『フリー・ファイヤー』あらすじ・感想 | セリフの応酬を楽しむ舞台演劇のようなコメディ

この作品に対する世間の評価は低いのだけど、個人的にはメチャクチャ面白かった。

アクション作品のつもりで観賞してみたら思っていたのと違ってガッカリしたという人が低評価を付けているのかも知れませんね。

この作品はセリフのやり取りを楽しむコメディ映画なので、舞台演劇に近いかも知れない。

それと吹替え版で観た方が圧倒的に楽しめると思います。

もし字幕版を観てつまらないと感じた人は、今度は吹替え版で鑑賞してみてください。

『フリー・ファイヤー』
  • 公開年  : 2016年
  • 上映時間 : 1時間 30分
  • 製作国  : イギリス
  • 監督   : ベン・ウィートリー
  • キャスト : ブリー・ラーソン / シャールト・コプリー / アーミー・ハマー / キリアン・マーフィ / ジャック・レイナー 他

『フリー・ファイヤー』あらすじ

舞台は1970年代。

誰も居ない廃工場でギャング同士の武器取引が行われていた。

しかし交渉が決裂し、壮絶な銃撃戦が勃発する。

【見どころ】敵味方関係なく罵り合う男達

  • 銃撃されても急所が外れて簡単に死なない
  • 身を隠しながらお互いを罵り合うシーンが面白い
  • 誰が生き残ったとしても救いはない・・・

【主要登場人物 / キャスト】登場人物全員が欲深い

武器取引の仲介人
  • ジャスティン(ブリー・ラーソン)
    アイルランド系ギャング担当の仲介人。
  • オード(アーミー・ハマー)
    武器商人担当の仲介人。
武器商人
  • ヴァーノン(シャールト・コプリー)
    高級スーツが自慢の武器商人。
  • マーティン(バボー・シーセイ)
    ヴァーノンに下僕呼ばわりされてご機嫌ナナメな男。
  • ハリー(ジャック・レイナー)
    喧嘩っ早い長髪モジャモジャ男。
  • ゴードン(ノア・テイラー)
    いつの間にか退場していた男。
アイルランド系ギャング
  • フランク(マイケル・スマイリー)
    アイルランド系ギャングのリーダー。
  • クリス(キリアン・マーフィ)
    フランクの右腕的存在で、冷静に状況判断が出来る男。
  • スティーヴォ(サム・ライリー)
    フランクの義弟、麻薬中毒者。
  • バーニー(エンゾ・シレンティ)
    影が薄いが、比較的常識人ぽい。

感想(ネタバレ含む)人は撃たれても簡単に退場しない

作中の大半が廃工場でのギャング同士の銃撃戦のシーン。

この作品の醍醐味は対立している敵同士の罵り合いだけではなく、仲間同士でも悪口を言い合うカオスな展開に発展するところ。

とにかくセリフの応酬が楽しいアクション・コメディです。

私は洋画のコメディ作品は字幕版では面白さが半減するイメージを持っていて、日本語吹き替え版で鑑賞して大正解でした。

特に武器商人のヴァーノンが面白い。
「だまらっしゃい、ジャンキー!」(笑)

武器商人側もアイルランド側もリーダーはしっかりしていて副官も冷静なタイプなのだけど、それぞれが連れてきた若手のせいで交渉が決裂して最終的には銃撃戦が始まります。

そして仲介役のジャスティンオードも成り行きで強制参戦!
この二人も武器の違法取引を仲介して報酬を得ようとしている悪党ですからね。

他の映画との大きな違いとして、登場人物全員が何かしらの負傷をするのだけど銃の威力が弱いのか一撃で致命傷を負わないので即退場とはならない。

影の薄い若手は比較的早くに退場するのだけど、メインキャラはみんな足を引きずりながら歩いたり、ほふく前進で移動しながら撃ち合いを続ける。

みんなが簡単に退場しないので、最初はよく分からなかった人間関係も途中からしっかり把握できるようになります。
人物の相関関係を理解できるようになったらグッと面白くなる。

そして時代設定が1970年代で携帯電話が無いというのもポイント。
つまり仲間に応援要請をする事ができない訳ですよ。
その点は脚本的に上手く考えられていますね。

世間では『フリー・ファイヤー』はタランティーノ監督の作品に似ているという評価がありますが、確かに私もそんな感じがしました。

主役・敵・味方とかの立場に関係なく誰が生き残るか分からない雰囲気がタランティーノ作品に近い気がします。

一番近いのは『ヘイトフルエイト』でしょうか。

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この作品では、銃弾を受けても簡単に退場しないのはむしろリアリティがあって良かった。
調べてみると、急所に命中しない限りは1時間くらいは持つそうな。

ギャングた達はとにかく相手のいる方向に闇雲に発砲しているだけで急所を狙っていないし、狙って撃っても当らない(笑)

『フリー・ファイヤー』の登場人物は闇社会を生きる連中だけど、銃撃に関してはあまり高いスキルを持っていない素人という事ですな。

そりゃ同じ場所で60分も撃ち合いシーンが続きますわ。

たごやま
たごやま

『ミッション:インポッシブル』の敵は一発退場が多いけど、やはり特殊訓練を受けたプロが急所を狙って撃つからかな。

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映画『フリー・ファイヤー』を配信しているサブスク

『フリー・ファイヤー』は同じ空間のシーンが長時間続く舞台演劇のような構成の映画です。

この作品を楽しむ一番のポイントはセリフの応酬だと思っています。
個人的には吹替え版で鑑賞するのがオススメ。

世間の評判が芳しくない作品なのを知った上でアマプラで視聴してみましたが、個人的にはメチャクチャ面白かったです。

複数のサブスクで配信されている映画なので、興味のある方は視聴してみてください。

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仲介人のジャスティン役はブリー・ラーソンで、アベンジャーズ関連の『キャプテン・マーベル』主役女優です。

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もう一人の仲介人オード役のアーミー・ハマーのオススメ作品は次の2本。

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ジャスティンを口説いていたギャングのクリス役キリアン・マーフィは『インセプション』で若き社長役を演じています。

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