『イエスタデイ』あらすじ・感想 | 自分以外に誰もビートルズを知らない!?

『イエスタデイ』の詳細情報
  • 公開年  : 2019年
  • 上映時間 : 1時間 57分
  • 製作国  : アメリカ合衆国
  • 監督   : ダニー・ボイル
  • キャスト : ヒメーシュ・パテル / リリー・ジェームズ / ケイト・マッキノン / エド・シーラン 他

『イエスタデイ』あらすじ

売れないミュージシャンのジャックは自転車で帰宅途中に、突然起こった世界規模の停電の影響で交通事故に遭って搬送されてしまう。

運良く生還した彼は退院祝いに友人から贈られたギターでビートルズの曲を演奏したところ、誰もその曲を知らない事に困惑。

当初はからかわれているのかと思ったが、インターネットで検索してみてもビートルズというミュージシャンの情報は全く出てこなかった。

そこでジャックは、ビートルズの曲を利用して成り上がろうと画策する。

【見どころ】ビートルズの曲を自作の曲として発表してしまう

  • 実は主人公以外にもビートルズの存在を知っている人がいる
  • この世界ではビートルズの他にも人々から忘れ去られてしまった事柄が存在

【登場人物 / キャスト】ビートルズが存在しない世界

  • ジャック・マリック(ヒメーシュ・パテル)
    元音楽教師、現在は売れないミュージシャン。
    ある日、交通事故に遭い、病院で目を覚ますと誰もビートルズを知らない世界になっていた。
  • エリー・アップルトン(リリー・ジェームズ)
    中学教師をしているジャックの幼馴染み。
  • ロッキー(ジョエル・フライ)
    ジャックの旧友。
  • デブラ・ハマー(ケイト・マッキノン)
    ジャックを売り出すために動き回る敏腕エージェントだけど、お金儲けにしか興味がない。
  • エド・シーラン(本人)
    ジャックと同じ町に住んでいる世界的ミュージシャン。

感想(ネタバレ含む) | No Beatles , No Life

交通事故に遭って目を覚ましたら、ビートルズというロックバンドが世の中に存在しない世界になっていた。

事故の直前に全世界で12秒間の停電が発生して、それが影響している事は間違いない。

映画の中では説明が無かったけど、神さまのイタズラ的なものでしょうかね。
存在が消えていたのはビートルズだけではなく、コカ・コーラとタバコも同様。

コカ・コーラはペプシで代用していたけど、タバコがこの世から消えたのは驚きですな。
もしかすると世界中の国の健康寿命も停電前より改善されているのかも。

外国ではフィルターを通さず直接煙を吸うタイプとか体に間違いなく悪影響を及ぼしそうなタバコがいっぱいありますからね。
たまに旅番組で現地を訪れた日本人タレントが試してみてゲホゲホと咳込んでいるシーンを見かけます。

やはり停電は神様によるリセットの合図だったのでは!?

誰もビートルズを知らない世界

事故で壊れてしまったギターの代わりに友人たちに新品のギターをプレゼントしてもらったジャックは、お礼にビートルズの曲を演奏。

すると演奏を聞いた友人達から絶賛の嵐。

ジャックはからかわれていると思っていたのに、自宅に戻ってPCで「ビートルズ」のキーワードでネット検索してみると出てくるのはカブトムシの写真。

どうやら本当にビートルズというバンドは存在しない事になっている模様。

「リンゴ、ジョージ、ポール、ジョン」とか言っても誰も知らない。

ジャックはパラレルワールドに飛ばされた可能性も考えられます。

ビートルズの曲に魅了される人々

誰もビートルズを知らないなら・・・パクっても問題なし!?

