他人の夢に入り込む『インセプション』あらすじ・感想 | ラストで主人公は現実の世界に戻れたと思う

インセプション

特殊な装置で睡眠中の人間の夢の中に入り込んで情報を奪う。
人間の脳はまだほとんどが未解明なので、将来このような装置が現実に開発される可能性はあると思います。

それはそうと、渡辺謙が演じるサイトーさんは善人に見えて実質的に悪役だった(笑)

『インセプション』の詳細情報
  • 公開年  : 2010年
  • 上映時間 : 2時間 28分
  • 製作国  : アメリカ合衆国・イギリス
  • 監督   : クリストファー・ノーラン
  • キャスト : レオナルド・ディカプリオ / 渡辺謙 / ジョセフ・ゴードン=レヴィット / マリオン・コティヤール / エリオット・ペイジ / トム・ハーディ / キリアン・マーフィー / トム・ベレンジャー / マイケル・ケイン 他

『インセプション』あらすじ

人の夢の中に入り込み情報を抜き取る産業スパイが、逆に潜在意識にアイデアを植え込み行動を操作する仕事を依頼される。

【見どころ】夢の中に入り込む産業スパイ

  • 現実の世界で肉体が眠っている間に「夢の世界」に入って行動する
  • サイトーさんは実は悪役!?
  • ノーラン監督は筒井康隆の『パプリカ』を参考に、この作品を完成させた

【主要登場人物 / キャスト】サイトーは極悪人

  • ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)
    人の潜在意識(夢)の中に入り、情報を盗み取る産業スパイ。
  • サイトー(渡辺謙)
    コブたちに仕事を依頼した日本人実業家。
  • アーサー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)
    コブと同等の知識を持つ相棒。
  • アリアドネ(エリオット・ペイジ)
    夢の世界の「設計士」としてチームに加わった大学生。
  • イームス(トム・ハーディ)
    変装・諜報活動のプロとしてチームに加わる。
  • ユスフ(ディリープ・ラオ)
    「調合師」としてオリジナルの睡眠薬を作りチームに提供している。
  • ロバート・フィッシャー(キリアン・マーフィー)
    父親からエネルギー複合企業の経営を継承した後継者。
    今回のコブたちのターゲット。
  • モル・コブ(マリオン・コティヤール)
    現実の世界では故人。
    コブが夢の世界で仕事をしている時に現れて邪魔をする存在。

感想(ネタバレ含む)全てを理解しなくても楽しめる

序盤は内容が難しくてあまり理解できなかった。
ストーリーが進むにつれて理解が追い付いていったけど、夢の中に入り込んで活動するって凄いアイデアですね。

ところで『パプリカ』の原作者・筒井康隆先生が「これは盗作や!」と激怒していたそうな。

関連記事 アニメ『パプリカ』あらすじ・感想

クリストファー・ノーラン監督は「パプリカからインスピレーションを得た」と話したそうです。

『パプリカ』と『インセプション』を私は両方とも観ましたが、アニメと実写という違いもあって“似て非なるもの”といった感じではないでしょうか。

『パプリカ』の原作は小説ですが、ノーラン監督は恐らくアニメを鑑賞したと思われます。

サイトー(渡辺謙)の陰謀に巻き込まれた主人公

この作品は渡辺謙が演じるサイトーという実業家が、社長の座を継いだばかりのライバル企業の若社長の潜在意識を操作して会社を破滅させるためにドム達に依頼するのがメインストーリーだけど、ターゲットの若社長は何も悪くないんですよ。

つまりサイトーがライバル企業を破滅させてシェアを奪うために仕組んだ陰謀。

誰かを救うための正義の戦いとかではなくて、企業同士のシェア争いが発端のドロドロした世界の話。

ターゲットとなった若社長は、父親の跡を継いで一生懸命頑張っているただの好青年。
しかも強盗を目の前にしても毅然とした態度で対応していて、かなり優秀な人物。

もしかするとサイトーは、ライバル社の若社長が優秀だと気付いているからこそドム達に仕事を依頼したのかな。

映画内ではチームと一緒に夢の世界に入って行動を共にしていたけど、冷静に考えるとサイトーは卑怯な手段でライバル社を蹴落とそうとしているただの悪人です。

たごやま
たごやま

悪い男やで、サイトーは。

コブは現実の世界に戻ったのか!?

