『水曜日が消えた』あらすじ・感想 | 月曜日はツンデレ

『水曜日が消えた』の詳細情報

公開年  : 2020年
上映時間 : 1時間 44分
監督   : 吉野耕平
キャスト : 中村倫也 / 石橋菜津美 / 中島歩 / 休日課長 / 深川麻衣 / きたろう ほか

『水曜日が消えた』登場人物(キャスト)

7人の“僕”(中村倫也)
小学生の時に交通事故に遭い、曜日ごとに毎日人格が入れ替わる後遺症に苦しむ青年。

一ノ瀬(石橋菜津美)
7人の人格全てを知る“僕”の幼馴染み。

瑞野(深川麻衣)
図書館司書。

高橋(休日課長)
月曜日の友人、バンド仲間。

新木(中島歩)
安藤の教え子で新任の医師。

安藤(きたろう)
事故の直後からずっと“僕”を見守る担当医師。

あらすじ | 7重人格の青年

子供時代の交通事故の後遺症で一人の身体に曜日ごとに入れ替わる複数の人格を持つようになった“僕”の中で異変が起こる。

ある朝、“火曜日”が目を覚ますと、いつもとは違う周囲の様子に違和感を覚える。
人格が入れ変わらないまま“水曜日”を迎えた事に気付いた“火曜日”は様々な初体験を満喫するが、彼の身体の中で異変が生じ始めていた。

感想(ネタバレ含む) | 問題児の“月曜日”

曜日ごとに人格が入れ替わるので、眠りについて次に目覚めた時には一週間が経過しているというローテーション。

例えば4月1日が火曜日だとしたら、次に火曜日の人格が目覚めるのは4月8日。
つまり一人一人の人格には普通の人の7分の1の時間しか与えられていない。

そして多重人格は身体を共有していても、記憶の共有はしない。

釣り付きのアウトドア派だったり、絵が好きだったり、曜日それぞれの人格が個性的な訳ですよ。
作品内で主に出てくるのは、全ての曜日の中で地味だけどしっかりしている性格の火曜日。

他の曜日から宅急便の受け取りとか、ヤンチャした翌日の後処理とかを押し付けられている。
一つの身体をみんなで共有しているので、火曜日は他の6人の人格が散々やりたい放題した後のメンテナンス担当ですかね。

やりたい放題といってもアウトローな感じの“月曜日”以外は、みんな普通に週に一度しか訪れない一日を満喫しているだけで特に害はなさそうに見えるけど。

主人公はどうやって生計を立てている?

そもそも、“7人の僕”は一戸建てで暮らししているのだけど、資産状況はどうなっているのか。

当時の事故で一緒に車に乗っていた両親は他界したみたいで、唯一の生き残りが“僕”だけど、今住んでいる家はどうしたのかという話ですよ。

月曜日は音楽好きの遊び人、火曜日は地味な性格で無趣味で通院担当なので働いていない。
どうやら他の人格が収入を担当している模様。

水曜日・・・スポーツインストラクターなどをしているらしい。
木曜日・・・雑誌に連載を持つイラストレーターらしい。
金曜日・・・植物好きの穏やかな人格、もしかすると植物関係の収入があるのかも。
土曜日・・・ゲームの達人、オンラインゲームでの世界ではヤリ手らしい。
日曜日・・・釣りが趣味みたいだけど、収入源になっている感じはない。

日曜日はただの遊び人の可能性が高いですね。
月曜日とは別の健全な意味で。

水・木は週1ペースだけどお金を稼いでいる感じ。
金曜日はよく分からない、園芸好きの変人疑惑。
土曜日はアプリ開発もしているらしい。

まとめると週に3~4日働いて、残りの日はそれぞれ自由に過ごしているみたい。

そんなので家が持てるのか・・・もしかすると一戸建てを賃貸で借りているのかも!?

原作ノベライズ小説では両親の遺産があるらしいけど、映画ではその辺の説明が無かった(気がする)。

あと、どうやら病院から補助金を受け取っているみたいだけど、これは解離性同一性障害(多重人格)のモルモット的な立場になる引き換えの対価でしょうか。

水曜日が消えた

7人の人格のうち、水曜日が消えてしまった。
厳密には火曜日が目覚めると、本来1週間経過しているはずの時間が8時間位しか経っていなくて翌日に目覚めてしまった訳です。

2日連続で同じ曜日の人格が続くという、イレギュラーが発生したという事。

次の週も2日続けて火曜日の人格のままという状況。

さらにその次の週も。

水曜日さんは一体どこに行ってしまったのでしょうか?

消滅したのか、火曜日が無意識に水曜日の人格を乗っ取ってしまったのか・・・
答えは後者なんですがね。

実は他の曜日も消えていた

無意識とはいえ火曜日が水曜日の時間を手に入れたのと同様に、“あの曜日”も自由に過ごせる時間を増やしていた。

一番厄介な性格のアイツですよ。
奴も他の曜日の時間を自分のものにして謳歌していたという事実が発覚。

という事は消えたのは水曜日だけではなかった。

翌日にメモを残すなどして他の人格とは上手くやっていたはずなのに、どうしてこんな事に?

実際のところは他の人格による乗っ取りとかではなくて、脳に異変が生じていたから偶然今みたいな状況になってしまったという事。

そういう訳で一番穏やかな性格の“火曜日”と一番面倒な性格の“あの曜日”との対話がスマホの動画撮影機能を通じて始まるのだけど、この手があったか!

そうですよね、今まではメモでメッセージを残していたけれど動画を残せば、より意図が伝わりやすい。

・・・とはいえ、スマホの画面を通じて他の人格の顔を見るのは変な感じなので(同じ顔だけど)、やはりメモのやり取りの方が無難な気がしてきました。

自分が多重人格を患う立場だったとしたら、他の人格の姿を見るのは勇気がいりますよね。

「コイツ、何してくれてんねん!」
という事を他の人格がやっていたとしても、自分の顔を殴るわけにもいかないし(笑)

最終的にどのような決断を下すのか

病院側の説明によると手術をしないと危険な状態みたいで、決断が迫られます。

医学界では解離性同一性障害(多重人格)はまだ未知の部分が多いらしく、患者が嘘を吐いている可能性を疑う医者がいたり、長期間の観察で多重人格を確信する医者がいたりとケースバイケース。

結局本当の事は当事者にしか分からない、他人と統一性のない症状なのが厳しいですね。

この症状を治療する有効的な薬はないみたいで、精神安定剤を処方する程度だそうです。

個人的には良いイメージのラストだった

世間では賛否が真っ二つに分かれている評価が難しい作品という印象だけど、私自身は納得の行く終わり方で穏やかな気持ちで余韻を楽しみながらエンドロールを観ることが出来ました。
その時に出てくる付箋の内容も楽しいので必見。

他の映画レビューサイトで低評価を付けている人が結構多かったけど、私は面白かったですよ。

この作品には“僕”の幼馴染みと、“ある曜日”の知り合いというそれぞれの立場の女性が登場するのだけど、2人との関係の後日談を知るには映画のノベライズ小説を読む必要があります。
※原作本ではなくて映画の内容を小説化した本です。

『水曜日が消えた』ノベライズ小説(電子書籍・紙の本)

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評価が賛否両論になるという事は、ハマる人はどっぷりハマってしまう作品ともいえます。
私は全体的に優しい雰囲気なところが好きです。

月曜日は破天荒な性格だけど悪い奴ではない、いわゆるツンデレタイプですな。

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