一応本人も罪の意識というものがあって葛藤していたのだけど、友人や両親だけではなく、地元のテレビ番組に出演して演奏しても、みんなジャックの曲だと思っている。

まあこうなってくると、心の中の黒い部分が顔を出すのが人間の性(さが)というもの。
この時のジャックは間違いなく笑ゥせぇるすまん・喪黒福造の格好のターゲットだったでしょうね。
幸い彼の前に怪しいセールスマンは訪れなかったですけど。

喪黒さんは出てこなかったけど、ジャックの前に現れたのは自分のレコーディングスタジオを無償提供してくれるという人や敏腕プロデューサー、さらにエド・シーラン本人。

何を隠しましょうか私はエド・シーランの事を良く知らなかったのだけど、グラミー賞を4回も受賞している売れっ子ミュージシャンだった。
映画の中で使用されていた超満員のライブ会場の観客が、合成とかではなく実際の映像だと知って驚きました。

もしかしてエド・シーランを知らないという事は、映画の中でビートルズを知らない人たちと同じ感じなのかな!?

流行に疎くてゴメンなさい(笑)

とにかく色々な人がジャックが歌う曲に魅了されて、田舎町で燻ぶらせておくのは勿体ないと、ミュージシャンとしての売り出しに協力してくれます。
この人たちもジャックの新曲を聞きたくて仕方が無い訳ですよ。

親の世代どころか祖父母の世代に人気だった曲を孫世代が聞いて魅了されるなんて、ビートルズがいかに異次元の存在だったかという事。

世代を超えて愛されるという意味では、スタジオジブリのアニメに通じるものがありますね。

色々と葛藤するジャック

中学生くらいの時にジャックの歌に魅了されて以来、ずっとマネージャーをしてくれていた幼馴染みの女性・エリーは中学の教師が本職。

この人はジャックの事をミュージシャンとして支えていたけど、男性としてはどういう感じで見ていたのでしょうか。

好意を持っていたのは間違いないみたいだけど、ジャックが売れっ子になるにつれて自分には釣り合わないと思って勝手に距離を置いてしまった。

女心は難しいですな。

ジャックが海外に行く事になるとマネージャーを辞めてしまったのは、売れないミュージシャンと田舎町の数学教師という関係が彼女にとっては心地の良い関係だったからなのかも知れない。

対するジャックは売れっ子になっても、エリーは大切な存在で女性としても意識している。

そしてもう一つの悩みの種が人々がビートルズの存在を知らないとはいえ、今まで歌ってきた曲が自分が作ったものではないという葛藤・罪悪感。

エリーの事はともかく、曲に関しては私なら最後まで隠し通しますがね。
というよりも小心者なので、もはや本当の事を公表する勇気がない(笑)

パラレルワールド(平行世界)とは違う!?

この作品の主人公・ジャックは事故の影響で一人だけ別世界に迷い込んだのかと思ったのだけど、実は他にもビートルズを知る存在がいたので、パラレルワールド説は違うのかも知れない。

そうなってくると12秒間の全世界同時停電の時に神様がミスった!?
取りこぼし的な。

そして興味深いのはビートルズというバンドは存在しないけど、メンバーだった人はこの世に存在しているという事。

丸メガネのご老人は、突然現れた若者に困惑しながらも優しく接してくれる。
「変わった若者だ、ハグしたまえ。」

このシーンを観ると、やはりパラレルワールドなのかなとも思ってしまう。

真実は神のみぞ知るという事ですね。

たごやま
たごやま

変わったニワトリだ。
「クックドゥードゥルドゥー」と鳴いてみたまえ。

うんどん
うんどん

やかましわ!
何で鳴き方がイギリス風やねん!!

私はビートルズの熱狂的なファンという程ではありませんが、代表的な曲は色々と知っています。
まあ代表的な曲といってもこのバンドの場合は人気曲が多すぎるし、ベストアルバムを買えばそれで済む話ではない程に魅力に溢れています。

レコード・CD・DVDなど色々ありますが、好きな人はいっぱい持っているのでしょうね。

ところで、この映画ではビートルズを誰も知らないという事以外にも、大変なものが消えている事が判明。
この世界の神様はもしかして、おっちょこちょいなのでしょうか?

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