夢の中で負傷した場合は、現実の世界と同じような痛みや苦しみが発生するという設定が面白い。

夢の中でも現実の世界と同じようにダメージを受けると苦しくなって最終的に退場してしまうらしく、サイトーは夢の世界で撃たれて負傷して命が尽き、さらに深い夢の階層に移動してしまう。

普通は夢の世界で命が尽きると肉体が覚醒して意識が現実の世界に戻るのですが、今回は強力な鎮静剤を使っているために夢の中で命を落とすとさらに深い階層に行く。

最終的にサイトーとコブは深い階層から一緒に戻って来たのだと思います。

一部では夢の世界に取り残されたままだという考察もあるけど、私は現実の世界に帰還した気がする。

コブの夢の中の子供達現実の子供達を別の子役が演じていたみたいなので、そう考えると戻ってこられたのだと思いました。

夢の中ではずっと思い出のままの姿だけど、現実の世界の子供は成長しますからね。

ところで全員無事に帰還したと仮定して、サイトーの陰謀は成功したのでしょうか?
若社長は何かしらの意識を植え付けられたみたいだけど、サイトーの思惑とは別の方向で意識改革された印象がある。

結局サイトーはライバル会社の若社長の飛躍をアシストしただけなのでは・・・。

映画『インセプション』を配信しているサブスク

本記事の映画『インセプション』は同じクリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』ほどは難解ではなくて観ていてもあまり疲れなかったです。

関連記事 『TENET テネット』あらすじ・感想

ちなみにノーラン監督は『パプリカ』という日本の作品から『インセプション』の着想を得たそうな。

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『TENET テネット』は訳が分からなさ過ぎた(笑)

ノーラン監督の『インターステラー』は難しい理論が出てくるけど、宇宙と地球では時間の流れが違うという事を理解しておけば楽しめます。

関連記事 『インターステラー』あらすじ・感想

ノーラン監督の作品は私自身も会員となっているサブスク「U-NEXT」で視聴できると思いますが、入会前に公式サイトで目当ての作品が配信されているかのチェックは必須です。

サービス名月額料金(税込)同時視聴できる端末数無料お試し期間
U-NEXT2,189円4台31日間
Hulu1,026円4台
Amazonプライム600円3台30日間
各サービスの詳細は別途解説記事を参考にしてください。
U-NEXT(ユーネクスト)の特徴
デメリット
  • 月額料金が他のサブスクに比べて2,189円と高い!
    しかし毎月自動付与される1,200円分のポイントを活用すると、実質の月額会費が989円となるので考えようによってはお得だと思います。
メリット
  • 取り扱っている作品が豊富で見放題作品が多い。
  • 電子書籍も配信しているので原作と一緒に楽しめる。
  • 1人が契約するだけで、4端末で同時に利用できる。
  • 無料お試し期間が31日間あるので、じっくり試せる。
Hulu(フールー)の特徴
デメリット
  • アマプラやU-NEXTと比較すると映画の取り扱いが少ない。
  • 無料お試し期間がないのが残念。
メリット
  • 1人が契約するだけで、4端末で同時に利用できる。
  • 日本テレビ系列の過去のドラマ・アニメ・バラエティ番組等を楽しめる。
  • 日テレ系動画コンテンツのスピンオフ作品が独占配信されている。
  • 読売巨人軍の公式戦主催(ホーム)試合をリアルタイムで楽しめる。
  • 「ディズニープラス」とのセットプランがお得。
Amazonプライムビデオ(アマプラ)の特徴
デメリット
  • 「プライムビデオ」は見放題対象外のレンタル作品が結構多い。
  • プライム会員を退会すると、全ての特典を利用できなくなる。
    ※プライムビデオの単独入会は不可。
メリット
  • 月額料金が他のサブスクに比べて600円と安い。
  • 1人が契約するだけで、3端末で同時に利用できる。
  • プライム会員になると「動画見放題」の他に「音楽聴き放題」など様々な特典を同時に利用できるようになる。
  • 無料お試し期間が30日間と長く、時間をかけて検討できる。