『ショーシャンクの空に』あらすじ・感想 | 鑑賞後の清々しさが心地良い名作

『ショーシャンクの空に』の詳細情報
  • 公開年  : 1994年
  • 上映時間 : 2時間 22分
  • 製作国  : アメリカ合衆国
  • 監督   : フランク・ダラボン
    キャスト : ティム・ロビンス / モーガン・フリーマン / ボブ・ガントン / ウィリアム・サドラー / クランシー・ブラウン / ギル・ベローズ / ジェームズ・ホイットモア 他

『ショーシャンクの空に』あらすじ

1947年、若き銀行家のアンディは妻とその愛人を殺した罪でショーシャンク刑務所に収監される。

そして約20年が経過したころに新入りの囚人から自分の無実を証明する重要な証言を得るが、所長に話しても取り合ってもらえない。

それ以来、奇妙な言動が目立ち始めた彼を囚人仲間たちが心配し始める・・・。

【見どころ】静かに淡々と計画を進めるアンディ

  • 銀行家としての能力を生かして刑務官たちの信頼を得ていく策略家アンディ。
  • 絵に描いたような悪徳刑務所長。
  • 語り部としてのレッドが良い味を出している。

【主要登場人物 / キャスト】人生の意味を考えるレッド

  • アンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)
    妻とその愛人を殺したとされて、無実の罪で終身刑となった若き銀行家。
  • エリス・ボイド・“レッド”・レディング(モーガン・フリーマン)
    「調達屋」と呼ばれる服役歴の長い囚人。
  • サミュエル・ノートン(ボブ・ガントン)
    冷酷なショーシャンク刑務所長。

感想(ネタバレ含む)視聴後に精神安定作用を感じる作品

一生に一度は観るべき映画として多くの人から名が挙がる『ショーシャンクの空に』は実話が基になっていると思われがちだけど、この作品はスティーブン・キング原作の創作。

無実の罪で終身刑となってしまった若き銀行家の青年が長い年月をかけて計画した脱獄を成功させる物語ですがこの作品の注目すべきポイントはそこではなくて、刑務所内で知り合った通称レッドと呼ばれる囚人や、囚人の人権を一切無視する悪徳看守たちとの人間関係です。

不運の通り道に立っていた男・アンディ

妻に浮気された挙句に無実の罪により終身刑で収監されてしまった不運極まりない男アンディ。

たごやま
たごやま

気の毒な人やね・・・。

時代設定が1947年なので第二次大戦の終結から2年後ですね。
この作品はフィクションだけど、刑務所は囚人を人間として扱わない地獄のような場所として描かれています。

到着したばかりの新入り受刑者に「何か質問はあるか?」と聞いておいて、
「食事の時間は何時ですか?」と質問が返って来た瞬間にボコボコにシバき倒す主任刑務官。

うんどん
うんどん

何で囚人に質問させた?
最初からボコボコにする気満々やん。

とにかく刑務官に逆らったら警棒で痛めつけられて最悪死人が出るというショーシャンク刑務所
しかも暴行した刑務官はおとがめなし(笑)

アンディも何度か刑務官に警棒でシバかれたり、さらにオネエの囚人たちに狙われたりして色々と洗礼を受ける訳ですが、刑務所が舞台の映画の定番として逆らうとヤバいギャング系のボスが率いる一派が登場しがちだけど今作では登場しない。

作品内で登場するのはアンディたちと友人関係になるグループと、力ずくで相手を屈服させようとするオネエ系グループだけ。

暴力の描写は所々にあるけど、ギャング系の囚人が登場しなかった影響もあって映画の雰囲気としては穏やかで落ち着いた感じだった。

もしかするとこの点も多くの人に『ショーシャンクの空に』が支持されるポイントなのかも知れない。

アンディを利用して私腹を肥やす刑務所長

ショーシャンク刑務所の所長は囚人を道路工事などに駆り出して収益を懐に入れ、銀行家のアンディに不正蓄財のマネーロンダリングをさせる悪人。

この方法を提案したのはアンディなのだけど、それにしても悪い奴なんですよ、この所長が。

逆らうやつは懲罰房送りにするし、都合の悪い人物は消すし、ギャング系の囚人が登場しなかったのもあって所長の極悪ぶりが本当に際立ちます。

『ショーシャンクの空に』影の主人公はレッド!?

モーガン・フリーマンが演じているレッドという囚人は最初にアンディと仲良くなった人物であり、欲しい物を入手してくれる調達屋。

どういうコネクションで色々な物を調達しているのかは分からないけど、看守の目を誤魔化せる小物サイズで手に入るものなら大抵は手配してくれる。

でも不思議に思ったが、仮釈放されてからは実社会で何もできずに戸惑っていた部分。
収監中のレッドは誰と繋がって調達屋をしていたのでしょうか?

外部の人脈は何も持っていなくて、外部にコネクションを持つ囚人仲間と刑務所内でネットワークを築いて、そこで取次役をして手数料を稼いでいただけだったのかな?

まあその辺はともかく、この作品はレッドがアンディとのエピソードを語るという構成で進んでいくので、本当の主人公はレッドという声もあります。

アンディが脱獄したシーンはダイジェスト的で、対照的にレッドの語りが丁寧に描かれている。

レッドの心情に共感できるかどうかがこの作品の感動ポイントではないでしょうか。

『ショーシャンクの空に』を観終えた感想として、感動して涙を流すような雰囲気ではなく、穏やかでスーッとした爽やかな感じでエンディングを楽しめました。

「心が落ち着く精神安定剤のような作品」なので、まだ未見の人はいつか観た方が良いですよ。
※あくまで個人の感想です。

『ショーシャンクの空に』を視聴できるサブスク

ティム・ロビンスが自暴自棄になったエリートサラリーマンを演じる爆笑コメディ『ナッシング・トゥ・ルーズ』と今回の『ショーシャンクの空に』を合わせて視聴すると対比が楽しめて面白いです。

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※ティム・ロビンスとマーティン・ローレンスが繰り広げる爆笑珍道中!

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順番は『ショーシャンクの空に』を先に観た方が良いと思います。

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