小芝風花主演『実写版 魔女の宅急便』あらすじ・感想 | ジブリアニメのリメイクではなく原作小説がベースです

実写版はスタジオジブリの名作アニメ『魔女の宅急便』ではなく、原作小説をベースにして制作されているとの事なので、アニメ版と全然違うといった感想は少々的外れです。

スタジオジブリは制作に全く携わっていない事から、アニメ版とは切り離して考えた方が良さそうです。

実写版『魔女の宅急便』の詳細情報
  • 公開年  : 2014年
  • 上映時間 : 1時間 48分
  • 監督   : 清水崇
  • キャスト : 小芝風花 / 尾野真千子 / 広田亮平 / 吉田羊 / 筒井道隆 / 浅野忠信 / 宮沢りえ ほか

実写版『魔女の宅急便』あらすじ

掟に従い一人前の魔女になる為の修行の為にコリコの街にやって来たキキは、パン屋を営む心優しい夫婦の家に居候をさせてもらいながら、唯一の特技を生かした宅急便事業を始める。

キキは宅急便の仕事を通じて魔女への偏見で傷ついたり、空を飛ぶ事に憧れる少年とんぼと出会うなど様々な経験を通じて成長していく。

【見どころ】“とんぼ”との関係は実写版の方が良い感じ

  • ジブリのアニメ版ではなく、小説が原作の作品
  • 実写版は東洋風の街が舞台
  • おソノさんの夫のフクオさんは優しくてユニークな人物

【登場人物 / キャスト】実写版はフクオさんの出番が多い

  • キキ(小芝風花)
    13歳で親元を離れて1年間の修行の旅に出るという魔女の風習に従い、コリコの街にやって来た少女。
  • おソノ(尾野真千子)
    コリコの街でパン屋を営んでいる、面倒見の良い女将さん。
    偶然知り合ったキキに空き部屋を提供してくれる。
  • フクオ(山本浩司)
    おソノと共に夫婦で「グーチョキパン」店を営んでいるパン職人。
  • すみれ(吉田羊)
    コリコに店を構えるクリーニング屋さん。
  • とんぼ(広田亮平)
    自作の飛行装置で空を飛ぶことを夢見る科学少年。
  • オキノ(筒井道隆)
    普通の人間である、キキの父。
  • コキリ(宮沢りえ)
    キキの母にして現役の魔女。

感想(ネタバレ含む)実写版の方が原作に近い

アニメ版と実写版は原作が同じなのでやはり比較してしまいますよね。

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アニメ版と同じイメージなのはおソノさんだけでした。
他のキャラクターは全然イメージが違った。

特にとんぼは戦時中の日本人みたいな風貌。

実写版『魔女の宅急便』の舞台は東洋のどこかの国。
明確に日本とは表現されていません。

時代設定は、よく分からない。
クリーニング屋さんの店内には大型のドラム式洗濯機が設置されていたので現代っぽい感じがするけど、時代としては1970年代くらいでしょうか。

もう一つ驚いたのは、この作品の監督は『呪怨』などホラー映画のイメージが強い清水崇。
CGを使用するテクニックも期待されたのだとか。

実写版には原作者の角野栄子もナレーションなどで参加していて、日本昔話風の語り口が特徴的でした。

あくまでジブリアニメ版のリメイクではなくて原作小説を基にして制作された作品であり、実写版の方がより原作に近いのではないでしょうか。

登場当初のとんぼは、キキをライバル視していた!?

アニメ版で登場した時は気軽に女性に声をかける西洋人というイメージだったけど、実写版は日本男児っぽい感じ。

アニメ版トンボに対して、実写版ではひらがなのとんぼという表記の違いが興味深い。

そして自分が苦労して自転車を利用した飛行装置を作っているのに、ホウキに跨るだけで空を飛べるキキに嫉妬しているように描かれていた。

とんぼがアニメと実写では全く別人だったけど、根は優しくてイイ奴なのは共通している。

この映画のコンセプトはキキの成長物語で、コリコに住んでいる同年代の少年少女たちもキキがきっかけでみんな少しずつ成長していきます。

彼女をライバル視していたとんぼも、キキが自転車に乗れないのを目の当たりにして魔女が万能の存在ではないという事に気付く訳です。

キキの口から、
「私が出来ない事が出来る人はみんな魔法使いのように見える。」
という言葉を聞いて、明らかに人生観が変わったとんぼ少年。

こうやってみんな成長していくんですね。

ちなみに万能の魔女がいたとしたら、ちょっと怖いですよね。
そんな人が悪い心を持ってしまうと・・・

この映画に登場する魔女は、キキのお母さんのように薬を作るとかホウキで空を飛べるといった特定の能力しか持っていない事が多いようです。

おソノさんは優しさと厳しさを併せ持っている

一人前の魔女になる修行の為にコリコにやって来たキキを自宅の空き部屋に居候させてあげる事にした優しいおソノさんだけど、宅急便の仕事の依頼がなかなか来なくて暇を持て余しているキキに対して厳しい言葉を投げかけます。

「仕事が欲しいのなら自分で営業活動をする必要がある。」
と、商売の基本を説くおソノさん。

いくら13歳の少女とはいえ、お金を受け取って仕事をする以上は努力が必要であるという事。

このシーンは、おソノさんが自分自身も商売で苦労してきた経験があるからこそのアドバイス。
アニメにはなかった実写版ならではの印象的なシーンでした。

キキにとっておソノさんは、恩人であると同時に人生の師匠といった存在ですな。

それにしても、おソノ役の尾野真千子さんは完全なハマり役。
キャラのイメージにぴったりだった。

おソノさんの夫であるフクオはそんなキキをやさしく見守る存在なのだけど、会話しているシーンがほぼ無くて、ちょっと変人ぽく描かれていたのは何故でしょうか(笑)
心優しい善人なのは間違いないけど、普通に会話をしているシーンを作ってあげたら良かったのに。

たごやま
たごやま

フクオさんは、喜びながら「フフーン♪」とか言っているシーンしかなかった。

アニメ版のフクオさんは飛行船が近くに来たことを知らせるために「おい!」とか短いセリフがあったけど、実写版は本当にまともに話しているシーンが無かったのが残念。

別にしゃべれない訳ではないと思うけど、言葉よりも体の動きで表現するタイプなのでしょうか。

実写版の方が登場シーンが多くて、愛すべきキャラクターといった感じでした。

『魔女の宅急便』の原作小説は大人になったキキも描かれる

アニメ版は原作の1巻、実写版は1巻と2巻をミックスしたような内容。
両方ともキキが修行を開始して1年弱くらいの時期までしか描かれていません。

原作小説は全部で6巻まであり、大人になったキキの事まで描かれています。

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スタジオジブリのアニメ作品は残念ながらネット動画配信サービスでは配信されていませんが、実写版『魔女の宅急便』は複数の動画配信サービスで視聴できます。

アニメ版のリメイクではなくて、原作小説を基に制作された実写版であるという事を念頭に置いて鑑賞して欲しい作品です。

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ジブリアニメ版と比較してしまうと気になる部分が多いけど、原作に近いのは実写版。

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