『デジャヴ』あらすじ・感想 | シンプルな一本軸のタイムリープ作品

偶然開発された“数日前を見る事ができる”装置でテロの犯人を追う捜査官が主人公。

上手く伏線が張られていて、過去に干渉したら現在も変化する「時間軸が一本線」となっているパターンのタイムリープ映画。

新たな時間軸が形成される「パラレルワールド」のパターンよりも理解し易いと思います。

『デジャヴ』の詳細情報
  • 公開年  : 2006年
  • 上映時間 : 2時間 6分
  • 製作国  : アメリカ合衆国
  • 監督   : トニー・スコット
  • キャスト : デンゼル・ワシントン / ヴァル・キルマー / ポーラ・パットン / ブルース・グリーンウッド / アダム・ゴールドバーグ / ジム・カヴィーゼル 他

『デジャヴ』あらすじ

多数の犠牲者が出たフェリー爆破事件を調査するATF捜査官のタグは特別捜査班の一員としてとある施設に案内され、政府が極秘開発した「一定の条件下で過去の映像を鮮明に観る事ができる監視システム」を目の当たりにする。

【見どころ】難しいようで、難しくない

  • 亡くなった女性を救うために過去を変えようと試行錯誤する主人公
  • 同じ時間を繰り返すタイムループではなく、タイムスリップ(時間移動)で過去に向かう
  • 難しい理論が出てきてちょっと身構えるけど、あまり深く考えなくてもに楽しめる

【主要登場人物 / キャスト】デニー博士は話の分かる男

  • ダグ・カーリン(デンゼル・ワシントン)
    ATF(アルコール・タバコ・火器取締局)捜査官
  • クレア・クチヴァー(ポーラ・パットン)
    爆発事件の被害者
  • ポール・プライズワーラ(ヴァル・キルマー)
    FBI捜査官
  • アレクサンダー・デニー博士(アダム・ゴールドバーグ)
    画期的な検証システムを開発した科学者

感想(ネタバレ含む)運命は神が決めた予定!?

政府が極秘開発した「4日と6時間前」の映像を覗き見る事ができる装置で犯人を追う。

この装置というのが、過去の記録映像ではなくて実際の過去のリアルな映像をカメラに映しているという仕組みとなっていて最初はよく分からなかった。

カメラだけがタイムマシンで過去に行って、現在に向けて過去から生中継している感じでしょうか。

クリストファー・ノーラン監督の難解な作品のように観ていて疲れる映画なのかと思ったけど、意外とそうでもなかった。

過去にメッセージを送ったりするのが『インターステラー』的な感じですが、この作品はオカルト系ではなく科学を基にしています。

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早い話が、偶然にも作れてしまったタイムマシンの一歩手前のような装置を犯罪捜査に使って犯人逮捕に結びつけようという事。

過去の人が残したメッセージを未来の人が受け取るのは普通だけど、この映画のように未来から過去にメッセージを送る事ができたらスゴイですよね。

もしかすると現実にどこかで未来からメッセージが届いているのかも知れないけど、そんな事ができるとは誰も信じていないから実際にメッセージが送られて来たとしてもスルーしてしまうでしょうね。

私だって机の上に見知らぬメモが置かれていたとして「■年〇月△日に◇が起こる」と書かれていたとしても信じませんよ、そんなもの。

とはいえ、タグの相棒はそんな見知らぬ未来から来たメモの内容を信じてしまうんですけどね。

うんどん
うんどん

まあ世の中には感受性が高い人がいるのは分かるけど、もう少し冷静になりなさいよ。
なんでメモを見た瞬間に車に飛び乗って現場に向かっちゃったかなぁ。
あなたも捜査官なんだから、もう少し内容を分析してから行動しないと・・・。

そもそも誰かに相談しろって話ですよ。
少なくとも相棒のタグに話せば良かったのに。

まず前提としてメモはタグ宛てのメッセージ。
相棒はタグの机の上にあったものなのに勝手に盗み見して暴走した挙句に犯人にやられちゃって、行方不明扱いになってしまった。

この行動は正義感が強いからとかではなくて、私は短絡的なおバカな行動だと思いました。

メモを見て一人で現場に急行し犯人らしき人物を発見。
「ATFだ!おとなしく・・・」
次の瞬間、ドンドンドンッ!と撃たれて退場(笑)

何やってんでしょうね、この人は。

『デジャヴ』の時間軸は一本の線で繋がっている

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は時間移動をすると新たな時間軸がそこから発生してパラレルワールド(平行世界)が形成されるという理論だったと思いますが、『デジャヴ』の場合は新たな時間軸が発生せずにずっと一本の線で過去と未来が繋がっている理論が採用されています。

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まあどちらが正解かはタイムマシンが完成して検証してみないと分かりません。

『デジャヴ』は一本の時間軸なので、未来からの干渉の形跡が伏線として散りばめられています。
パラレルワールド理論だと何でもアリになりますが、一本線の理論だと面白い。

現在の自分が過去に干渉して何かをしたら、もう既に現在では同じ事象が起こった後。
分離せずに時間軸が繋がっているとは、こういう事でしょうか。

いやでも、ラストシーンを考察するとちょっと矛盾というか疑問が・・・。

最終的に過去を見る装置「タイム・ウィンドウ」を使って未来を書き換えてしまった訳ですが、そうなると時間軸が繋がっているとしたらおかしくなる。
本来発生するはずの事が起こらなかったので、時間軸が一本線だとしたら矛盾が生じる。

その辺は神の力的な修正力が作用するのかな?

未来の事は未来の人しか知らない。
未来から来た本人が過去を変えた後に退場する事で、未来の事が誰にも分らなくなる。

将来何が起こるかを知っている人がいなくなるのだから当然ですよね。
だから未来に変化が生じる事なくパラレルワールドは形成されずに時間軸は一本のまま?

結局は帳尻が合うように上手く出来ていて、犯人が「運命」という言葉を使っていたのも伏線なのかも。

時間が一本軸なら過去を書き換えると、同時に未来も書き換わると考えられる。

未来から誰かが過去に干渉する事自体が最初から時間軸の流れに組み込まれていた(運命)としたら、ラストシーンは予定通りの展開だったのではないでしょうか。

つまり最初からすべて決まっていた!?

でもちょっと無理やりすぎる気がする。

もはや自分で何を書いているのかもよく分からなくなってきた。

うんどん
うんどん

だいたい、デニー博士の理論は本当に正しいのかな?

映画『デジャヴ』を配信しているサブスク

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