『バトルランナー』あらすじ・感想 | シュワちゃん主演・少しおかしな近未来のアメリカ

アメリカで1987年に公開された作品で、時代設定は2017年。
公開当時から30年後の近未来の話で、世界経済が崩壊して資源・食料が底をつきかけているという地獄のような世の中。

しかもですよ、警察が絶大な力を持っていたり言論統制が敷かれたりして一番なってはいけない姿に変貌してしまった自由主義陣営の象徴・アメリカ合衆国。

大変な事になっています。

『バトルランナー』の詳細情報
  • 公開年  : 1988年
  • 上映時間 : 1時間 41分
  • 製作国  : アメリカ合衆国
  • 監督   : ポール・マイケル・グレイザー
  • キャスト : アーノルド・シュワルツェネッガー / マリア・コンチータ・アロンゾ / リチャード・ドーソン / ヤフェット・コットー / マーヴィン・J・マッキンタイア 他

『バトルランナー』あらすじ

2017年、世界経済が崩壊した世界で民衆の大きな娯楽となっているのが「ランニング・マン」というテレビ番組。

参加者は凶悪犯で、ハンターの追跡を振り切って制限時間以内にゴールすれば無罪放免、死亡すればゲームオーバー。

今回の参加者は、元警察官のベン・リチャーズ。

【見どころ】人権無視の狂気のゲーム

  • 近未来のアメリカでは、刑務所に収監された凶悪犯が大変な目に合わされる
  • 主人公のベン・リチャーズは無実の罪で収監
  • 世界経済が崩壊しているので他の先進国はもっと酷いかも!?

登場人物(キャスト)無実の罪で収監されたシュワちゃん

  • ベン・リチャーズ(アーノルド・シュワルツェネッガー)
    正義感が強い元警察官、上司の命令に逆らい刑務所に収監される。
    その後、「ランニング・マン」の出場者に指名されてしまう。
  • アンバー・メンデス(マリア・コンチータ・アロンゾ)
    リチャーズに関わった事で「ランニング・マン」に強制参加となったテレビ局の職員。
  • デーモン・キリアン(リチャード・ドーソン)
    人気番組「ランニング・マン」の司会者。

感想(ネタバレ含む)市民の自由が制限されたアメリカ

正義感の強いベン・リチャーズはヘリコプターで空からパトロール中に食料を求めてデモを行う集団を発見。
本部に報告すると、なんと機関銃で撃てとの命令。
完全に終わってますよ、この国は。

でも正義感が強い警察官・ベンは、
「嫌だね、武器を持たない無抵抗の一般人は攻撃しない。」
と平気で上官に逆らう男。
さすがはシュワちゃん。

しかしこの件が原因で、ベンは犯罪者として刑務所に収監されてしまう。
さらに本部とのやり取りの映像や音声を捏造されて、
本部:「無抵抗の一般人を攻撃してはいけない。」
ベン:「嫌だね・・・・(機関銃をドドドドド)」
もはやアメリカは権力側のやりたい放題の独裁国家に成り下がってしまったようです。

うんどん
うんどん

何でこんな国になってしまったんや。

世界経済が崩壊したという事は、日本もこんな感じになっているのでしょうか?
想像すると恐ろしいですね。

ランニング・マンに強制エントリー

ベンは刑務所内で仲間を作って脱獄に成功。
でも結局は捕まってしまって「ランニング・マン」に参加させられることに。

ランニング・マンのシステムは凶悪犯が挑戦者として出場してハンターたちから逃げきることが出来れば、無罪放免となり莫大な賞金まで獲得できるというシステムで、掛け金は自らの命。

このとんでもないゲームが、テレビ中継されて民衆の大きな娯楽となっています。

この世界ではこんな事しか娯楽が無くなってしまっているという、まさに末期状態。
どの程度の危機的状況なのかは詳しく描かれていないけど、一応はギリギリ経済活動は続いていて人々も仕事をしている様子。
失業率はかなり高い状態で、仕事をしているのはごく一部のエリートだけなのかも知れない。
その辺はよく分かりません。

とにかく、ベンはランニング・マンに参加する事になってしまった。
刑務所仲間二人と、脱走中に知り合ったテレビ局の女性職員のアンバーも関係者という事で強制参加。

四人が地下のステージに送り込まれてハンター達から逃げ回る訳ですが、チェーンソーを振り回す奴とか火炎放射器男とか、もう無茶苦茶な連中ばかり。

ベンは襲い掛かってくるハンターを屈強な肉体を駆使して葬り、番組司会者のキリアンはイライラ。
さらに反体制派のレジスタンスと結託。
何でやねん!

なんだか都合の良い展開に進んでいきます。

昔の映画なので主人公に都合の良いように事が運びすぎる感じはしますが、100%思い通りになる訳ではなく波乱も用意されている。

それにしてもB級感が否めない。
一発殴っただけですぐに気絶したり、敵の特殊武器が安っぽかったり・・・
むしろそういうツッコミどころが面白かったりするんですけどね。

『バトルランナー』と同じような設定で、荒廃した近未来のアメリカの刑務所で行われるカーレースが描かれる作品も面白いですよ。

関連記事 『デス・レース』あらすじ・感想

この作品の元となった小説は『The Running Man』で、作者はリチャード・バックマン。
誰やねん、という話ですが巨匠スティーヴン・キングの別名義です。

スティーブン・キングは『スタンド・バイ・ミー』、『イット』、『グリーンマイル』などの映画化された作品が有名な小説家だけど、当時は一人の小説家が出版できる作品が一年に一冊だけという暗黙のルールみたいなのがあって、別のペンネームを使用して複数の本を出版したという話。

全く無名のペンネームで作品を出版して、売れるかどうか試したという噂もあります。

映画『バトルランナー』を配信しているサブスク

サブスク動画配信サイトが有り難いのは何十年も前の映画を楽しめるところ。
そしてDVDと違ってネット上で観たい作品を簡単に観賞できるので本当に便利。

一番スゴイと思うのは一生かかっても全部観る事が絶対に出来ない膨大な作品数が見放題対象になっていて、映画・ドラマ・アニメ・バラエティなど様々なコンテンツが含まれている事。

Amazonプライムビデオ(アマプラ)の特徴
デメリット
  • 「プライムビデオ」は見放題対象外のレンタル作品が結構多い。
  • プライム会員を退会すると、全ての特典を利用できなくなる。
    ※プライムビデオの単独入会は不可。
メリット
  • 月額料金が他のサブスクに比べて600円と安い。
  • 1人が契約するだけで、3端末で同時に利用できる。
  • プライム会員になると「動画見放題」の他に「音楽聴き放題」など様々な特典を同時に利用できるようになる。
  • 無料お試し期間が30日間と長く、時間をかけて検討できる。

とはいえ『バトルランナー』のような古い作品は動画配信サービスで取り扱っていないところが多いので、アマプラで配信されていない場合はレンタルDVDで探した方が早い場合もあります。

関連記事 宅配DVDレンタルのサブスク3選を比較・解説

『バトルランナー』と同じような設定で、荒廃した近未来のアメリカの刑務所で行われるカーレースが描かれる作品も面白いですよ。
ちなみに主演はジェイソン・ステイサム。

関連記事 『デス・レース』あらすじ・感想