窪田正孝主演『決戦は日曜日』あらすじ・感想 | 選挙戦の裏側を描いた珍しいコメディ作品

『決戦は日曜日』の詳細情報
  • 公開年  : 2022年
  • 上映時間 : 1時間 45分
  • 監督   : 坂下雄一郎
  • キャスト : 窪田正孝 / 宮沢りえ / 赤楚衛二 / 内田慈 / 小市慢太郎 / 音尾琢真 ほか

『決戦は日曜日』あらすじ

衆議院議員・川島昌平の私設秘書として働いている谷村勉は、病に倒れた父・昌平に変わって立候補する事になった娘・川島有美をサポートする事に。

事なかれ主義の谷村は無駄に熱意だけはある世間知らずな有美に振り回されながら、同僚の秘書たちと共に彼女の当選に向けて奔走する。

【見どころ】新人候補と秘書軍団の温度差がスゴイ!

  • 候補者本人の情熱を冷ややかな秘書軍団が徐々にクールダウンさせていく。
  • 後援会関係者が自分達の利権を守る事しか考えていない。
  • 事務的で冷静な秘書軍団の中で唯一、谷村秘書だけが候補者の有美に協力的!?

【主要登場人物 / キャスト】真顔で社会的抹殺を口にする谷村秘書

  • 谷村勉(窪田正孝)
    衆議院議員・川島昌平の施設秘書。
    昌平が病に倒れた事で、後継候補である娘の有美をサポートする事に。
  • 川島有美(宮沢りえ)
    自由奔放で世間知らずだけど、意外と正論を言う昌平の娘。
    父の代わりに衆議院議員選挙に立候補。
  • 岩渕勇気(赤楚衛二)
    代議士の父の意向により、修行の為に川島事務所に派遣されてきた若者。
  • 田中菜々(内田慈)
    川島事務所の秘書軍団の一員。
    ヤバい場面に遭遇した時に、見た事を見なかった事にできる柔軟な性格。
  • 濱口祐介(小市慢太郎)
    川島事務所の秘書たちのリーダー的存在。
    地方議員や地元有力者との折衝を担当しているヤリ手。
  • 向井大地(音尾琢真)
    川島事務所の秘書の中では谷村の良き先輩。

感想(ネタバレ含む)実際の政治の裏側ってこんな感じなのかな

立候補表明から投票当日までを描いた社会派コメディ。

こういう作品は意外とありそうでなかった気がする。
行動に結果が伴わないどころか、逆効果だったりするところが政治の世界の特殊性を物語っていて面白かった。

政治の世界では油断している時に発した一言が命取りになる。

この作品に登場する候補者は失言どころか、迷惑ユーチューバーに蹴りを入れている場面をネットに晒されていましたけどね。

立候補するからには24時間ずっと気を抜いて良い瞬間なんて無いという事ですよ。
政治家って大変な仕事ですな。

立候補者は熱意があって夢や理想を語るのだけど、秘書など周囲の人間は冷めているというか事務的な対応に終始しているのがリアリティを感じる。

政治の世界の舞台裏って本当にこんな感じなのかも知れません。

世襲議員は操り人形!?

病に倒れた父に代わって不本意ながらも立候補を決断した有美だけど、表向きは父が望んだ事とされていても、実際のところは地元の有力者や地方議員が今まで通りに甘い汁を吸うためのお飾りとして祭り上げられただけ。

どこの馬の骨とも知らない人間を立候補させるよりも、コントロール下に置く事ができる人間を祭り上げた方が今まで通りの利権を維持するのに好都合というね・・・実に恐ろしい。

世襲議員が全員そうという事では決してありませんが、身内が後継者になるという事は様々な意味で「今まで通り」という事になるのでしょう。

実際に現在の日本の政治家をみても、世襲だらけですからね。

一度立候補の意思を表明してしまったら最後、立候補の取り消しなどは後援会や地元の市会議員たちが絶対に許さない。

彼らは自分達の利権を守ることを第一に考えている腹黒い連中であり、
「お前は俺たちの言う事を大人しく聞いていればいいんだ!」
というような態度で接してくる。

しかも秘書たちが有美を庇うのかと思いきや、彼らも有美が当選してくれないと失職する事になるので淡々と選挙のサポートをする事に徹するという四面楚歌状態。

最後の手段として有美が、表に出ると非常にやばい内情をマスコミにバラそうとすると、そんな事をしても否定する方法はいくらでもあり、逆にあなたの黒歴史を公開して政治的だけではなく社会的にも抹殺しなければならなくなると脅す谷村秘書

おいも
おいも

谷村君、クールな顔でメチャクチャ恐ろしい事を言うやん。

「僕だってこんな事をしたくないんですよ、大人になりましょうよ。」
と腹黒さを持つように説く「事なかれ主義」の秘書。

ここで黒く染まってしまうのか、信念を貫き通すかで政治家としての真価が問われます。

自分の理想を実現する為には時間がかかるという事

有美の場合は世襲候補だから、周囲のスタッフや後援会などが全て父親の時代の人達ばかり。

こういう人たちが政治の世界で本当にやりたい事をやろうと思ったら、少しずつ秘書などを自分の選んだ人材に交代させて、後援組織も新規開拓をするなりして自分の味方を増やさなければならないと思う。

とはいえ、まずは選挙に当選しなければならないので利用できるものは利用して、議員になってから徐々に経験を積んで力を付けていくしかない。

新人の間は周囲の操り人形に甘んじながらも、機が熟すのをしたたかに待てる忍耐力がある人が後の世に名を残す政治家になるのでしょうね。

周囲の黒い勢力に取り込まれてしまうか、自分の時代が来るのを静かに待てるか。

甘い汁の誘惑というのは並大抵の精神力では抗えない気がします。
私なら絶対に無理。

周囲の黒い連中は良く言えば「必要悪」だけど、本当に日本を変えたいと思っている政治家にしてみたら「邪魔者」でしかない。

日本を変えるための政治ではなくて、利権を守るための政治。
そりゃいつまで経っても日本が低迷を続ける訳ですな。

いつか待っていれば、本当に日本を変えてくれる人が現れますかね!?
強烈なカリスマ性を持った人が出現したら世の中の雰囲気も変わりそうだけど、今の選挙制度や政治システムのままでは難しいかな。

投票率が低い事を喜ぶ政治家(既得権益を守りたい連中)の鼻を明かすには、とにかく有権者が可能な限り投票に行く事だと思います。

政治の世界を舞台にした映画といえば、中井貴一主演の『記憶にございません!』という作品が面白い。

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※頭を負傷して記憶喪失になった悪徳総理大臣が主演のコメディ。

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