『あの頃。男子かしまし物語』というタイトルの自伝的エッセイが基になっている映画で、原作者は劔樹人。
松坂桃李が演じる主人公は、実在の人物である原作者がモデルとなっています。
※主人公以外の登場人物も基本的に実在の人物がモデル。
『あの頃。』あらすじ
公私ともに失敗続きでやる気のない毎日を送っていた劔(つるぎ)は、友人の佐伯から差し入れられたアイドル・松浦亜弥のDVDを観て全身に衝撃が走る!
そして居ても立ってもいられず飛び込んだ近所のCDショップで店員ナカウチに貰ったアイドルについて語り合うイベントの告知チラシを受け取った事から、劔はハロプロ好きが集まったサークルに参加する事になる。
時は流れ、かけがえのない時間を過ごしていた仲間たちもそれぞれの道を進み始めるが・・・。
【見どころ】“推し活”に年齢は関係ない
- 実話がベースになっている物語
- たった一つの共通点だけで繋がる事ができる最高の仲間達
- “推し活”に関しては全員が本気で行動する!
【登場人物 / キャスト】共通の価値観を持つ仲間は本当に大切
感想(ネタバレ含む)好きで集まった本当の仲間と一緒に熱中できるのは幸せな事
原作者の劔さんはベーシストとして音楽活動もしている漫画家。
奥様はコラムニスト・エッセイストの犬山紙子さん。
この夫妻は共にハロプロ好きだそうです。
学校のクラスメイトや会社の同僚は自分の意志とは関係なく偶然巡り合った関係だけど、この映画の「恋愛研究会。」のメンバーは「ハロー!プロジェクト(通称ハロプロ)」が好きな人たちが自らの意志で集まった仲間。
誰かに決められた関係ではなくて、自分で仲良くなりたいと思って行動を共にするようになった仲間というのは本当に一緒に居て心地良いもので、この関係が永遠に続いて欲しいとさえ思いますよね。
自分と共通点を持っているというだけで親近感が沸くし、この人は悪い人間じゃないと思えるのが不思議です。
同じ趣味を持っている仲間の前なら本当の自分をさらけ出せるし、血は繋がっていないけど家族のような感覚で遠慮せず本気になれる。
最高じゃないですか。
この映画は現実のエピソードをできるだけ忠実に再現しているそうで、コズミンのモデルも実在したそうです。
実際のニックネームはコツミンさん。
ご本人は既に天国にいる訳ですが、映画の中で仲野太賀が演じたコズミンは最後まで明るくコミカルなキャラクターで、ネット上でだけ威勢が良いネット弁慶ぶりも本当に面白かった。
プライドが高いだけの俗にいうヘタレというやつだけど、非常に愛すべきキャラクターです。
中学10年生という表現が良い
映画の中で出てくる「中学10年生」というフレーズが印象的。
年齢的には23歳くらいでしょうか。
まさに「見た目は大人、中身は子供」といった感じだけど、メンバーが口にする「今が一番楽しい」という言葉は現実逃避ではなく本音なのだと思います。
高校や大学を卒業すると本来なら大人(社会人)にならないといけないはずなのに、心はずっと中学生のまま・・・。
普通に考えたら完全にヤバい奴だけど、少年時代の心を持ち続けてずっと何かに熱中し続けている大人というのは、カッコ良いし憧れる部分もあります。
そして学生と違って卒業(引退)するかどうかを自分の意志で決められるというのが大人のメリット。
別に卒業なんてしなくて生涯現役でアイドルを応援し続けても良い訳だし、中学20年生でも30年生でも全然問題ないと思いますよ。
熱中できるものがあるのは幸せな事だし、もしかすると長生きの秘訣なのかも知れません。
映画『あの頃。』を配信しているサブスク
若い頃に同じ趣味を持つ仲間達と出会い、かけがえのない日々を過ごした「あの頃」を懐かしみながらも現在は大人になりそれぞれの道に進んだ「恋愛研究会。」の面々。
とはいえ、一度できた絆は今でも繋がっていて、それぞれがお互いを大切な存在として認識している。
最高やないか、めっちゃ羨ましい!
コズミンも天国から見守ってくれてるはずやで。
実話を基にした青春映画『あの頃。』は複数のサブスク動画配信サービスで視聴できます。
サービス名 | 月額料金(税込) | 同時視聴できる端末数 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
U-NEXT | 2,189円 | 4台 | 31日間 |
Hulu | 1,026円 | 4台 | ✕ |
Amazonプライム | 600円 | 3台 | 30日間 |
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