クエンティン・タランティーノ監督『パルプ・フィクション』あらすじ・感想 | アタッシュケースの中身はオカルト系!?

クエンティン・タランティーノ監督の作品は、映像なのに様々な情報が掲載されているトレンド雑誌を読んでいる感覚になる。

『パルプ・フィクション』も場面が色々と切り替わって、その度にメインキャラが変わります。
場面の時間軸がバラバラなのに、最終的に物語が一本の線となって繋がるのが凄いところ。

『パルプ・フィクション』の詳細情報
  • 公開年  : 1994年
  • 上映時間 : 2時間 34分
  • 製作国  : アメリカ合衆国
  • 監督   : クエンティン・タランティーノ
  • キャスト : ジョン・トラボルタ / サミュエル・L・ジャクソン / ユマ・サーマン / ティム・ロス / アマンダ・プラマー / エリック・ストルツ / ロザンナ・アークエット / ブルース・ウィリス / ヴィング・レイムス / マリア・デ・メディロス / ハーヴェイ・カイテル / クリストファー・ウォーケン 他

『パルプ・フィクション』あらすじ

殺し屋、ボクサー、強盗カップルなどそれぞれのエピソードが最後に一本の線として繋がるストーリー。

【見どころ】ボスの身に起こった大惨事

二人組の殺し屋と八百長を引き受けたボクサーが物語の軸となっている。

特にギャングのボスとボクサーにまつわる物語は必見!

【主要登場人物 / キャスト】ヴィンセントのトイレがいつも長い

  • ヴィンセント・ベガ(ジョン・トラボルタ)
    人に命令される事を嫌う殺し屋。
  • ジュールス・ウィンフィールド(サミュエル・L・ジャクソン)
    ヴィンセントの相棒の殺し屋。
  • マーセルス・ウォレス(ヴィング・レイムス)
    ヴィンセントとジュールスが所属するギャングのボス。
  • ミア・ウォレス(ユマ・サーマン)
    マーセルスの妻。
  • ブッチ・クーリッジ(ブルース・ウィリス)
    マーセルスに八百長試合を持ち掛けられたボクサー。

感想(ネタバレ含む)ボスに関する出来事が一番印象に残る

クエンティン・タランティーノ監督の出世作となった1994年公開の作品ですが、確かに見応えがあった。

二人組の殺し屋を主軸に描かれるのだけど、個人的に最も印象的だったのが二人組が所属するギャングのボスと彼から八百長を依頼されたボクサーのエピソード。

詳しくは書けませんが、ボスが大変な目に遭ってしまう訳ですよ。
そしてボスに既視感を感じたのでよく見ると『ミッション:インポッシブル』シリーズで主人公の相棒的ポジションのルーサー役のヴィング・レイムス。

この人は30年前からスキンヘッドだったんですね。

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さらに当時のサミュエル・L・ジャクソンも今とは違うユニークな風貌で面白かった。

たごやま
たごやま

サミュエル師匠のモミアゲと髭のバランスが、なんか変。

映画のタイトル『パルプ・フィクション』の意味は「安っぽい小説」とか「くだらない話」みたいな感じになります。

他人が聞いたらくだらないエピソードでも、当事者にとったらトラウマ級の話です。
特にボスにとっては一生忘れられない悲劇。

まあ私から見たらボスに起こった出来事は喜劇ですがね。

同じエピソードでも見る角度が違えば印象が大きく変わるものですね(笑)

全てのエピソードが一本の線になる

時系列的に殺し屋二人組がアタッシュケースを取り返しに行くところが前半で、ボスとボクサーの笑撃エピソードは後半になります。

グロテスクなシーンがいくつもあるのに全体的にコミカルな雰囲気で、自然と笑ってしまうシーンが散りばめられているといった感じでしょうか。

特にボスは自分の妻の足をマッサージしたというだけでその人物を消そうとする恐ろしい人物なのに、例のエピソードのせいで完全にお笑いキャラになってしまった。

この映画は様々な場面の時系列をパズルのようにバラバラにして構成されていて、最後まで観た者だけが一本の線として組み立てられるという凄い作品。

2時間34分という長丁場を飽きずに楽しめる素晴らしい映画でした。

ボスのアタッシュケースの中身は?

マーセルスはギャングのボスなのに、護衛も付けずに一人でハンバーガーショップに買い物に行ってしまう脇が甘い人物。

それが災いして大変な事件に巻き込まれるのだけど、その時のシーンは本当に衝撃、いや笑撃的だった。

一緒にいたのがブルース・ウィリスが演じるボクサーだったから余計な退場者が出なかったものの、彼の部下がその場にいたら今後の事を考慮して消されていた気がする。

「見たな・・・」
どころの騒ぎではないシャレにならない状況ですからね。

それはそうと脇の甘いボスがチンピラに奪われたアタッシュケースの中身が何なのかというのが映画ファンの間で長年の論争になっているそうな。

ボスの命令でケースをチンピラから取り返したジュールズが結構軽々と持っていたので、もし金塊だとしたら違和感があるので違うはず。
金は重い金属だからケース満杯に詰まっていたら片手では扱えないと思う。

では一体何なのか?

いわゆるブツ(白い粉)の可能性もありますが、あの輝きを考えると違うような・・・。

ジュールズは聖書に載っている言葉を頻繁に口にしていて、映画ファンの間で中身は神とか魂に関する神秘的な何かとも言われているけど、どうなんでしょうね。

ケースのロック解除番号が「666」だったという事は神ではなく悪魔関連かも!?

当初の脚本ではダイヤモンドだったそうですが面白くないので変更したらしく、その流れで行くと金塊の可能性も限りなく低いですよね。

映画内でジュールズによって聖書の内容が強調されていたので、やはりオカルト系?

タランティーノ監督いわく
「中身は、君がそこにあって欲しいと望むものだよ。」

つまり観た人が好きに考察してくれという事ですかね。

それなら私は傷ついたボスの心を救うためのオカルト系の何かであると願います。

たごやま
たごやま

ボス、生きれいればまた何か良いことがありますよ。

『パルプ・フィクション』を配信しているサブスク

『パルプ・フィクション』は複数のサブスク動画配信サービスで観る事ができますが、見放題対象外の場合がありますので、入会前に公式サイトで必ず確認してください。

タランティーノ作品は主役級キャラでも最後まで生き残るかどうか分からないのが特徴で面白いです。

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