『ミッション:8ミニッツ』あらすじ・感想 | 「仮想現実」か「平行世界」どっち!?

ミッション:8ミニッツ

植物状態の人間の脳に装置を接続して、既に死亡した人間の意識と同期させるという設定が斬新。

主人公のスティーブンスが何度も同じ時間と場所にタイムループを繰り返すけど、実際に彼が行っているのは「仮想空間」か「平行世界」のどちらなのでしょうか。

『ミッション:8ミニッツ』の詳細情報
  • 公開年  : 2011年
  • 上映時間 : 1時間 33分
  • 製作国  : アメリカ合衆国
  • 監督   : ダンカン・ジョーンズ
  • キャスト : ジェイク・ジレンホール / ミシェル・モナハン / ヴェラ・ファーミガ / ジェフリー・ライト 他

『ミッション:8ミニッツ』あらすじ

アフガニスタンでの任務中に重傷を負い植物状態になったアメリカ陸軍の大尉スティーヴンスは特殊なプログラム装置で列車の事故で死亡した教員ショーンと意識を同期させられ、死亡直前の8分間を何度も体験しながら犯人探しを行う。

【見どころ】疑似タイムループ

  • 何度も繰り返す8分間に様々なパターンで行動しながら犯人を探し出す
  • 仮想空間のはずなのに外部と電話がつながる不思議
  • 主人公がいたのは仮想空間か平行世界なのか分からなくなる

【主要登場人物 / キャスト】ラトリッジ博士はサイコパス気質

  • コルター・スティーヴンス(ジェイク・ジレンホール)
    任務中に重傷を負い植物状態になったアメリカ陸軍の大尉。
  • クリスティーナ・ウォーレン(ミシェル・モナハン)
    列車の爆発事故で死亡した女性。
  • コリーン・グッドウィン(ヴェラ・ファーミガ)
    スティーヴンスと通信をしながら指示を出すオペレーター。
  • ラトリッジ博士(ジェフリー・ライト)
    脳内で仮想空間を体験できる装置を開発した人物。

感想(ネタバレ含む)私の考察では「平行世界」です

科学の力で人間の脳を疑似タイムループ状態にするという凄い装置を開発したラトリッジ博士は間違いなく天才ですね。

博士の説明によると人間は死の直前の8分間の記憶が脳に維持されたまま残るそうな。
実際はどうか分からないけど、博士がそう言っているので信じましょう。

スティーヴンスが何度も生死を繰り返す脳内の世界はショーンの意識をベースにした仮想空間のはずだけど、電話をすると列車外の人に繋がるのが不思議です。

列車で死亡したショーンの意識に同期させているのに、ショーンとは全く面識のない他人とも会話ができるという設定は何だかちょっと無理があると思ったけど、実際にスティーヴンスがいたのは平行世界だったのかも知れない。

装置を開発したラトリッジ博士は脳内で作られた仮想空間だと認識しているけど、もしかすると博士自身の思惑とは別の扉を開いてしまっていたのかも!?

私の感覚では仮想空間ではなく平行世界の方がしっくりきます。

そうじゃないとショーンやスティーヴンスの記憶外の出来事までリアルに再現され過ぎている事の説明がつかない。

8分間の意識転送を繰り返した数だけ、新たに平行世界が創造されたと考える方が自然です。

スティーブンスは無駄な行動が多い

スティーヴンスに犯人に間違われた人物の中では、特に髭面の男性が気の毒だった。
時には乱暴にカバンを漁られて、時には顔面を殴られて、時には銃を突きつけられて。

ただ気の弱そうな男性というだけなのに、スティーヴンスは一体何が気に入らなかったのだろうか。

博士からはどうせ仮想(現実)空間なのだからやりたい放題にやれと指示されていたけど、いくら何でも髭の男性を目の敵にし過ぎ。

そして意識転送を繰り返す度にクリスティーナと親密度が高くなっていくのだけど・・・

うんどん
うんどん

8分しか時間がないのに、のんきにキスしてる場合か!

限られた時間内に犯人を捜さないといけないのに、イチャついている場合じゃないでしょうに。

意識転送を繰り返す度に犯人候補が絞れてきて余裕が出てきたのは分かるけど、クリスティーナとキスしたり父親に電話したり、もしかしてこの人は楽しんでいるのではないかという疑惑まで出てきましたよ。

ラストを観た感想としてはスティーヴンスが行ったのは仮想空間ではなく平行世界であるという私の考察が正しかったような気がするのだけど、どうなんでしょうね。

仮想空間だとしたら、ご都合主義過ぎて色々と無理があるんですよ。
平行世界(もう一つの現実)であればラストシーンに不自然さを感じない。

ラトリッジ博士は仮想空間と言っていますが、私は平行世界だと思います。

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