永野芽郁主演『そして、バトンは渡された』あらすじ・感想 | 原作小説と映画の違いを比較するのも面白い

『そして、バトンは渡された』の詳細情報

公開年  : 2021年
上映時間 : 2時間 17分
監督   : 前田哲
キャスト : 永野芽郁 / 田中圭 / 岡田健史 / 稲垣来泉 / 朝比奈彩 / 安藤裕子 / 戸田菜穂 / 木野花 / 萩原みのり / 中井千聖 / 石原さとみ / 大森南朋 / 市村正親 ほか

『そして、バトンは渡された』あらすじ

血の繋がらない継父と2人で暮らしている高校生の優子は卒業式の合唱でピアノを担当する事になり猛特訓を始める。

一方、泣き虫な事から「みぃたん」と呼ばれる小学生の少女は、実父の再婚相手の梨花を慕うようになり何度も父親が変わる数奇な運命を辿っていく。

優子とみぃたんの物語が交差しながら感動の結末へ向かう。

主要登場人物(キャスト)

森宮優子(永野芽郁)
母親の都合で何度も名字が変わっている高校生。
現在は継父と2人で暮らしている。

森宮壮介(田中圭)
優子と同居している血の繋がっていない継父。
娘には最大限の愛情を注ぐ優しい人物。

早瀬賢人(岡田健史)
優子の高校の同級生で、将来を嘱望されているピアニスト。

みぃたん(稲垣来泉)
早世した実母との思い出がない少女。
父の再婚相手の梨花を「ママ」と呼んで心から慕っている。

梨花(石原さとみ)
秀平と結婚して娘のみぃたんの継母となった女性。
自由奔放な行動を見せつつ、一方でみぃたんを溺愛している。

水戸秀平(大森南朋)
梨花の最初の夫。
みぃたんの実の父親。

泉ヶ原茂雄(市村正親)
梨花が2回目に結婚した夫。
早くに最初の妻を亡くした資産家で、みぃたんの事をとても大切にしてくれる。

感想(ネタバレ含む)優子が真っすぐ育ったのは森宮さんのお陰

原作小説は2018年に発行されて、現在までに累計で110万部以上を売り上げているベストセラー。

卒業間近の高校生である優子と、みぃたんという小学生の物語が交互に差し替えられながら進んでいくストーリー構成。

みぃたんの実父・秀平は自分勝手な男!?

みぃたんは物心が付いた頃には実母が既に亡くなっていたので実父の修平と二人暮らしの小学生。

そんなみぃたんの前に秀平の再婚相手として梨花という女性が現れるのだけど、この梨花がみぃたんとすぐに意気投合してしまうんですよ。

子供は正直ですからね。
突然現れた新しいお母さんが悪い人ではないと見抜いたのでしょう。

そしてしばらく経ったある日に秀平が自分の夢を実現するためにブラジルに移住したいと言い出す波乱が起こります。

この男は家族なんだから当然に自分の夢を応援してくれるものだと信じて疑わない。
しかも何の相談もなく勝手に会社を辞めて、家族全員で移住するつもりでいる。

おいも
おいも

みぃたんの学校とか、どうするんや!?
何の相談もなくそれはアカンやろ。

いきなり、理想のチョコレートを作りたいからみんなでブラジルに移住しようって・・・

秀平という人物は、家族とは常に運命共同体であると考えているクチですね。
さすがに時代錯誤も甚だしい価値観だと思う。
日本国内の他の県ならともかく、ブラジルって・・・。

結局みぃたんに決めてもらおうという事になるのだけど、ここでも秀平はみぃたんは自分の実の娘であるというような事を言い出して正当性を主張しようとする。

血の繋がっている父親を選ぶのか、血の繋がりはないけど心で繋がっている梨花を選ぶのか。

さすがに梨花以外の女性が奥さんだったとしても、一緒に行く事には同意しなかったはず。
いくら家族とはいえ事前に何の相談もなく勝手に大きな決断をされたら、そりゃ不信感も芽生えますよ。

この時の秀平は「男として、父親として」配慮が足りていない部分が多かったように感じる。

たごやま
たごやま

秀平が変な事を言い出さなかったら、みぃたんも数奇な運命を辿らずに済んだのに・・・。

優子の存在が生きがいの継父・森宮さん

優子は数年前に自由奔放な母親が失踪して、母の再婚相手の森宮さんと暮らしている。

この人は秀平と違って優子至上主義の生真面目な人物。
生きる目的が優子の成長を見守る事であり、嫁に出すまでが自分の仕事と自負している。

まあ何というか、過保護気味だけど良い父親です。

何が良いって、本音で物事を言い合える親子関係が素晴らしい。

優子は彼の事をお父さんとは呼ばずに「森宮さん」と呼んでいるのだけど、別に父親と認めていないからではなく愛着を込めた言い回し。

この二人の関係が実に微笑ましい。
森宮さんは自分は父親なのだから優子の世話を焼いて当然という考え方で、優子は「父親ぶられるとウザい。」と言いつつも次の瞬間には笑顔で会話をしている最高の親子。

優子の同級生の早瀬君が「血の繋がりのある親子よりも羨ましい関係」だと言ったのが印象的。

実の親子では話しにくい事でも、優子と森宮さんのような関係なら気軽に言い合えることがある。

結局は血の繋がりなんて関係なしに、信頼関係を築けているかが重要なんですね。

優子が森宮さんと家族になったのは小学校の高学年くらいだけど、中学の頃に母親が失踪してからよくグレずに真っすぐ育ってくれたものです。
これはもうね、森宮さんが父親になってくれたからこそ。

父親が森宮さんじゃなかったら、優子は卒業式でピアノ奏者に選ばれるような子には育たなくて、夜な夜な街を徘徊する悪い子になっていたはず。

それはそうと、森宮さんを演じた田中圭は本当に役にピッタリで最高のキャスティング。

早瀬君に対して「君にお父さんと呼ばれる筋合いはない!」のシーンが最高だった。

でも森宮さんと呼んだら、さらに怒りそうな気がする(笑)

そして、バトンは渡された

この作品は血の繋がりの無い継母や継父が子供をバトンリレーのように育てていく事から『そして、バトンは渡された』というタイトルになったのだと思いますが、バトンを受け取る人がみんな善人なのがポイント。

バトンリレーのメンバーに一人でも悪人が混ざっていたら、間違いなく子供はグレちゃいますよ。

善人から善人へバトンが引き継がれ続けたのは、娘を苦労させないために新しい父親を厳選していた母親の眼力が大きかったのでしょうかね。

最終的に優子とみぃたんの物語が繋がって結末を迎える訳ですが、原作と映画では色々と相違点が多いので見比べてみるのも面白いと思います。

「何でここが変わっているの?」
みたいな部分が違っていたりするので、映画と原作小説で好みが分かれそうな気がする。

原作小説

安田顕が森宮さんと同じような立ち位置の父親役を演じている『私はいったい、何と闘っているのか』も面白い作品なのでぜひ観て欲しいです。

関連記事 『私はいったい、何と闘っているのか』あらすじ・感想

映画『そして、バトンは渡された』を視聴できるサブスク

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