ワイスピの監督作品『ワイルド・ストーム』あらすじ・感想 | 嵐の中を現金輸送車が疾走!

『ワイルド・ストーム』の詳細情報
  • 公開年  : 2018年
  • 上映時間 : 1時間 44分
  • 製作国  : アメリカ合衆国
  • 監督   : ロブ・コーエン
  • キャスト : トビー・ケベル / マギー・グレイス / ライアン・クワンテン / メリッサ・ボローナ 他

『ワイルド・ストーム』あらすじ | 災害を利用した武装強盗団が襲来

アメリカ西海岸に史上最大級の大型ハリケーンが迫る中、災害のドサクサに紛れて財務省の施設に保管されている廃棄予定の現金の強奪を企てる武装集団が侵入し施設が占拠されてしまう。

【見どころ】廃棄予定の古い紙幣を狙うという発想

犯人は廃棄予定の紙幣を狙うという良い所に目を付ける頭のキレる人物。
計画が成功すれば大金持ちになれるけど、主人公たちがしぶとく妨害。

うんどん
うんどん

事前に保安官も買収済みで計画は完璧なはずなのに、あの気象学者め!

犯人目線で映画を観ていくと、主人公たちが憎たらしくなってくる(笑)

【登場人物 / キャスト】

  • ケーシー・コービン(マギー・グレイス)
    廃棄予定の紙幣の輸送を担当している財務省の職員。
  • ウィル・ラトリッジ(トビー・ケベル)
    災害用特殊車両ドミネーターでハリケーンの調査をする気象学者。
  • ブリーズ・ラトリッジ(ライアン・クワンテン)
    町で修理屋を営むウィルの兄。
  • コナー・パーキンス(ラルフ・アイネソン)
    裏で紙幣の強奪を計画していた、ケーシーの同僚。
  • ジミー・ディクソン保安官(ベン・クロス)
    パーキンスに買収された悪徳保安官。

感想(ネタバレ含む) | ハリケーンの威力が桁違いすぎる!

ハリケーンが迫る中、住民たちが避難した街中を横切りながら廃棄予定の古い紙幣を満載したトレーラーが財務省の処理施設に到着。

この紙幣を狙って悪党たちが時間をかけて事前にシステムをハッキングする等して、綿密に強奪計画を練っていたという訳です。

しかも首謀者は財務省の職員でもあるラルフという男。
内部事情に詳しい人間の犯行なので、なかなか防ぐのは難しい。

ラルフは極力死人を出さない方針みたいで、職員たちを一か所に閉じ込めて監視。

ラトリッジ兄弟

事件が起こっている事など全く知らないケイシーが迎えに行ったのはブリーズ・ラトリッジという修理工。

その時にハリケーンに備えて窓に板を打ち付けていた弟のウィルとも知り合う。
幼いころに巨大ハリケーンで父を亡くしているラトリッジ兄弟。
弟のウィルは気象学者となり、兄のブリーズは街で修理屋を営んでいる。

ウィルが乗っている連邦政府所有の災害用特殊車両・ドミネーターというのがスゴイ車。
銃撃されても戦車並に頑丈かつ各種ハイテク機器を搭載している車両で、一台いくらするんでしょうね。
こんな車に乗っているくらいだから彼も連邦政府の職員でしょうか?
肩書は気象学者であるという事しか分からない。

ブリーズを連れて財務省の施設に戻ったケイシーは、異変に気付く。
彼女に気付いた侵入者たちと銃撃戦になり、ブリーズを残してマギーはその場から離脱。

最初は酒におぼれて堕落した男なのかと思ったけど、とっさにケイシーを庇って自分が身代わりになるブリーズ。
実はアフガニスタンに行った経験のある元軍人。
ただの飲んだくれじゃなくて一安心。

ブリーズは人質になってしまったけど、ケイシーは街に戻ってウィルと合流して、そして地元の警察署に駆け込む。
これでようやく味方が増えると思ったら、保安官も買収されていてアチラ側だったというオチ。

古い紙幣をシュレッダーにかけるなら奪ってやろうというラルフの考えに同調した悪徳警官。
こんな安月給で毎日危険な仕事をしてられるか、と思ってお金に目が眩んじゃったんでしょうか。

銃を向けられてマズイ状況だったけど、ケイシーが一瞬のスキをついて素早い動きで床に落ちていた銃を拾う。
財務省の職員て、そういう訓練も受けているんでしょうか?
現金を扱う職種なので、もしかすると警備訓練とかもしているんですかね。
とにかく彼女の活躍で危機を回避してドミネーターに乗り込み、その場から離脱に成功。

警察官たちが強盗団に買収される

ラルフ側は金庫の扉の解除コードを唯一知っているケイシーが必要なので執拗に追跡してくる。
保安官の部下たちもラルフに買収されて悪徳警官と成り下がっている。
一人当たり2000万ドル貰えると言われてあっさり寝返る部下たち。

うんどん
うんどん

何やってんねん、正義の心は何処に行ったんや!
しかし日本円でウン十億円か・・・しかも古い紙幣だから証拠が残らない。
ちょっと考えさせてもらっても、よろしい?

ハリケーン後に住民が戻ったとしても、警察さえも信用できないカオスな街になってしまった。
ちなみに保安官はラルフに撃たれて退場済み。

それにしても600億ドルって日本円に換算すると、6兆円以上という事。
そりゃ警官たちに一人2000万ドルを気前良くあげると言いますわ。

私もあの状況で警官の立場だったら・・・もちろん頂きますよ。
だってウン十億円ですよ!?
まあゲスい話はこの辺にしておいて、ケイシーがやつらに捕まっちゃいました。

強盗団はケイシーにセキュリティを解除させた金庫から現金をトレーラー3台に積み込み、施設からどこかに向かい出発。
ちょうど台風の目に入ったタイミングで晴天が一時的に広がっている。

この映画は悪者側が不利な状況になる

ここからが他の映画と違うところ。
車が3台あれば2台は悪者側が操るのが通常のパターンなのに、主人公側が2台のトレーラーを乗っ取り悪者が乗る1台を挟み撃ち。

「オラオラ、観念せんかい!」
と言わんばかりに左右からプレッシャーをかけるラトリッジ兄弟。
さらに後ろからは巨大ハリケーン。
最後はなんだかラルフが気の毒なようにも感じましたが、こういう展開も新鮮で面白かった。

ところで、ケイシーの同僚のモレノがどうなったのか気になります。
撃たれちゃいましたが、やはり力尽きてしまったのか・・・
あの後に洪水も来たから流された可能性も。

まあ、みなまで言うなという事なのでしょうか。

ところで、この作品のロブ・コーエン監督は『ワイルド・スピード』第1作目の監督。
2作目以降は他の監督なんですけどね。

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