植物状態の人間の脳に装置を接続して、既に死亡した人間の意識と同期させるという設定が斬新。
主人公のスティーブンスが何度も同じ時間と場所にタイムループを繰り返すけど、実際に彼が行っているのは「仮想空間」か「平行世界」のどちらなのでしょうか。
『ミッション:8ミニッツ』あらすじ
アフガニスタンでの任務中に重傷を負い植物状態になったアメリカ陸軍の大尉スティーヴンスは特殊なプログラム装置で列車の事故で死亡した教員ショーンと意識を同期させられ、死亡直前の8分間を何度も体験しながら犯人探しを行う。
【見どころ】疑似タイムループ
- 何度も繰り返す8分間に様々なパターンで行動しながら犯人を探し出す
- 仮想空間のはずなのに外部と電話がつながる不思議
- 主人公がいたのは仮想空間か平行世界なのか分からなくなる
【主要登場人物 / キャスト】ラトリッジ博士はサイコパス気質
感想(ネタバレ含む)私の考察では「平行世界」です
科学の力で人間の脳を疑似タイムループ状態にするという凄い装置を開発したラトリッジ博士は間違いなく天才ですね。
博士の説明によると人間は死の直前の8分間の記憶が脳に維持されたまま残るそうな。
実際はどうか分からないけど、博士がそう言っているので信じましょう。
スティーヴンスが何度も生死を繰り返す脳内の世界はショーンの意識をベースにした仮想空間のはずだけど、電話をすると列車外の人に繋がるのが不思議です。
列車で死亡したショーンの意識に同期させているのに、ショーンとは全く面識のない他人とも会話ができるという設定は何だかちょっと無理があると思ったけど、実際にスティーヴンスがいたのは平行世界だったのかも知れない。
装置を開発したラトリッジ博士は脳内で作られた仮想空間だと認識しているけど、もしかすると博士自身の思惑とは別の扉を開いてしまっていたのかも!?
私の感覚では仮想空間ではなく平行世界の方がしっくりきます。
そうじゃないとショーンやスティーヴンスの記憶外の出来事までリアルに再現され過ぎている事の説明がつかない。
8分間の意識転送を繰り返した数だけ、新たに平行世界が創造されたと考える方が自然です。
スティーブンスは無駄な行動が多い
スティーヴンスに犯人に間違われた人物の中では、特に髭面の男性が気の毒だった。
時には乱暴にカバンを漁られて、時には顔面を殴られて、時には銃を突きつけられて。
ただ気の弱そうな男性というだけなのに、スティーヴンスは一体何が気に入らなかったのだろうか。
博士からはどうせ仮想(現実)空間なのだからやりたい放題にやれと指示されていたけど、いくら何でも髭の男性を目の敵にし過ぎ。
そして意識転送を繰り返す度にクリスティーナと親密度が高くなっていくのだけど・・・
8分しか時間がないのに、のんきにキスしてる場合か!
限られた時間内に犯人を捜さないといけないのに、イチャついている場合じゃないでしょうに。
意識転送を繰り返す度に犯人候補が絞れてきて余裕が出てきたのは分かるけど、クリスティーナとキスしたり父親に電話したり、もしかしてこの人は楽しんでいるのではないかという疑惑まで出てきましたよ。
ラストを観た感想としてはスティーヴンスが行ったのは仮想空間ではなく平行世界であるという私の考察が正しかったような気がするのだけど、どうなんでしょうね。
仮想空間だとしたら、ご都合主義過ぎて色々と無理があるんですよ。
平行世界(もう一つの現実)であればラストシーンに不自然さを感じない。
ラトリッジ博士は仮想空間と言っていますが、私は平行世界だと思います。
映画『ミッション:8ミニッツ』を取り扱っているサブスク
『ミッション:8ミニッツ』のような少しマニアックな作品はネット配信のサブスク動画配信サービスでは見つからない事が多々あります。
私はマニアック系を含めて映画のラインナップが一番豊富なのはレンタルDVDだと思っています。
今は実店舗で借りる人は少ないかも知れませんが、宅配型レンタルDVDサービスを利用しているユーザーは結構います。
映画の他にアダルト作品や音楽CDまで借りられるのが大きな魅力で、月額(サブスク)会員にならずに単品レンタルも可能なので、動画配信サービスで見つからない作品がある場合は一度利用してみてはいかがでしょうか。
私も時々利用しますが「こんなのまで取り扱っているの?」
と驚くような作品があっさり見つかったりします。
返却する手間(郵便ポストに入れるだけ)があるけど、レンタルDVDのサブスクも個人的に利用している事もあってオススメです。