大泉洋・松田龍平共演『探偵はBARにいる』あらすじ・感想 | ハードボイルドと無気力の絶妙なコンビ

『探偵はBARにいる』の詳細情報
  • 公開年  : 2011年
  • 上映時間 : 2時間 5分
  • 監督   : 橋本一
  • キャスト : 大泉洋 / 松田龍平 / 小雪 / 西田敏行 / 松重豊 / 波岡一喜 / 田口トモロヲ / 高嶋政伸 ほか

『探偵はBARにいる』あらすじ

札幌市の繁華街ススキノのバーを拠点に活動している探偵と無気力な相棒のハードボイルドミステリー。

いつものようにバーで酒を飲んでいた探偵に、コンドウキョウコと名乗る謎の人物から仕事を依頼する電話。
そこから様々な過去の殺人事件が繋がっていき、最後に一本の線となる。

【見どころ】大泉洋と松田龍平の名コンビ

  • 探偵はハードボイルドを気取っているけど完全に三枚目キャラ
  • 相棒の高田は普段やる気がないけど、バトルになると空手師範代の実力を発揮する

【登場人物 / キャスト】

  • 探偵(大泉洋)
    ススキノのバー「ケラーオオハタ」を拠点に活動する私立探偵。
  • 高田(松田龍平)
    普段は北大農学部助手をしている、探偵の相棒。
  • 沙織(小雪)
    高級クラブ「コンチェルト」のママ。
  • 霧島敏夫(西田敏行)
    霧島グループ社長。
  • 相田(松重豊)
    桐原組の若頭。
  • カトウ(高嶋政伸)
    桐原組の敵対組織である花岡組の関係者。
  • 松尾(田口トモロヲ)
    北海道日報の記者。

感想(ネタバレ含む) | 過去の事件で次々と浮かび上がる疑問

この作品の主人公は名前がなく、普通に周囲から探偵と呼ばれている。

職業柄、実名を名乗らない主義なんでしょうか。

知り合った相手に行きつけのバー「ケラーオオハタ」の電話番号が書かれた名刺を渡し営業活動。

仕事の依頼は店の黒電話にかかってきて、マスターから受話器を渡される。
人柄は普通に酒好き女好きで、交友関係も広く、地元の老舗ヤクザ桐原組とも組長の娘の行動報告の仕事を請け負っている関係で定期的に会っていて情報交換もしている。

探偵の相棒で北大農学部の助手をしている高田はいつも眠たそうでヤル気が無さそうに見えるが空手の師範代。
愛車は超オンボロ車だが本人は気に入っていて買い替えようとしない。

車の運転免許を持っていない探偵の足代わりでもある。
そして高田にとっては探偵が唯一の友人。

謎の女・コンドウキョウコからの依頼

今回探偵に依頼された内容は、南という弁護士の事務所に行き、ある質問をして反応を確かめて欲しいという依頼。

質問によってどういう反応を示すのかを確認して報告して欲しいとの事。
この時点で怪しいですね。
コンドウキョウコという人物は何かを探っている様子。

とにかく依頼を受けた以上、南の事務所で言われた通りの質問をして反応を確かめる。

事務所を後にしてすぐ、ガラの悪い連中に襲われて雪の中に生き埋めにされる探偵。

この作品はシリーズを通して、探偵が怖いお兄さん達に襲われるのが定番。
逆に考えると、調査対象がそういう業界の関係者が多いともいえる。

怪しい連中と鉢合わせ

南に復讐するために事務所の前に行くと、探偵を襲った連中がいた。
どうやら彼らは花岡組系の右翼団体のようです。

色々探っていくと右翼系の思想を教え込む道場に行き着く。
そこで探偵を生き埋めにした奴らと鉢合わせ。

必然的にバトルが勃発するが、最後は何とか高田の車のエンジンが掛かって逃げ延びる。
探偵は奥歯が折れて、高田は右鎖骨骨折。
なのに二人は日常茶飯事のように大爆笑。
何となくこのコンビは、ルパンと次元みたいな雰囲気ですな。

再び、コンドウキョウコからの電話

とにかくコンドウキョウコの依頼に沿って行動する探偵だけど、その度に痛い思いをさせられる。

分かっているのは怪しい連中が関係しているという事と霧島敏夫という人物。

霧島敏夫さん、正義感の強い善人なんですよ。
街で暴漢に襲われていた女の子と助けようとして、不幸な事になったのが一年前。

ここから色々と繋がっていきます。

探偵業は毎日が命懸け

仕事柄ヤバい連中と関わる事も多い探偵だけど、高田と二人でいる時でも大抵は大泉さんが演じる探偵ばかりが痛い目に遭う。
松田龍平が演じる高田の分析では・・・「キャラじゃね?」

周囲に悪態をつきまくる探偵と、ぬぼーッとした雰囲気の高田。
怖いお兄さん達がどちらを殴るかといったら、そりゃ口が悪い方ですよ。
ある意味では探偵の自業自得。

続編を見ていると、探偵が先制攻撃をして返り討ちに遭う事が多い。
いつも高田と二人しかいないのに、十人くらいの相手に喧嘩を売るんだから当然だけど。

全員を倒そうというのではなくて、とりあえず殴って相手を油断させた隙にまずは逃走を試みて、高田のオンボロ車で逃げるというのがお決まりのパターン。
でもこの車、エンジンがなかなか始動しない。
探偵は免許が無いので、ただただ助手席でハラハラしながら見守るしかない。

なぜか高田は車を頑なに買い替えようとしないし、ある時は買い替えたと嘘をつく。
そして結局いつものようにエンジンがかからない。

腐れ縁の桐原組の若頭は、探偵の事を完全にオモチャだと思っている。
情報提供をする前に、まず探偵を危険な目に遭わせて遊ぶ(笑)

いくつかのお決まりのパターンが、この作品の魅力の一つです。

次回作 『探偵はBARにいる ススキノ大交差点』あらすじ・感想

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