
『裸の銃を持つ男』あらすじ
ロサンゼルス市警のフランク・ドレビン警部は無意識に様々な騒動を巻き起こしながらも最終的には事件を解決に導いてしまう、迷惑かつ一流の敏腕刑事。
彼は自身の出張中に起きた同僚の負傷事件を調べる内に、超大物の暗殺計画が絡んでいる事を突き止める。
迷惑極まりない男は、無事に計画を阻止する事が出来るのか!?
【見どころ】トラブルを呼びまくる敏腕刑事
- テレビのコント番組のようなトラブルが次々と発生
- 偽者(役者)とはいえエリザベス女王が大変な事に・・・
【登場人物 / キャスト】イギリス王室の懐の深さ
感想(ネタバレ含む)バカげたコントの連続だけど、一応は作品として成立している
ほぼ全編に渡って日本で例えるところの昭和コントの連続。
始まりはベイルートで東側諸国首脳たちがアメリカに対して良からぬ事を企んでいる現場に潜入したドレビン警部の大暴れシーンから。
どうして一介の刑事がスパイのような事をしているのかは分かりませんが、出席者全員をボコボコにして帰国の途につきました。
誰の指示でどうやって忍び込んだのか、まあ深く考えてはいけません。
このシーンは物語上、特に意味はなかった気がします。
相棒の刑事が瀕死の重傷
ドレビン警部が中東で謎のスパイ活動をしていた頃、ロサンゼルス市警のノードバーグ刑事は一人で薬物取引現場に踏み込み返り討ちに遭い瀕死の重傷を負う。
ドリフのコントと同様のバカバカしい出来事が連鎖的に発生し、ノードバーグは海に転落。
撃たれたところまでは仕方がないが、その先のケガは全部自業自得やないか(笑)
奇跡的に一命を取り留めたノードバーグの元に駆け付けたドレビン警部は事情を聞き、大きく勘違いしながらも彼の仇を討つことを決意し捜査を引き継ぐ。
そこで港を調べて行く内に地元の実力者・ルドウィッグに行き着く。
早速彼のオフィスを訪ねてみたが本人に特に怪しいところはなかった。
しかし念のため帳簿を貸して貰う事にし、その際に対応した秘書のジェーンに心ときめくドレビン。
なぜかジェーンも同様の反応で、どういう訳かお互いに一目惚れ。
それにしても、警部って何歳なのでしょう?
あまりにも年齢が不詳過ぎたので調べてみると、映画が公開された1988年の時点で実年齢が62歳。
警部が帰った後にルドウィッグの元を商談相手が訪ねてくる。
話はなんと某国女王の命を奪う事という驚きの内容。
さすがに1988年の作品だから許されるけど、今なら絶対悪ノリが過ぎると怒られる。
しかもその方法が怪しい催眠術。
鋭い感で犯人の目星をつけるドレビン警部
オフィスでノードバーグの話をした直後に襲われた事でルドウィッグに疑惑の目を向ける敏腕警部・ドレビン。
優秀なのは間違いないけど、トラブルメーカーとしても天才的な諸刃の剣。
使い方が難しい人材ですね。
夜、ドレビンが帰宅するとジェーンが夕食の支度をしていた。
彼女が来た目的はルドウィッグの指示でドレビンの様子を探る事だが、お互いに好意を抱いている者同士なので結局は深い中に発展。
ここでもバカバカしいコントが繰り広げられます。
彼らは至って真剣であるという設定ではあるんですがね。
ジェーンとの熱い夜を過ごした翌日、警部はルドウィッグのオフィスに不法侵入。
またまた連鎖的なコントを繰り広げながら、某国女王の命を狙っている証拠を入手。
そもそもこんなにヤバい内容の文書を机の上に置いておくなよ。
トランプタワーの下に敷いていたけど、警部にかかればテーブルクロス引きの要領でスッと抜き出すなどお手の物。
その後、高そうな美術品とか焼き物を破壊しまくった挙句の果てに火災を引き起こしていたけど。
そして入手した証拠の紙もついでに燃えてしまった。
このオッサン、何がしたいねん。
しかし、ルドウィッグが黒幕なのは間違いない。
さすがにこの件は言い訳ができない大失態で、市長からクビを宣告される。
本人は真面目に正義感から職務を遂行しただけなんですけどね。
大失態の末に警察をクビに
さすがにあんなことをしでかしたら普通はクビですよ。
ドレビンが荷物整理をしている時に、ジェーンがやって来て情報提供。
市民の鏡ですね。
それに引き換え、今度はメジャーリーグの審判に扮するドレビン警部。

やりたい放題か!
昔懐かしいアメリカンコメディ
この作品は最初から最後までふざけまくっている。
起こさなくても良い事件を次々に引き起こし、本人は涼しい顔。
ブレーキをかけ忘れた自分の車が暴走した時には盗まれたと勘違いして拳銃で撃ったり、ノードバーグに会うたびにダメージを負わせたり、本人に悪気はないけど思いっきり人の心を傷つけまくったり,、自分の金で買収されたり。
行く先々でトラブルを巻き起こしまくる男フランク・ドレビン警部。
イギリスのスパイコメディ『ジョニー・イングリッシュ』より何倍もタチが悪い。
今ならクレームが来そうな内容だけど、1988年なので当時は大らかだったのでしょうか。
私は字幕で観ましたが、吹き替え版の方が何倍も面白いような気がします。
日本語吹き替え版にはオリジナルのギャグが追加されているのだとか。
この作品のヒロイン役プリシラ・プレスリーは、伝説のロック歌手エルヴィス・プレスリーの元妻。
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※「キング・オブ・ロックンロール」の壮絶な生き様を実話を基に描いた映画。
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