
『特捜部Q カルテ番号64』あらすじ
未解決事件を専門に扱う部署・特捜部Qが担当する事になった今回の案件は、とあるアパートで発見されたミイラ化した遺体にまつわる事件。
数日後に他部署への異動を控えたアサドと共にカールは捜査に乗り出す。
【見どころ】カールとアサドがコンビ解消の危機
今回は冷静なアサドが激怒したり、ローセにも活躍の場がある。
【登場人物 / キャスト】特捜部Qメンバー全員が活躍
感想(ネタバレ含む) | 実在の女子収容所が題材
映画化第四弾ともなれば、北欧作品であっても慣れてきて自然に楽しめるようになっきた。
お馴染みのメンツ以外は知らない役者さんばかりなのは変わらないけど。
今回は冒頭で衝撃的な事実が発覚!
何とアサドが他の部署に異動する事になったというじゃないですか。
ローセは悲しんでいるけど、カールは相変わらず不愛想な態度で無関心を装っている。
心の中では絶対に行って欲しくないのだけど、不器用だから態度に出せない。
そんな中学生のようなカールの態度に、「5年も一緒にいたのに、あなたという人は・・・」と完全に呆れているアサド。
年齢的にはイイ年のオッサンなんだけど、まあこういう性格なんだから仕方ありませんね。
前作では鬱っぽい感じだったけど、今回のカールは完全ではないにしろなんとか立ち直った様子。
アパートでミイラ化した謎の遺体が3体見つかったと聞くと、他の刑事の担当なのに無理やり特捜部Qの案件にしてしまう。
ひとたび事件となると強引な行動をとる性格が戻ってきましたね。
前回はちょっと大人しかったけど、今回は期待できそう。
実在したスプロー島の女子収容所がキーワード
今回の事件のカギを握るのはスプロー島の女子収容所。
いわゆる不良少女たちが親元を離れて収監される更生施設。
ここは二十世紀に本当に実在していた場所で、本人の意思に反して強制的に不妊手術が施されていたという恐ろしい施設。
優生思想に基づき不良の烙印を押された女性達にこのような処置を施していたというのが驚きですね。
しかもこのような思想は一時世界中に蔓延していて、日本も例外ではなかった。
優生思想とは、劣った遺伝子を後世に残してはいけないという考え方でしょうか。
精神・知的障害は子に遺伝すると考えられ、そのような女性達に強制的に不妊手術を実施して、社会的に負担となる存在を減らそうとする目的があったそうだけど、とんでもなく偏った思想ですな。
今でも白人至上主義と似たような考え方で、優生思想を持ち続けている者たちがいる。
しかも、医師・弁護士・政治家など多岐にわたって存在しているそうな。
今回は、現在でもそんな偏った思想を持っている危険な連中を相手にする訳ですよ。
普段は冷静沈着な人格者・アサドが感情を爆発させる
そしてアサドの知り合いの移民の少女が被害に遭った事で、普段は紳士的な男の怒りが爆発!
少女に処置を施した医師を相手に単独で敵地に乗り込んでしまう。
しかしですよ、相手は先述の通り一人ではなく、組織だって思想を共有している宗教団体のような存在。
単独で乗り込んだアサドに危機が迫るんだけど、相棒のカールは一体どこで何をしているんだって話。
その頃カール・マーク警部補は何故かフェリーに乗って移動中。
もちろん目的があってフェリーに乗り込んだんだけど、何とも間が悪い男。
最後は力業で無理やり行き先を変更させるという破天荒ぶりを発揮して、何とかアサドの元へ。
それにしても、何十年も前の危険な思想を現在でも脈々と受け継いでいる者がいるという衝撃。
歴史の暗部というやつでしょうか。
フィクション作品なんだけど、今でも少し形を変えて実際にありそうな事件ですよね。
そして毎回定番のカールが痛い目に遭わされるシリーズ、今回は無いのかと思っていたら、ある人物に催涙スプレーをお見舞いされちゃいました。
ちょっと弱い感じだけど、いつものやつがあって良かった(笑)
この事件はアサドの異動期限の一週間の間に起こった出来事。
最終的にコンビが解消されてしまうのか、それとも・・・
第5弾以降は役者が変更になる
今回はローセが怪しい人物に襲われたり、アサドが感情的な行動をとったりと、カール以外の特捜部Qのメンバーに危機が迫る展開になる。
今作を含めて、今までの全4作品の中では一番見応えがありました。
以下公開順。
4作目 『特捜部Q カルテ番号64』(今作)
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ところで、次回以降の映画化作品で役者が変更されます。
理由はどうやら原作者の意向のようです。
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