『特捜部Q カルテ番号64』あらすじ・感想 | 人格者アサドが感情をむき出しに!

映画化第4弾ともなれば、あまり馴染みのない北欧作品であっても慣れてきて自然に楽しめるようになってきた。
今回は冒頭で衝撃的な事実が発覚!
何とアサドが他の部署に異動する事になったというじゃないですか。

ローセは悲しんでいるけど、カールは相変わらず不愛想な態度で無関心を装っている。
心の中では絶対に行って欲しくないのだけど、不器用だから態度に出せない。

そんな中学生のようなカールの態度に、「5年も一緒にいたのに、あなたという人は・・・」と完全に呆れているアサド。
カールは年齢的にイイ年のオッサンなんだけど、まあこういう性格なんだから仕方ありませんね。

『特捜部Q カルテ番号64』の詳細情報
  • 公開年  : 2018年
  • 上映時間 : 1時間 59分
  • 製作国  : デンマーク・ドイツ
  • 監督   : クリストファー・ボー
  • キャスト : ニコライ・リー・コス / ファレス・ファレス / ヨハンネ・ルイーズ・スミット / ソーレン・ピルマーク  他

『特捜部Q カルテ番号64』あらすじ

未解決事件を専門に扱う部署・特捜部Qが担当する事になった今回の案件は、とあるアパートで発見されたミイラ化した遺体にまつわる事件。

数日後に他部署への異動を控えたアサドと共にカールは捜査に乗り出す。

【見どころ】カールとアサドがコンビ解消の危機

  • 前作で鬱気味だったカールに破天荒さが戻って来た
  • いつも冷静なアサドが感情をむき出しにして激怒
  • 今回はローセにも活躍の場がある

【登場人物 / キャスト】特捜部Qメンバー全員が活躍

  • カール・マーク(ニコライ・リー・コス)
    過去の仕事の出来事が原因でPTSDを抱えている刑事。
  • アサド(ファレス・ファレス)
    シリア出身のイスラム教徒の刑事。
  • ローセ(ヨハンネ・ルイーズ・スミット)
    最近活躍の場が増えてきた美人秘書にして、本人も警察官。

感想(ネタバレ含む)実在したスプロー島の女子収容所が題材

前作では鬱っぽい感じだったけど、今回のカールは完全ではないにしろなんとか立ち直った様子。

アパートでミイラ化した謎の遺体が3体見つかったと聞くと、他の刑事の担当なのに無理やり特捜部Qの案件にしてしまう。
ひとたび事件となると強引な行動をとる性格が戻ってきましたね。
前回はちょっと大人しかったけど、今回のカールは期待できそう。

今回の事件のカギを握るのはスプロー島の女子収容所。
いわゆる不良少女たちが親元を離れて収監される更生施設。
ここは二十世紀に本当に実在していた場所で、本人の意思に反して強制的に不妊手術が施されていたという恐ろしい施設。

優生思想に基づき不良の烙印を押された女性達にこのような処置を施していたというのが驚きですね。
しかもこのような思想は一時世界中に蔓延していて、日本も例外ではなかった。

優生思想とは、劣った遺伝子を後世に残してはいけないという考え方。
精神・知的障害は子に遺伝すると考えられ、そのような女性達に強制的に不妊手術を実施して社会的に負担となる存在を減らそうとする目的があったそうだけど、とんでもなく偏った思想ですな。

今でも白人至上主義と似たような考え方で、優生思想を持ち続けている者たちがいる。
しかも、医師・弁護士・政治家など多岐にわたって存在しているそうな。
今回は、現在でもそんな偏った思想を持っている危険な連中が相手です。

普段は冷静沈着な人格者・アサドが感情を爆発させる

アサドの知り合いの移民の少女が被害に遭った事で、普段は紳士的な男の怒りが爆発!
少女に処置を施した医師を相手に単独で敵地に乗り込んでしまう。

しかしですよ、相手は先述の通り一人ではなく、組織だって思想を共有している宗教団体のような存在。
単独で乗り込んだアサドに危機が迫るんだけど、相棒のカールは一体どこで何をしているんだって話。

その頃カール警部補は何故かフェリーに乗って移動中。
もちろん目的があってフェリーに乗り込んだんだけど、何とも間が悪い男ですね。
最後は力業で無理やり行き先を変更させるという破天荒ぶりを発揮して、何とかアサドの元へたどり着きます。

それにしても、何十年も前の危険な思想を現在でも脈々と受け継いでいる者がいるという衝撃。
歴史の暗部というやつでしょうか。
フィクション作品なのだけど、今でも少し形を変えて実際にありそうな事件ですよね。

そして毎回定番のカールが痛い目に遭わされるシーンが今回は無いのかと思っていたら、ある人物に催涙スプレーをお見舞いされちゃいました。
インパクトが弱い感じだけど、いつものやつがあって良かった。

この事件はアサドの異動期限の一週間の間に起こった出来事。
最終的にコンビが解消されてしまうのか・・・気になるところですが次回作があるのでコンビは続くのでしょうね(笑)

ところで、次回以降の映画化作品で役者が変更されます。
理由は不祥事とかではなくて、どうやら原作者の意向のようです。

次回作 『特捜部Q 知りすぎたマルコ』あらすじ・感想

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映画『特捜部Q カルテ番号64』を配信しているサブスク

今回はローセが怪しい人物に襲われたり、アサドが感情的な行動をとったりと、カール以外の特捜部Qのメンバーに危機が迫る展開になります。
今作を含めて映画シリーズの中では一番見応えがありました。

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