山田孝之・佐藤健共演『ハード・コア』あらすじ・感想 | 奇想天外な設定の不思議な映画

『ハード・コア』の詳細情報
  • 公開年  : 2018年
  • 上映時間 : 2時間 4分
  • 監督   : 山下敦弘
  • キャスト : 山田孝之 / 佐藤健 / 荒川良々 / 松たか子 ほか

『ハード・コア』あらすじ奇妙なロボットとの共同生活

世間に馴染めずに怪しい政治団体に所属しながら埋蔵金探しのバイトをして生活している権藤右近。
同様にはみ出し者の牛山という男が唯一の親友であり同僚。

ある日、牛山が血相を変えて右近のアパートを訪ねてくる。
牛山に連れられて彼がねぐらにしている廃工場に行ってみると、一体の奇妙なロボットが横たわっていた。

【見どころ】ロボオを作ったのは一体何者なのか

  • ロボオは現代の技術では作る事ができない超高性能ロボット
  • 主人公が所属している怪しい団体の代表は、もしかするとスゴイ人物!?

【登場人物 / キャスト】

  • 権藤右近(山田孝之)
    怪しい政治団体に所属して埋蔵金探しをするアウトロー。
  • 権藤左近(佐藤健)
    兄とは真逆のエリート商社マン。
  • 牛山(荒川良々)
    心優しい性格だけど人と上手く会話が出来ない、右近の同僚。

感想(ネタバレ含む)不思議な結末で終わる変な映画

右近は怪しい政治団体に所属していて、その代表は古文書を元に構成員たちに山奥で発掘作業をさせている。

といっても右近と牛山ともう一人の男(空気キャラ)という三人のみ。
後は代表の金城とナンバー2で唯一の幹部・水沼。

古文書をどこで入手したのか分からないけど、代表は埋蔵金を発見したらそれを元手に若者たちに自分の考えを説いて世直しをする同志を増やそうという魂胆。
街頭で演説して自分の考え方を訴えても、今は誰にも見向きもされない。
だからこそ資金が必要という事でしょうか。

代表は武士道精神を重んじるご老人。
その弟子の水沼は、埋蔵金なんて本当にあるのか半信半疑だけど代表の思想には共感しているので付き従っている。

右近はどうしようもない自分を拾ってくれた代表と水沼に感謝している様子だけど、牛山は彼らの政治思想に共感しているのかどうかはよく分からない。
実は牛山は四国の旧家出身だけど、家を飛び出しそのまま廃工場に住み着いてしまった変な男。

実家にいた時のエリート教育のプレッシャーでおかしくなったのか元々なのか、うまく喋れない理由はよく分かりませんが、家出して街を彷徨っていた時に政治団体に拾われたみたいです。
ちなみにもう一人の男は最初しか出てこなかった影の薄い人物。

高性能ロボットと家族になる

そんな感じで彼らは週一回のペースで穴掘りをして月7万円の報酬をもらって生活しているが、牛山命名のロボオを発見した時から日常に変化が生じる。

まあそりゃ昭和風の外見だけど最先端企業でもたどり着けない領域の技術が使われている高性能ロボットですからね。
そもそも一体ロボオは誰が制作したんでしょうか?
その辺の描写はなかったですが、どこかの天才科学者が廃工場で秘かに色々とやっていたんでしょうね。

弟の左近に対してロボオは友達だから悪用は許さんとクギを刺す右近。
エリート商社マンで一応はまともな社会人の弟に対して、たとえ人間ではなくてもロボオは家族だと主張する兄。

クラスに一人、いや、一学年に一人くらいの割合でこういう変わり者っていますよね。
おそらく兄を反面教師にして努力の末にエリートになったのが弟なのでしょう。

いつの間にかロボオも埋蔵金発掘作業に加わりますが、水沼は当初ロボオの事をコスプレをした人間だと思っていた。
ロボオに面を取れと迫る水沼に対し、そんな事はどうでも良いと代表が言い放つ。

さすが代表、大切なのは外見ではなく心だという考えですね。
ロボオが思想に共感しているかどうかは謎だけど。

見た目がいかにもロボット然としているから逆にコスプレと思うんですかね?
これが最新の映画に出てくるスマート体型のロボットなら周囲の印象も違ったかもしれない。

何の目的で作られたのか全く説明が無いので分からないけど、右近と牛山はロボオとは完全に家族として接する。

後日、ロボオは空も飛べることが判明。
ますます何の為に作られたのか意味が分からない。

ロボオが埋蔵金を発見!

この作品はどういう結末になるのか全く読めなかったのですが、左近がある事に気付き兄にそれを試すようにアドバイスをすると、ロボオがあっさりと埋蔵金を発見。

しかし代表や水沼には黙ったままにしておいた方が良いと判断し、左近が商社マンとして培ったコネを最大限に利用して換金担当に。

左近がしばらく留守にしている間に右近は水沼の娘と深い中になるんだけど、この娘がとんでもない女で父親である水沼自身もあきれている様子。
娘との仲は水沼に秘密にしていた右近だけど、ある夜、アパートに水沼が電撃訪問。

バレたと悟った右近だったが、実は水沼は全く違う理由で訪れていた。
思わず「お父さん!」と呼んでしまった右近。
でも水沼はそんな言葉に構っている余裕がない。

何か重大なことが起きたみたいです。

水沼は大きなスーツケースを持って来て、隠すように指示。
いいか、絶対に開けるなよ。

もしかして前振りでしょうか!?

実際に中を開けた者はいなかったが、開けずに中身をスキャンできちゃう者が約一体。

『ハード・コア』を配信しているサブスク

誰も知らないような映画を自分だけが知っていると謎の優越感に浸ることが出来る。
まあ私だけかもしれませんけど(笑)

『ハード・コア』は山田孝之や佐藤健が出演しているのにあまり知られていない作品だと思います。

サブスク(定額制)動画配信サービスには有名俳優が出演しているのに知らない人が多い作品が数多くあるので、話のネタにそういう作品を探してみてはいかがでしょうか。