
『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』登場人物(キャスト)
あらすじ
イタズラに青春の全てをかけている高校生と、彼らの住む町に駐在として赴任してきた大人げない一人の警察官によるイタズラの応酬合戦。
【見どころ】ガキのイタズラに本気で報復する大人げない警察官
1970年代だからこそ許されたイタズラ合戦を実話を基にして映画化。
高校生のイタズラに国家権力を駆使して報復する駐在が面白すぎる。
感想(ネタバレ含む)精神年齢中学生の男・駐在
1979年(昭和54年)の栃木県の小さな町が舞台。
ワルガキ高校生軍団の主要メンバー・西条が、新しく町に赴任してきた駐在に原付のスピード違反で捕まった事が発端となり、軍団の頭脳・ママチャリが様々なくだらない作戦を考案してイタズラを仕掛けていく。
高校生のイタズラに対して、同じ目線で同レベルの仕返しをする駐在。
他人に被害が出ていないので大目に見ては貰えるものの、相手は国家権力。
ママチャリ達は何度か手錠をかけられている。
その都度、駐在所に先生や保護者やらが謝罪に来て事なきを得るの繰り返し。
ネットのブログで掲載されていた実話を元にした小説がこの映画の題材。
という事は、実際にこんな駐在さんが居たという事なんでしょうか?
目には目を、イタズラにはイタズラを!
巡回中で無人の駐在所にSM雑誌を置く、とんでもない悪臭がする雑巾のイタズラなんかは可愛いものだけど、自転車で追いかけてくる駐在に向けてロケット花火を撃ったりするのは現在なら確実にヤバい。
まだ日本全体が大らかな時代だったという事ですかね。
バブルが始まるの10年くらい前の話。
対する駐在もママチャリ達をパトカーに乗せて峠に連れて行き、そのまま置き去りにしてしまう非道な男。
原作では元暴走族の総長だったみたいですが、映画ではその描写はありません。
ちなみに奥さんは元レディースである事が作中で描かれ、当時既に警察官だった駐在が奥さんを抜けさせる為にレディースのメンバーに袋叩きにされるシーンがある。
その事が原因で左遷されて、ママチャリ達の町の駐在になったという。
入院中の少女の願い
ある日、スケベな西条がバイクを運転中に女の子のスカートの中を覗こうとしてガードレールに激突して骨折し入院。
見舞いに来たママチャリ達に夏祭りの日にある物を盗んで欲しいと依頼する。
(扉の向こうでこっそり駐在が聞き耳を立てているが見つかって退散)
最初はイタズラのレベルを超えていると断るメンバー達だったが、本当の理由を知って心が動く。
もうこの時点で西条は骨折しているので基本的に病院で待機。
戦力として使い物にならないので、実行犯はママチャリ達他のメンバー。
綿密に作戦を立てた末に当日を迎える。
駐在もワルガキ達が何かを企んでいる事を察して祭り会場に急行!
ママチャリ達は、話し出すと止まらない職人の棟梁との会話を無理矢理中断して作戦通りに目的のモノを盗み出したまでは良かったけど、そこに駐在が到着。
作戦の実行が危うくなったと思ったが、他のメンバーが駐在の気を引いている内にママチャリ達数人がその場から離脱。
ついでに駐在の自転車を蹴り倒していく事も忘れない(笑)
高校生達は複数人いる事を生かした見事な連係プレー。
駐在はいつも一人だから分が悪いですね。
駐在はパトカー以外にはいつも自転車に乗っているけど、出来ればバイクを導入して欲しいところ。
小さい町だからパトロールを含めて移動は自転車で事足りるという感じなんでしょうか。
しかし目的のモノを盗んだものの、勝手に行うと違法行為になってしまう。
まあ盗む時点で違法なんだけど。
そんな事お構いなしのママチャリ達の前に、またしても駐在が登場!
ママチャリ達と駐在の対決はどちらに軍配が上がったのか。
というより、どんな結末に!?
といった内容なのですが、昭和って色々な意味で今とは全然違ったんですね。
あの時代に生まれていたら・・・と考えてしまうくらいにちょっと羨ましい。
この作品の脚本を担当したのは福田雄一。
残念ながら、映画の続編は作られなかった
今回の騒動は最後はイイ感じに終わったけど、映画はこの1本のみで続編は制作されていません。
700日の攻防の中で108日間が映画で描かれました。
もうさすがに10年以上経っているので、続編を作るとしたらキャストは一新される可能性が高そうですね。
むしろ、一から作り直した方が良いかもしれない。
原作ではママチャリの自転車がプールに浮いていたり、他にも色々な悪戯やキャラクターが出てくるのでぜひ続編を作って映像化して欲しかったけど残念。
『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』を配信しているサブスク
「Amazonプライムビデオ」と「U-NEXT(ユーネクスト)」は幅広い制作会社の作品を配信しているので、様々な映画を思う存分楽しみたい場合はどちらかに入会しておけば間違いありません。
他の動画配信サービスは独自コンテンツに力を入れ過ぎていたり、自社傘下の制作スタジオの作品がメインだったりとラインナップが偏っている印象を受けます。