわけですよ。
彼女の心を読む能力が役に立ちました。
という事で、クイニーがお気に入りのジェイコブと共に4人で議会本部から逃走。
闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルド
そういえば冒頭で行方不明と報じられていたゲラート・グリンデルバルドはどうなったのでしょうか?
そんな事よりも、オブキュラスを何とかしないといけない。
現在の立場は逃走犯なので汚名を晴らす必要もある。
アメリカ合衆国魔法議会から追われ、グレイブス長官は単独で怪しい動き、魔法関係者が街中で魔法を使うものだからノーマジに目撃されて非魔法族のマスコミに写真を撮られまくるという大変な状況。
どうやって収拾するのかって話ですよ。
噂によると、グリンデルバルドはオブキュラスを求めているという話。
という事は、近くに潜んで機会を伺っているのかも!?
ちなみに、この時代の魔法族はノーマジにバレないようにひっそりと生きている。
もし万が一魔法を見られた時にはオブリビエイトという忘却の魔法を施す。
お前は何も見なかった、という事にする訳ですね。
ハリー・ポッターの時は舞台がほぼ魔法界だったので良かったけど、「ファンタスティック・ビースト」シリーズはノーマジが生活している場所が舞台という部分が面白い。
オブリビエイトの出番はこれからも多くなるのでしょうか。
ニュートのトランクの中で暮らす魔法動物一覧
■ アッシュワインダー
真っ赤な目を持つ蛇。
寿命はたったの1時間。
卵は見つけてから数分以内に冷凍しないと大変な事になる。
■ ビリーウィグ
猛スピードで飛ぶ小さな昆虫。
針で刺されると空中に浮いてしまう。
■ ボウトラックル
木の小枝で出来た生物で昆虫を食料としている。
住処としている木に危険が迫ると、相手の目をほじくる。
複数いるボウトラックルの内の一体がニュートに非常に懐いている。
■ デミガイズ
猿のような姿をした優しい性格の草食動物。
透明になれるため捕獲は困難だけど、毛を採取して織ると透明マントが出来る。
何故かジェイコブに懐いてしまった。
■ ディリコール
瞬間移動能力を持つ飛べない鳥。
■ ドクシー
羽の生えた人型の小さな生物で、噛みつき妖精と呼ばれる。
■ エルンペント
サイに似た大型生物。
あらゆるものを貫く角を持ち、毒液も持っている危険なヤツ。
■ フウーパー
カラフルな卵を産む鳥。
歌声を長時間聴くと正気を失う。
■ グラップホーン
ヌルヌルの触手を持つ大型生物。
最後のつがいをニュートが保護していて、子供が生まれている。
■ グリンデロー
水の中で暮らす魔物。
三大魔法学校対抗試合の時に水中でハリーを苦しめたアイツ。
■ ムーンカーフ
世界中に生息している内気な生物。
ジェイコブのお気に入り。
■ マートラップ
ネズミのような生物で噛みつかれると体調不良を起こす。
運悪くジェイコブも犠牲に。
■ ニフラー
光るものを好むモグラのような生物。
銀行や宝石店でお宝を物色。
■ ヌンドゥ
ライオンなのかヒョウなのか分からないけど、とにかく危険な猛獣。
音を立てずに移動して、吐息には毒性がある厄介なヤツ。
■ オカミー
環境に合わせて体の大きさが変化する羽を持った蛇。
卵は純銀で出来ている。
■ スウーピング・イーヴル
蝶のような鳥のような飛行生物で、油断すると脳を吸われてしまう。
毒液には記憶を消す効果がある。
■ サンダーバード
米国アリゾナ州原産の巨鳥。
気候を変えることが出来る。
ニュートがアメリカに来た目的はこの鳥を故郷に還す為。
「ファンタスティック・ビースト」シリーズは全部で5部作
「ファンタスティック・ビースト」シリーズは3部作で終わる予定だったのに、いつの間にか全5部作となっていたのは驚きました。
原作者のJ・K・ローリングの話では、色々と書いている内に3作では収まりきらなくなったのだとか。
別に儲けようとして増やした訳ではありません。
という事で次回の舞台はフランス・パリ。
次回作 『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』あらすじ・感想
「ハリー・ポッター」の時は主人公が学生だった事もあってハーマイオニーが突出して優秀なイメージだったけど、今回のシリーズで出てくる魔法使いたちはみんな大人なので、当たり前のように色々な魔法を使っています。
成人した魔法使いも力量の差というのはあるとは思うけど、学生ほど顕著ではない感じ。
もしかするとアメリカ合衆国魔法議会に所属している時点で全員がエリートだからかも!?
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『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』を視聴できるサブスク
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